読響の実力が発揮されて、バルトークの難曲も余裕の演奏 ヘンリク・ナナシ&読売日本交響楽団@サントリーホール 2019.7.11
前半のコダーイのガランタ舞曲もハンガリーのお国もの。チャルダッシュを思わせるロマ風の音楽がきびきびと切れがよく奏されました。好演です。
前半のもう一つのサン=サーンスのピアノ協奏曲第5番ですが、フランスの新進気鋭のピアニスト、リュカ・ドゥバルグが華麗な演奏を聴かせてくれました。アンコールのサティも見事な演奏でしたから、フランスものの演奏には大いに期待が持てそうです。ラヴェルあたりを聴いてみたい逸材です。
今日のプログラムは以下です。
指揮:ヘンリク・ナナシ
ピアノ:リュカ・ドゥバルグ
管弦楽:読売日本交響楽団 長原 幸太(コンサートマスター)
コダーイ:ガランタ舞曲
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番 ヘ長調 作品103「エジプト風」
《アンコール》 サティ:グノシエンヌ第1番
《休憩》
バルトーク:管弦楽のための協奏曲
最後に予習について、まとめておきます。
1曲目のコダーイのガランタ舞曲を予習したCDは以下です。
イヴァン・フィッシャー指揮ブダペスト祝祭管弦楽団 1998年1月、ブダペスト、イタリアン・インスティテュート
イヴァン・フィッシャーの自在な指揮が光ります。決定的な演奏でしょう。
2曲目のサン=サーンスのピアノ協奏曲第5番を予習したCDは以下です。
パスカル・ロジェ、シャルル・デュトワ指揮ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団 1978年
パスカル・ロジェとシャルル・デュトワの息の合った演奏で素晴らしい音楽を奏でてくれます。サン=サーンスのピアノ協奏曲全集という価値もあります。
3曲目のバルトークの管弦楽のための協奏曲を予習したCDは以下です。
イヴァン・フィッシャー指揮ブダペスト祝祭管弦楽団 1997年
イヴァン・フィッシャーのバルトークは格別です。自由奔放の中にバルトークへのシンパシーが感じられます。
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