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ザルツブルク音楽祭:衝撃のクリスティの《ポッペアの戴冠》、話題沸騰のクルレンツィスのベートーヴェンの交響曲第9番

2018年8月15日水曜日@ザルツブルク/2回目

saraiのザルツブルク音楽祭の初日の3公演、まずは午前11時からのムーティ指揮のウィーン・フィルの演奏を聴き終えたところです。素晴らしいシューマンでした。
次のオペラの開演までに、約2時間あります。軽く食事をしましょう。一番近そうなレストランへ。祝祭大劇場Großes Festspielhausのすぐ横手にあるレストラン・トリーアンゲルrestaurant triangelです。皆考えることは同じで混んでいます。もう満席と言われますが、室内でよいならと案内されます。室内の席はガラガラです。こちらの人はテラス席が大好きですね。注文はすぐに完了。当然のことながら、飲み物は出てきますが、食べ物はなかなか出てきません。友人夫妻とおしゃべりして待っていると、横をウィーン・フィルのコンミスのダナイローヴァがヴァイオリンを背負って、通っていきます。なんだかカッコいい! 先ほどのウィーン・フィルのコンサートで聴いたばかりです。オペラの開演まで1時間を切ります。お店の人も目が合うと、あと2分待ってねとのこと。20分後かなと思って待っていると、本当に数分で出てきました。
ささっと食べられるようにイタリアンを選びました。
リゾットです。

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モッツァレラチーズとトマトの平打ち麺のパスタです。

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美味しいです。が、もう若くない我々にとっては量が多いです。頑張って食べているうちに、オペラの開演まで30分を切ります。お店も席が空いてきます。ここからが大変。お会計をしようとしても、お店のスタッフは分かっているといいながら、お皿の片づけなどしてて、なかなか来てくれません。もうオペラが始まってしまうと叫んで、ようやくお会計をしてもらえました。

さあ、急いでオペラの公演の会場に駆け付けましょう。と言っても、会場のモーツァルト劇場Haus für Mozartはすぐ目の前。余裕で間に合います。
これから聴くオペラはバロックオペラ。モンテヴェルディの歌劇《ポッペアの戴冠》です。古楽のレジェンド、ウィリアム・クリスティの率いる古楽オーケストラのレザール・フロリサンの演奏。タイトルロールのポッペアを歌うのは世界で活躍するソプラノのソーニャ・ヨンチェバです。絶対に日本では聴けない豪華キャストのバロックオペラです。期待に胸がわくわく。
このオペラももちろん、最前列中央の席のチケットをゲット。

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オペラは、本当に素晴らしかった! 名匠クリスティの畢生の演奏のあまりの凄さに口あんぐり状態で笑ってしまうほどの衝撃を受けました。saraiのザルツブルク音楽祭初日から、これほどの音楽を聴けるとは恐れ入りました。手練れの演奏家、歌手を集めて、クリスティが練りに練った音楽はこれぞ究極と思えるほどの素晴らしい音楽で、一瞬も気が抜けない緊張感を持って拝聴しました。
ご一緒した友人ご夫妻も相当感激したようで、初体験にして、リピーターになりそうな勢いでした。
このオペラの詳細な記事はここに既にアップ済みです。

このオペラの後、友人夫妻とはお別れ。彼らは夕方のザルツブルクの街を楽しみ、それから、ミュンヘンに移動し、明日は日本に帰ります。また、日本で再会しましょう。

我々は、いよいよ今日最後のコンサートです。今回のザルツブルク音楽祭訪問の動機ともなったメインのコンサートです。今年のザルツブルク音楽祭の最大の話題の公演、異才クルレンツィス率いるムジカエテルナによるベートーヴェンの交響曲第9番です。この公演を皮切りにベートーヴェンの全9曲の交響曲ティクルスが始まります。さすがにそのティクルス全部はスケジュール的に聴けないと思い、今日の交響曲第9番と2回目のコンサートの2回だけを聴くつもりでしたが、彼らの人気を甘くみていました。まったくチケットが入手できないんです。仕方なく、今日の公演のチケットだけは法外のプレミア料金を払って、何とか入手しました。そのチケットを昨夜、ホテルで受け取ったんです。そのプラチナチケットがこれ。

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公演は夜8時からですから、開演まで、まだ1時間以上あります。カフェ・トマッセリCafé Tomaselliで何かいただき、ちょっと休憩して、気持ちを切り替えましょう。
カフェ・トマッセリは相変わらず混んでいますが、意外にも人気の2階席が空いています。テラス端のテーブルを片付けてもらい、アルターマルクト広場Alter Marktを行き交う人々を眺めながら、ゆったりとした気持ちになります。澄み切った青空の下、ザルツブルク大聖堂Dom zu Salzburgの尖塔とホーエンザルツブルク城estungHohensalzburgの雄姿も見えています。

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このカフェご自慢のアイスクリームをいただきます。美味しく味わいます。

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さて、いよいよ、本日3回目の出陣です。祝祭大劇場前のホーフシュタールガッセHofstallgasseにタキシードを着こんだsaraiが立ちます。気合は十分。

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さあ、コンサート会場のフェルゼンライトシューレFelsenreitschuleに入りましょう。開演10分前に席に着きます。岩壁の前のステージが見えています。少し左のほうの席ですが、まあまあの席です。

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どんな演奏になるか、予想もつかないと思いましたが、結局はほぼ予想通りの演奏でした。オリジナル楽器(コピーも含む)オーケストラによる演奏は歯切れがよい高速演奏で、従来型のモダン楽器による演奏はロマン過多に思えてしまいます。楽器だけの違いではなく、作曲当時に立ち返った歴史的スタイルの演奏になります。もちろん、ベートーヴェンの時代の演奏が正確にどうだったのかは知る由もありませんが、要はそうだったのかと信じさせる力が演奏者にあるかどうかです。天才の呼び声高いクルレンツィスは実に説得力のある演奏をしました。
でも、結局、saraiは古い人間です。ベートーヴェンに関する限り、フルトヴェングラーから足を洗うことはあるまいと確信したのも事実です。

このコンサートの詳細な記事はここに既にアップ済みです。

コンサートを終え、飲み物を買って、メンヒスベルクMönchsbergの岩山のトンネルを抜けてホテルへ。そのままベッドに倒れ込んで、長い優雅な1日は終了です。

明日も音楽三昧。名メゾ・ソプラノのチェチーリア・バルトリがタイトルロールを歌うロッシーニのオペラ《アルジェリアのイタリア女》と巨匠アンドラーシュ・シフのピアノによるバッハの平均律クラヴィーア曲集第2巻の豪華2本立てです。



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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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昨日投稿した記事の一部に誤りがありました。ドイツ騎士団の中庭はパスしないで、ちゃんと見ていました。追記・修正しました。申し訳ありません。

08/07 00:28 sarai

えりちゃさん、saraiです。お久しぶりです。

これは昨年の9月のウィーンですが、現在のコロナ禍では、古き良き日という風情ですね。もう、ポスト・コロナでは、行けたにし

07/20 12:41 sarai

Saraiさま、
お元気ですか?
新型コロナウィルス、自粛中。
このウィーンの散策を読んでいると、なんだか切なくて悲しくなってきました。
次はいつ行けるのかな、とか思う

07/20 05:08 えりちゃ

はじめまして。ブログ拝見させていただきました。私は、個人ブログを運営しているyuichironyjpと申します。フリーランサーとして活動しており、フリーランスで稼ぐ方法や、

06/14 23:46 Yuichironyjp

ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai

マーラーの作品を聴きながら、ブログを読ませていただいています。
読みながら画像を見て、マーラーの過ごした風景に想いを馳せて楽しんでいます。
素敵なブログをありがと

04/23 21:47 

マーラー6番ですか・・・ハンマー打撃は勘弁してほしいものです。あったとしても、3回目の打撃だけは・・・

04/11 18:10 sarai
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