fc2ブログ
 
  

ベルンでクレーの畢生の名作と遂にご対面!!

2010年7月6日火曜日@チューリッヒ~ベルン/7回目

ベルンBernの旧市街散策はまだまだ続きます。

実は前回の記事はベルンの噴水をご紹介するために実際の散策に先行したところの噴水までを記事に掲載しました。
実際はクラムガッセKramgasseにある「サムソンの噴水」Samsonbrunnenの前を通り過ぎたところです。

と、また妙なものを発見!
クラムガッセの通りに面した建物にアインシュタインの写真が大きく張り出されています。

2010083101.jpg



そうでした、ベルンではアインシュタインが特許局の職員として若いころを過ごしており、ここで特殊相対性理論の論文を書いたんでした。
saraiも大学の専攻は物理。
アインシュタインに始まる素粒子物理を勉強したこともありました。
ここはアインシュタインハウスEinsteinhaus Bernです。アインシュタインが1903年~1905年まで住んだ家です。現在は博物館になっています。

2010083102.jpg



感無量といえば言い過ぎですが、若かりし頃の思い出がよぎります。
で、つい、連れの3人に特殊相対性理論とは何ぞやという講釈を長々とたれてしまいます。
アインシュタインハウスのある建物の前を通り過ぎていきます。さすがにアインシュタインハウスを見学するよりはクレーの傑作を早く見たいという気持ちが先立ちます。

2010083103.jpg



ベルン名物の時計塔Zytgloggeが近づいてきます。クラム通りの両脇の建物も古びていて、情緒があります。

2010083104.jpg



時計塔が視界を大きく占めます。当初はベルン旧市街で最初につくられた西門でしたが、1405年の大火のあとに天文時計を持つ時計塔になりました。ところで、時計塔はドイツ語で正確にはツァイトグロッケントゥルム Zeitglockenturmといいますが、地元では「ツィットグロッゲZytgrogge」と愛称で呼ばれています。

2010083105.jpg



時計塔のすぐ前まで来ます。
なかなか立派なものですね。大時計は現役で動いている時計としては世界でも最大級のもののひとつです。450キロの石の重さによって5つのメイン歯車が24時間動き続ける仕組みです。大時計の下にある天文時計と1時間置きに動く仕掛け人形がとても有名です。残念ながら、仕掛け人形はまだ20分ほど経たないと動かないようです。

2010083106.jpg



時計塔の横を通り過ぎた後、振り返って、時計塔の裏側を眺めます。こちらにも大時計がありますが、シンプルなデザインですね。

2010083107.jpg



ここからはベルン美術館Kunstmuseum Bernもそう遠くはありません。
マルクトガッセMarktgasseの通りを進み、ヴァイゼンハウスプラッツWaisenhausplatzにぶつかったところで右に折れて、ヴァイゼンハウスプラッツの広い通りを進みます。前回の記事でもご紹介した「オッペンハイムの噴水」Oppenheimbrunnenの異様な姿に出会います。

2010083108.jpg



ここで左奥の通り、ホドラー通りHodlerstrasseに入ります。
と、何やら見慣れた車があります。
そうです。我が愛車プリウスですね。

2010083109.jpg



この後、今回の旅では多くのプリウスを見かけることになります。ヨーロッパでもプリウスはたくさん走っていますね。

そうこうしているうちに、いよいよベルン美術館です。
美術館の手前には、アートっぽい塀が立っています。なかなか渋いですね。

2010083110.jpg



配偶者が一人先行して、通りを渡って、急いで歩いていきます。
配偶者はsarai以上にクレーのファンで、何より、「パルナッソス山へ」を楽しみにしていたんです。

2010083111.jpg



saraiは配偶者の勢いに気おされたようについていきます。その先にはベルン美術館の古典的なスタイルの建物があります。

2010083112.jpg



ベルン美術館に心を静めながら入館します。

ご対面!
「パルナッソス山へ」です。
この絵はもともとパウル・クレー・センターZentrum Paul Kleeができる前はここにあったので、ここに戻したのでしょうか。
それは想像していた絵とは違います。想像以上の存在感です。

文字通り、光り輝くような光沢に満ちており、この色彩感は天才芸術家クレーにしかなしえないものです!
しばし、その光輝に包まれて、慄然としていました。
まさにクレーの代表作に相応しい超傑作です。

2010083113.jpg



ここには、素晴らしいクレーがほかにもあります。鑑賞、また鑑賞。

ベックマン、マルク、ホドラー、・・・  どれも素晴らしい!!
特にホドラーはベルン出身の画家、印象的な作品が展示されています。

また、思いがけず、青騎士の絵画にも出会えたのが、収穫です。
配偶者はもともとマルクの馬の絵が好きでしたが、ここにも馬のお尻の方からの絵があり、大満足のようです。

クレーの「パルナッソス山へ」に導かれて、予定外の美術館を訪れ、収穫も大きかった!!

ベルン美術館が写真撮影が不可なので、クレーの「パルナッソス山へ」以外はご紹介できませんでした。実はこの3年後に再訪することになります。そのときの記事もご覧ください。若干の作品をご紹介しています。

 ベルン美術館再訪

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

2010083114.jpg



また、ベルンの旧市街の散策に戻ります。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



関連記事

テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

コメントの投稿

非公開コメント

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR