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ジョナサン・ノットは現代も古典も超絶的!! 東京交響楽団@東京オペラシティコンサートホール 2019.5.18

今、前半のプログラムが終わり、休憩中ですが、やはり、ジョナサン・ノットは凄い! ブーレーズの静謐な音楽の美しさはもちろんですが、ヤン・ロビンの難解な現代音楽も驚愕的に分かりやすく、そして、これが重要ですが、実に音楽的に演奏してくれました。あまり、現代音楽が分かっていないsaraiもノットの指揮を見ていると、急に分かりそうになってきました。昔、まだ、マーラーがもうひとつわからなかったとき、ベルティーニの指揮を見ていて、急にマーラーに開眼したことを思い出します。ノットの指揮だけを見ていると、そこで鳴っている音が現代音楽、それもノイズミュージックのヤン・ロビンだということが分からないほどです。実に優雅な指揮でまるで古典音楽でも指揮しているような余裕の指揮。その指揮にぴったりオーケストラ、独奏チェロが合っているのですから、恐れ入ります。ノットの底知れぬ知性と音楽性に参ってしまいました。後半のベートーヴェンはどうなるでしょうね。楽しみです。さあ、客席に戻りましょう。

さて、後半です。こんな素晴らしいベートーヴェンはsaraiの耳にはもったいないくらいでした。何も言葉にできないほどの超絶的な演奏。ノットの素晴らしさには恐れ入るばかりです。この東響オペラシティ定期はノットを聴き逃せないと思って、今年から会員になりました。サントリー定期と合わせて、ノット&東響のほとんどの演奏がこれでカバーできる筈です。そして、今日の演奏を聴いて、その気持ちは決して無駄でなかったということがはっきり分かりました。今日は絶対に聴き逃せない演奏でした。第1楽章の完璧な響きにはそのあまりの素晴らしさに目に涙が滲みます。弦楽パートの美しさに木管の素晴らしい響きが加わります。特にフルートソロとオーボエソロが抜群です。第2楽章のアレグレットの後半の弦楽パートの対位法的展開の研ぎ澄まされたような美しさとそれに続くトゥッティの完璧な響きには耳を奪われます。そして、第4楽章は最高の演奏。わくわくするようなリズムの饗宴に魅了されます。フィナーレでは、自分が音楽と一体になって高みに上り詰めることができました。滅多にない体験です。子供の頃から大好きだった、ベートヴェンの交響曲第7番で最高の演奏でした。あのティーレマン&ウィーン・フィルの演奏をも超える絶対的な名演に出会えて、とても幸せです。ところで、ノットの指揮は見ていても素晴らしいです。クライバーに負けないくらい、絵になっています。

終演後はいつもの風景。国内オーケストラでは滅多にない指揮者コール。もちろん、saraiもステージ前に立ち、ブラボー! ノットがちらっと視線を向けてくれました。


  指揮:ジョナサン・ノット
  フルート:相澤 政宏(東京交響楽団首席奏者)
  チェロ:エリック・マリア・クテュリエ
  管弦楽:東京交響楽団  コンサートマスター:小林 壱成(客演)

  ブーレーズ:メモリアル(…爆発的ー固定的…オリジナル)~フルートと8つの楽器のための
  ヤン・ロビン:クォーク~チェロと大編成オーケストラのための
   《アンコール》 クルターク編 バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番 サラバンド 

   《休憩》

  ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 Op.92

1曲目の予習はブーレーズのメモリアルを聴きました。

最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のブーレーズのメモリアルを予習したCDは以下です。

 ソフィー・シェリエ(fl)、ピエール・ブーレーズ指揮アンサンブル・アンテルコンタンポラン 1990年 セッション録音

初めて聴きましたが、ブーレーズとは思えない分かりやすくて静謐さを感じる曲で、演奏も見事です。さうがに自作自演だけのことはあります。


2曲目ヤン・ロビンはCDが入手できず、予習はしていません。


3曲目のベートーヴェンの交響曲第7番を予習したCDは以下です。

 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル 1953年4月14日、ベルリン、ティタニアパラスト ライヴ録音
 カルロス・クライバー指揮アムステル・コンセルトヘボウ管弦楽団 1983年 アムステルダム・コンセルトヘボウ ライヴ DVD

フルトヴェングラーは素晴らしい演奏。巷では、ウィーン・フィルとのセッション録音の評判が高いようですが、saraiはこのライブ録音をとります。熱のある高揚した演奏です。また、フルトヴェングラーが亡くなる3カ月前のウィーン・フィルとのザルツブルク音楽祭での演奏はかけがえのない演奏とだけ言っておきましょう。涙なしには聴けません。
クライバーはこの曲を得意としていて、3つの録音を残しています。どれも彼らしい颯爽とした晴れやかな演奏ですが、今回はヴィデオ付きのコンセルトヘボウ管弦楽団との演奏を聴きました(見ましたというのが正確かも・・・(笑い))。相変わらず、指揮姿が見事で、つい、真似をしたくなってしまいます。手をぐるりと回す仕草は彼だけの表現方法ですね。コンセルトヘボウ管弦楽団の響きの見事さも素晴らしいです。ですが、何か、クライバーとコンセルトヘボウの組み合わせって、違和感がありますね。もっとも音楽的にはクライバーには、このオーケストラが最高に合っているような気はしますけどね。どうも、画像で見ると違和感があります。


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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       ジョナサン・ノット,

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai

マーラーの作品を聴きながら、ブログを読ませていただいています。
読みながら画像を見て、マーラーの過ごした風景に想いを馳せて楽しんでいます。
素敵なブログをありがと

04/23 21:47 

マーラー6番ですか・・・ハンマー打撃は勘弁してほしいものです。あったとしても、3回目の打撃だけは・・・

04/11 18:10 sarai

まさにマーラー6番な状況です笑

04/11 17:51 kico

お互い、残念でしたね。今年でヨーロッパ遠征を終わりにする予定でしたが、悲劇的な状況になりました。天はまだ我に旅を続けよというご託宣を与えたのでしょうか。1年延期

04/11 03:13 sarai

以前にもコメントさせていただいた者です。来ましたね、楽友協会からのメール。私たちはとりあえず1年延期としましたが、どうでしょうね。困っている人が多い中贅沢な悩み

04/11 00:33 kico

お返事ありがとうございます。
本当に!私もレイルジェットや美術館の手配もしているので、祈るような気持ちです。

03/10 19:06 kico
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