ライン川の渡し船
さて、去りがたい絵、《風の花嫁》にサヨナラして、次はどうしましょう。
バーゼルBaselの街を少し歩くことにしましょう。
バーゼル市立美術館Kunstmuseum Baselからトラムの走る大きな通り、ザンクト・アルバン・グラーベンSt. Alban-Grabenを少し行くと、橋が見えてきます。
バーゼルといえば、ライン川Rheinの上流の街です。
ここまで来たら、ライン川を見ておきたいものです。
で、橋のほうに向かいます。ヴェットシュタイン橋Wettsteinbrückeです。

橋の上からは大きな川が見えます。もちろん、ライン川。

よく考えてみると、saraiもライン川を見るのは初めて。
このあたりはずいぶん上流の筈ですが、さすがにライン川は大きい!
それに美しい流れです。

左側の川岸の上には、バーゼル大聖堂Basler Münsterの姿が見えています。

橋の上からうっとりとライン川の流れを見ていると、すぐ近くに妙なものを発見。
どうやら、渡し船のようです。

橋のすぐ近くに渡し船も妙なものですが、昔からの伝統を観光用にでも使っているのかな。
しばらく、橋の上から、みんなで感心しながら、渡し船の動きを見ています。ゆっくりした速度で移動しています。

どうやら、この渡し船は川面の上空の高いところに張ったロープにつながれていて、川を横断しているロープを引っ張ることで結構流れの早いライン川を安全・確実に往来させているようです。
そういえば、ヨーロッパのどこか(ドナウ川か、エルベ川?)でも同じようなものを見た覚えがあります。
ヨーロッパでは、伝統的な形式の渡し船なんでしょうか。
この渡し船は対岸の船着き場(公園のようになっている)から、こちら側にあるバーゼル大聖堂の下の船着き場を往復しています。
これが対岸にある船着き場です。渡し船が出発したところです。

渡し船はバーゼル大聖堂に近づいていきます。

バーゼル大聖堂の下にある船着き場に近づいていく渡し船の姿をみんな、目を凝らして見入っています。

実は次はこのバーゼル大聖堂に向かおうと思っていました。
で、橋を手前に戻って、大聖堂に向かおうかなあと迷っていると、突如、配偶者が『渡し船に乗ろう!』と提案。
みんな、何となく、渡し船に乗りたい気持ちはありましたが、かなり遠回りになりそうなので、言い出しかねていたんです。
が、配偶者のこの一言に触発されて、速足で橋を渡り、渡し船の船着き場に急行。
対岸に出ると、バーゼル大聖堂が正面に見えます。

ちょうど、渡し船が船着き場に戻ってくるタイミングにあわせて、最後は少し駆け足。
何とか間に合って、渡し船に乗り込みます。

ということで、偶然に発見したライン川の渡し船で川を横断することに。渡し船の上からは真正面にバーゼル大聖堂が聳え立っています。

sarai達4人のほかは、先に乗っていた現地の若い女性が一人。バーゼル大聖堂の姿がだんだん大きくなってきます。

もちろん、船客以外に渡し守も乗っています。
何と渡し守は若い女の子。びっくりです。
でも、この渡し船は上空のワイヤーロープで引っ張るだけですから、漕ぎ手とかエンジンの操作とかは不要ですね。
滔々としたライン川の流れを小さな渡し船で横断するのはとても気持ちがいいです。
夏だからでしょうが、ライン川では、泳いでいる人もいて、びっくりです。

渡し船は橋の上から見ていたときの感じよりも、もっと速く川を渡っていきます。船着き場がどんどん離れていきます。

どんどん対岸のバーゼル大聖堂が近づいてきます。

これがライン川の上空に張ったロープにワイヤーが繋がれて、渡し船が引っ張られている様子です。

5分ほどでバーゼル大聖堂の下の船着き場に着きます。
若い女の子の渡し守にお願いして、saraiと並んで記念撮影してもらいます。

料金は一人150円ほどだったでしょうか。
面白い体験をしました。
バーゼル市立美術館からここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

この後は大聖堂の尖塔に上り、眺望を楽しみます。
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