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オーケストラの響きに魅了される・・・ロレンツォ・ヴィオッティ&東京交響楽団@東京オペラシティコンサートホール 2019.7.13

絶好調の東響の素晴らしい響きに終始、魅了されました。

前半のブラームスのピアノ四重奏曲は冒頭が少しアンサンブルが乱れましたが、すぐに素晴らしい響きを取り戻し、予習で感じていた管弦楽版の違和感を忘れさせる高いレベルの演奏になります。圧巻だったのは第3楽章。祝祭的で魅惑的な音楽が高らかに響き渡ります。東響の弦と木管を中心にした美しいアンサンブルをロレンツォ・ヴィオッティの熱い指揮が盛り立てます。この壮大なスケール感はオリジナルの室内楽版では出せないでしょう。初めて、シェーンベルクの編曲の意図が分かったような気がします。第4楽章は速いパッセージが勢いよく奏でられて、ヴィオッティの指揮はさらに熱く燃え上がります。第3楽章、第4楽章の演奏は素晴らしいもので、高揚した気持ちで全曲を聴き終えます。

後半のドヴォルザークの交響曲 第7番は前半の演奏以上に東響のアンサンブルがより美しく、響き渡ります。この素晴らしい音響を聴いているだけでも満足です。第8番、第9番ほど耳慣れしていないせいか、実に耳に新鮮に響きます。あまりの心地よさに時折、ふーっと意識が遠のくほどです。強烈な響きにホールの空気がびりびりと振動することもしばしばですが、それがうるさくないのは東響のアンサンブルがきっちりしているからです。ヴィオッティの若々しい感性の直線的な指揮も好感が持てます。いずれ、熟成の時を迎えるでしょうが、それまでは元気のよい音楽を聴かせてくれればいいでしょう。

最後はブラームスの名作をアンコール曲にして、素晴らしいコンサートをしめくくってくれました。なお、若き指揮者ヴィオッティの東響の舞台への登場はこれが4回目だそうです。前回のヴェルディのレクイエムも素晴らしい演奏でした。今後も楽しみですね。


  指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ
  管弦楽:東京交響楽団 コンサート・マスター:水谷晃

  ブラームス:ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 op.25
         (シェーンベルクによる管弦楽版)

   《休憩》

  ドヴォルザーク:交響曲 第7番 ニ短調 op.70

   《アンコール》
     ブラームス:ハンガリー舞曲第1番 ト短調


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のブラームスのピアノ四重奏曲 第1番(シェーンベルクによる管弦楽版)を予習したCDは以下です。

 クリストフ・エッシェンバッハ指揮ヒューストン交響楽団 1995年
 
堅実な演奏ですが、正直言って、オリジナルの室内楽版が聴きたくなりました。


2曲目のドヴォルザークの交響曲 第7番を予習したCDは以下です。

 ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1960年 ハイレゾ

これは予想を上回る素晴らしい演奏。聴けば聴くほど、このコンビの演奏はどれも素晴らしいです。その中でも、この演奏は最高に素晴らしいもののひとつです。



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