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読響の実力が発揮されて、バルトークの難曲も余裕の演奏 ヘンリク・ナナシ&読売日本交響楽団@サントリーホール 2019.7.11

うーん、日本のオーケストラの実力もなかなかですね。バルトークの管弦楽のための協奏曲と言えば、オーケストラ能力の試金石みたいなものの一つですが、読響は余力を残した演奏。指揮者がもっと厳しい要求をしても応えられたでしょう。まあ、金管で問題もありましたが、弦楽アンサンブルの演奏能力は驚異的です。指揮者のヘンリク・ナナシはハンガリー出身ですから、お国ものとも言えるバルトークは音響的な面よりも音楽的な面を重視した指揮に思えました。ある意味、おとなしい演奏です。もしかしたら、指揮者のヘンリク・ナナシは読響に初めての客演で、少し、遠慮気味だったんでしょうか。いずれにせよ、なかなか素晴らしいバルトークに感銘を覚えました。とりわけ、この曲の肝とも思える第3楽章(管弦楽のための協奏曲は5楽章でいわゆるアーチ形の構造になっていて、その中心楽章が第3楽章)はバルトークらしい薄明を思わせる音楽ですが、その無気味な雰囲気がひたひたと伝わってきます。バルトークのオペラ《青ひげ公の城》を連想する味わいが素晴らしいです。さらに第5楽章のダイナミックで壮大な音楽作りも成功していたと思います。

前半のコダーイのガランタ舞曲もハンガリーのお国もの。チャルダッシュを思わせるロマ風の音楽がきびきびと切れがよく奏されました。好演です。
前半のもう一つのサン=サーンスのピアノ協奏曲第5番ですが、フランスの新進気鋭のピアニスト、リュカ・ドゥバルグが華麗な演奏を聴かせてくれました。アンコールのサティも見事な演奏でしたから、フランスものの演奏には大いに期待が持てそうです。ラヴェルあたりを聴いてみたい逸材です。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:ヘンリク・ナナシ
  ピアノ:リュカ・ドゥバルグ
  管弦楽:読売日本交響楽団 長原 幸太(コンサートマスター)

  コダーイ:ガランタ舞曲
  サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番 ヘ長調 作品103「エジプト風」

   《アンコール》 サティ:グノシエンヌ第1番

   《休憩》

  バルトーク:管弦楽のための協奏曲

最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のコダーイのガランタ舞曲を予習したCDは以下です。

 イヴァン・フィッシャー指揮ブダペスト祝祭管弦楽団 1998年1月、ブダペスト、イタリアン・インスティテュート

イヴァン・フィッシャーの自在な指揮が光ります。決定的な演奏でしょう。


2曲目のサン=サーンスのピアノ協奏曲第5番を予習したCDは以下です。

 パスカル・ロジェ、シャルル・デュトワ指揮ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団 1978年
 
パスカル・ロジェとシャルル・デュトワの息の合った演奏で素晴らしい音楽を奏でてくれます。サン=サーンスのピアノ協奏曲全集という価値もあります。


3曲目のバルトークの管弦楽のための協奏曲を予習したCDは以下です。

 イヴァン・フィッシャー指揮ブダペスト祝祭管弦楽団 1997年

イヴァン・フィッシャーのバルトークは格別です。自由奔放の中にバルトークへのシンパシーが感じられます。



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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん

みーちゃんさん、saraiです。

あの謎の建物は雄琴沖総合自動観測所という施設で琵琶湖の水質を測定しているそうです。

https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/repo

02/13 21:40 sarai

ずーと前にうきみどうに行きました
やはり、琵琶湖の真ん中の建物が何なのか気になったままです
分かりましたか
教えてください

02/13 20:54 みーちゃん

五十棲郁子さん、コメントありがとうございます。

水道水のこと、tap waterって言うんですね。知らなかった。単にwaterで通していました。ましてや、フランス語はほとんど

02/11 00:12 sarai

フランスも地方へ行くと英語が通じないでしょう。tap water ぐらいフランス語で言えないとね。

02/10 12:54 五十棲郁子
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