新常任指揮者ヴァイグレ、見事なブルックナー 読売日本交響楽団@サントリーホール 2019.5.14
素晴らしいブルックナーでした! まずは新常任指揮者ヴァイグレはどの声部も驚くほどよく鳴らせます。今までこの曲で気が付かなかったようなフレーズが浮かび上がってきます。とても新鮮で鮮やかな響きに魅了されます。それでも第1楽章は硬かったような印象がありました。第2楽章に入ると、さらにオーケストラの響きの切れが素晴らしくなります。第3楽章は桃源郷のような美しい響きに満ち溢れます。とても見事な演奏でした。欲を言えば、少し音楽的な感動が欲しかったところですが、この美しい演奏を聴ければ満足です。
ヴァイグレと読響は今後、さらに関係を深めていくことで、より高い演奏を目指せると確信しました。期待しています。
今日のプログラムは以下です。
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
管弦楽:読売日本交響楽団 長原 幸太(コンサートマスター)
ヘンツェ:7つのボレロ
《休憩》
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 WAB.109
最後に予習について、まとめておきます。
1曲目のヘンツェはCDが入手できず、予習はしていません。
2曲目のブルックナーの交響曲第9番を予習したCDは以下です。
カール・シューリヒト指揮ウィーン・フィル 1961年11月20-22日、ウィーン、ムジークフェライン
決定盤の誉れ高い演奏ですが、以前、LPで聴いたときの印象が悪くて、そのままになっていましたが、音質のよいCDで聴き直すとその素晴しさが納得できました。今回はハイレゾで聴いてみましたが、さらに素晴らしさが分かります。音楽の本質を聴きとるのって、なかなか難しいものです。ともあれ、素晴らしいブルックナーの交響曲第9番を聴けて、幸せです。
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