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夕景のリューベック:宵闇に包まれた幻想的な空間、ガング

2018年8月19日日曜日@リューベック/11回目

評判のカルトトッフェルケラーKartoffelkeller Lübeckで美味しいディナーをいただいた後、宵闇のリューベックLübeckを散策しています。ヤコビ教会St. Jakobi Kirche zu Lübeckの横のコーベルク広場Koberg Platzから、船員組合の家「シッファーゲゼルシャフトSchiffergesellschaft」の前に出て、その横の路地、エンゲルスグルーベEngelsgrubeを下りていくところです。
ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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シッファーゲゼルシャフトを横手に見ながら、エンゲルスグルーベの路地に入ります。

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リューベックの町は通り抜け(ドゥルヒガングDurchgang、この町では略してガングGangと言うようです)が多いことで知られています。そこで、そのガングを体験してみましょう。

エンゲルスグルーベの路地で最初に目に付いたガングらしきものに入ってみます。
建物の中に穿かれたアーチのトンネルに入り、少し進んだところでガングの入り口を振り返ります。

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アーチのトンネルを抜けると、こんなに趣のある世界が待っています。路地に並ぶ建物は色とりどりに塗り分けられています。路地の先には美しいマリエン教会Marienkircheの2本の尖塔が見えます。マリエン教会はリューベックのランドマーク的な存在ですね。

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ところがこの路地の先の公園(シュピールプラッツSpielplatz)へ抜ける入り口の扉はしっかりと閉まっています。ということは、これはガングではなかったんですね。

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すぐすごとこの美しい路地、ジーファース・トール小路Sievers Thorwegから撤退します。でも、この美しい雰囲気の路地に入り込めてよかったとsaraiは強がりを言います。

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エンゲルスグルーベの路地を再び、先に進むと、すぐ近くに今度こそ、本物のガングがあります。ベッカーガングBäcker-Gangです。頭を下げて歩きたくなるような狭いアーチのトンネルです。

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真っ暗なトンネルの中を明るい出口に向かって進みます。

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トンネルを抜けた先も煉瓦塀に挟まれた狭い通路が続きます。

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その狭い通路の先には宵闇に包まれた幻想的な空間があります。ぽつんと置かれた白いベンチが何とも風情があります。

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ゆっくりとこの何とも言えない雰囲気を楽しみます。

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路地の後ろを振り返ると、今入ってきた煉瓦塀に挟まれた狭い通路が見えています。その先のアーチのトンネルの向こうにはエンゲルスグルーベの路地の明かりが見えています。いやはや、夢のような空間です。

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このベッカーガングの先にはまた次のガングが続いています。リュングレーエンスガングLüngreens Gangです。

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これまた美しい空間です。

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リュングレーエンスガングを抜けて、隣の路地、フィッシャーグルーベFischergrubeに出ることができました。まさに通り抜けですね。

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フィッシャーグルーベの路地を下っていきます。この路地も美しい建物が並んでいます。

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最初の4つ辻に出ると、左に伸びるクプファーシュミーデ通りKupferschmiedestraßeの先にマリエン教会の2本の尖塔が望めます。

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リューベックの宵闇の空に輝く半月がマリエン教会の尖塔とともに美しい光景を形作っています。

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路地の建物の前には必ずと言っていいほど、花が飾られています。北ドイツの短い夏をこうして楽しむのでしょうか。

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ファサードの綺麗な建物を眺めながら、フィッシャーグルーベの路地を下っていきます。

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トラヴェ川Traveの岸辺に突き当たります。川岸には多くのクルーザーが係留されています。ここはすぐにバルト海へ続く港町であることを思い出させます。

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トラヴェ川の暗い川面には岸辺の明かりがちらちら揺れています。

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トラヴェ川の対岸には大きな建物が見えます。有名なコンサートホール、ムジーク&コングレス・ハレMusik- und Kongresshalle Lübeckです。以前、DVDで巨匠ギュンター・ヴァント指揮、北ドイツ放送響によるライヴ映像のシュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭(2001年)でのブルックナーの交響曲第9番の素晴らしい演奏を聴いた記憶が鮮明に蘇ります。このホールだったんですね。因みにギュンター・ヴァントはそのコンサートの翌年の2002年に亡くなります。

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トラヴェ川沿いにホテルに戻ります。町の門、ホルステン門Museum Holstentorが暗い闇に浮かび上がっています。

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ルンルンで町歩きを完了。
町歩きのルートを地図で確認しておきましょう。

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ずい分歩き回りましたね。

ホテルの部屋に戻ると、その窓からもホルステン門を見下ろせます。

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超大きなバスタブにたっぷりお湯を張って、疲れを取ります。

明日はまた、リューベックの美しい町を散策し、聖ペトリ教会St. Petri Kircheの塔からの旧市街の眺望、それにトラヴェ川・運河のクルーズを楽しむ予定です。それにブクステフーデとバッハゆかりのマリエン教会にも行かないとね。リューベックの町歩きが一段落したら、ハンブルクHamburgに移動して、軽く町歩きしましょう。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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《あ》さん、saraiです。

結局、最後まで、ご一緒にブッフビンダーのベートーヴェンのソナタ全曲をお付き合い願ったようですね。
こうしてみると、やはり、ベートーヴェン

03/22 04:27 sarai

昨日は祝日でゆっくりオンライン視聴できました。

全盛期から技術的衰えはあると思いましたが、彼のベートーヴェンは何故こう素晴らしいのか…高齢のピアニストとは思えな

03/21 08:03 

《あ》さん、再度のコメント、ありがとうございます。

ブッフビンダーの音色、特に中音域から高音域にかけての音色は会場でもでも一際、印象的です。さすがに爪が当たる音

03/21 00:27 sarai

ブッフビンダーの音色は本当に美しいですね。このライブストリーミングは爪が鍵盤に当たる音まで捉えていて驚きました。会場ではどうでしょうか?

実は初めて聴いたのはブ

03/19 08:00 

《あ》さん、コメントありがとうございます。
ライヴストリーミングをやっていたんですね。気が付きませんでした。

明日から4回目が始まりますが、これから、ますます、

03/18 21:44 sarai

行けなかったのでオンライン視聴しました。

しっとりとした演奏。弱音はやはり美しいと思いました。
オンラインも良かったのですが、ビューワーが操作性悪くて困りました

03/18 12:37 

aokazuyaさん

コメントありがとうございます。デジタルコンサートホールは当面、これきりですが、毎週末、聴かれているんですね。ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲ

03/03 23:32 sarai
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