fc2ブログ
 
  

中村恵理、最高のR.シュトラウスを歌う @Bunkamuraオーチャードホール 2019.5.6

行くかどうか迷っていましたが、1週間ほど前に決心して残っているチケットを購入。あくまでも中村恵理の歌声が聴きたかったんです。海外も含めて、今、saraiの一番のお気に入りのソプラノです。今日聴いた結果、未知数だった中村恵理のR.シュトラウスの歌曲は最高でした。行ってよかった!

細かいことは抜きにして、ホールによく通る彼女の美声がすべて。どの曲も満足して聴けました。もちろん、大好きなMorgen!は素晴らしかったのですが、他の4曲も同じくらい素晴らしかった。何というか、誠実さか滲み出るような歌唱にしみじみとした感慨を覚えました。で、もちろん、《4つの最後の歌》を聴きたくなるのが人情。そうなんですが、むしろ、聴きたくなったのはオペラ《ダナエの愛》の最後の長いアリアなんです。清貧の中、その状況に満足して、一途な愛をしみじみとダナエが歌うアリアを是非とも中村恵理に歌ってもらいたいというのが、saraiの心情です。いやあ、素晴らしいR.シュトラウスでした。

エド・デ・ワールト指揮のN響はR.シュトラウスの歌劇「インテルメッツォ」からの4つの交響的間奏曲の第2曲「暖炉の前の夢想」の演奏がとりわけ素晴らしかった。うっとりするほどの美しさでした。

ブラームスはまあ、バランスのよい演奏でしたが、こんなものかな。弦ではヴィオラの響きが際立っていましたし、木管、金管の響きも素晴らしかったです。一方、高弦にもっと艶があれば、さらに、トゥッティにもっと重厚さがあれば、素晴らしいブラームスになっていたでしょう。

結局、当初の思い通り、中村恵理の美しい歌唱を聴けて満足でした。今月は彼女の《ラ・ボエーム》のミミも聴けるのでルンルンです。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:エド・デ・ワールト
  ソプラノ:中村恵理
  管弦楽:NHK交響楽団

  ブラームス:悲劇的序曲 Op.81
  R.シュトラウス:「献呈」“Zueignung” Op.10-1
          「あすの朝」“Morgen” Op.27-4
           歌劇「インテルメッツォ」Op.72~4つの交響的間奏曲から第2曲「暖炉の前の夢想」
          「憩え、わが魂」“Ruhe, mein Seele!”Op.27-1
          「解き放たれて」“Befreit”Op.39-4
          「チェチーリエ」“Cäcilie”Op.27-2

   《休憩》

  ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73

   《アンコール》
    ブラームス:ハンガリー舞曲第5番 ト短調

最後に予習について、まとめておきます。

ブラームスの悲劇的序曲は以下のCDを聴きました。

 ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1966年10月28日、クリーヴランド、セヴェランス・ホール

まさにジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の真価を知らしむべき名演。文句なし。


R.シュトラウスのオーケストラ伴奏付き歌曲は以下のCDを聴きました。

 エリーザベト・シュヴァルツコップ、ジョージ・セル指揮ベルリン放送交響楽団 1965年9月1-3日、ベルリン、グリューネヴァルト教会 (「献呈」)
 エリーザベト・シュヴァルツコップ、ジョージ・セル指揮ロンドン交響楽団 1968年9月10-14,18日 ロンドン、キングズウェイ・ホール (「あすの朝」、「憩え、わが魂」)
 アドリアンヌ・ピエチョンカ、フリードリッヒ・ハイダー指揮ニース・フィルハーモニー管弦楽団 1999年 全5曲

シュヴァルツコップのR.シュトラウスは特別です。なんのかんのsaraiが言うべきレベルではありません。ただただ、謹聴するのみ。ピエチョンカはその美声でうっとりと聴かせてくれます。期待以上の出来です。


R.シュトラウスの歌劇「インテルメッツォ」Op.72~4つの交響的間奏曲から第2曲「暖炉の前の夢想」は以下のCDを聴きました。

 セミヨン・ビシュコフ指揮ウィーン・フィル 2015年9月1日~4日、ウィーン、ムジークフェライン

これはびっくりするほど美しい演奏です。もっとも、このCDのメインはフランツ・シュミットの交響曲第2番ですけどね。


ブラームスの交響曲第2番は以下のCDを聴きました。

 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル 1952年5月7日、ミュンヘン、ドイツ博物館
 ベルナルド・ハイティンク指揮ロンドン交響楽団 2003年5月17日 ロンドン、バービカン・センター ライヴ録音

フルトヴェングラーは熱いロマンのブラームス。賛否両論あるかもしれませんが、saraiは大好きです。
一方、ハイティンクはコンセルトヘボウ管弦楽団、ボストン交響楽団に続くロンドン交響楽団とのブラームス全集の一枚です。ボストン交響楽団との演奏も素晴らしいのですが、このロンドン交響楽団との演奏は録音、表現ともに最高です。saraiにはパーフェクトなブラームスに思えます。フルトヴェングラーとハイティンクを聴けば、あとは何もいらないとさえ思えます。


↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



関連記事

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       中村恵理,

コメントの投稿

非公開コメント

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR