FC2ブログ
 
  

アルプスの大パノラマ、そして、レマン湖のほとり、クララ・ハスキルの住んだ家へ

ルツェルンの6日目。今日は超早起きして、大観光に出かけます。アルプスのハイキングとスイスの鉄道の華の一つ、ゴールデン・パスラインの2本立て。それに一番、大事な最愛のピアニストが晩年まで暮らしたヴヴェイ訪問もあります。実に盛沢山。

朝6時の電車でルツェルンからインターラーケンに向かいます。ゴールデン・パスラインの1区間でもあり、パノラマ列車ですが、生憎、外は真っ暗。途中で夜が白み始めます。そうこうするうちにブリエンツ湖が見えてきます。すぐにインターラーケン・オストに到着。今日がここが最大の難関。10分の乗り換え時間で大きなスーツケースをコインロッカーに預けないといけません。そのためにコインはしっかりとため込みました。大きなロッカーは7フラン。5フランと2フランが必要です。念の為にこの7フランのセットを二組用意して、コインロッカーに急行。駅舎のホーム側にあります。やはり、大きなロッカーでも2つのスーツケースは入らず、二つのロッカーを利用することになります。今度はラウターブルンネン行の電車に向かいます。セーバーデイパスのファーストクラスを買ってあるので、楽観していたら、意外にファーストクラスも混んでいます。ともかくラウターブルンネンに行き、4分でミューレンに向かうロープウェイに乗り換えますが、実は電車が早く着き、余裕で乗り換え。グリュッチアルプに到着後、BLM鉄道に乗り換えてミューレンへ。この頃には既に快晴の下、アイガー北壁、メンヒ、ユングフラウはくっきりと視界に収まっています。ミューレン村をちょっと散策して、また、BLM鉄道で戻りますが、友人のアドバイスで途中駅で下車し、15分後に来る後続電車を待つ間、アイガー、メンヒ、ユングフラウの3山の絶景を楽しみます。ラウターブルンネンからはヴェンゲンまで登山電車に乗り、そこから、メンリッヒェン行のロープウェイに乗ります。あらかじめ予約してあった、ゴンドラの展望席(ゴンドラの屋上)からの360度の景色を楽しみます。これは絶対にお勧めです。メンリッヒェンの駅に到着後、メンリッヒェンの山頂に向かいます。既に3山はくっきりと見えており、一昨年の何も見えなかったときのリベンジを果たせます。山頂に上るのは大変で休み休み上ります。その苦労は報われて、素晴らしいパノラマが楽しめます。これが3山の眺め。左から、アイガー、メンヒ、ユングフラウです。

2019091701.jpg



しばらく山頂で楽しみ過ぎたため、予定時間をオーバー。急いでクライネシャイデックへのハイキングを敢行しましょう。まさに絶景のハイキングになりました。温度も上昇し、脱げるものはすべて脱ぎ、Tシャツ1枚でガンガン歩きます。アイガー北壁は常に見え、メンヒもほぼ見えています。ユングフラウは時折、山影に隠れますが、ここぞというときには美しい姿を見せます。同時にユングフラウヨッホの姿もくっきりと見えています。真夏ほど、花は咲いていませんが、草原の美しさも最高。放牧されている牛のカウベルの音もずっと聞こえています。素晴らしいハイキングを終えて、クライネシャイデックに着く頃には、3山の山頂は少し雲に巻かれていますが、それまでに十分過ぎるほどに見たので構いませんよ。

2019091702.jpg



クライネシャイデックには予定の電車の出発時刻の30分前に着いたので、グリンデルワルトまでのチケットを購入し(この区間はセーバーデイパスの有効区間に含まれていません)、レストランで特急でランチをいただきます。グリンデルワルトを経由し、インターラーケン・オストに戻り、コインロッカーから荷物を出して、いよいよ、ゴールデン・パスラインの鉄道旅の開始です。美しい山間の風景を楽しみながら、乗換駅のツヴァイジンメンへ。ここからはMOBご自慢のクラシック車両に乗り込みます。まるでオリエントエキスプレスの雰囲気です。となれば、祝杯も挙げたくなります。豪華にシャンパンとそのおつまみセット(チーズ、生ハム、燻製の肉など)を頼み、にわかの祝宴です。したたか飲んだせいで、途中からはぐっすりと寝込み、レマン湖が見えてきたところで配偶者に起こされます。美しい景色が広がっています。すぐにモントルーに到着。さっと、ジュネーヴ行の電車に乗り換えて、たった7分でヴヴェイに到着。ホテルに荷物を置き、PCにヘッドフォンをつなぎ、クララ・ハスキルが亡くなる直前にこのヴヴェイでセッション録音したベートーヴェンのピアノ・ソナタを聴きながら、レマン湖畔を歩いて、クララ・ハスキルが晩年を過ごしたアパートメントに向かいます。すぐに建物は見つかります。通りの名前はクララ・ハスキル通り、バス停もクララ・ハスキルです。建物の壁にはクララ・ハスキルの記念の銘板がふたつ飾られています。

2019091703.jpg



ハスキルのベートーヴェンは演奏はもちろん、音質も素晴らしいものです。故吉田秀和氏がハスキルはシューマンはよいが、ベートーヴェンは女性だから力強さに欠けると書いていましたが、彼は一体何を聴いていたのかと不思議になります。まあ、好みの問題かもしれませんが、saraiのような素人と違って、評論家は影響力がありますから、よくよく聴き込んだうえでの意見を発してもらいたいものです。そう言えば、彼はハスキルのモーツァルトはあまり聴き込んでいないようでした。PHILIPSの正規録音しか聴いていないようでした。そのレベルでの迂闊な発言だったと受け止めています。ともかく、力強さはもとより、深い音楽性の演奏でした。それを聴いていて、最近、誰か、似たような演奏をしていた記憶が戻ります。ああ、そうです。河村尚子のベートーヴェン。彼女はクララ・ハスキル・ピアノ・コンクールで優勝していますね。もしかして、ハスキルの演奏も聴いたのかしらね。そんなことをつらつら思いつつ、夕暮れの美しいレマン湖畔を散策しました。この風景はクララ・ハスキルも見た風景ですね。

2019091704.jpg



明日はローザンヌを経由して、スイスを後にして、フランスのリヨンに入ります。長いフランスの旅の開始です。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!







関連記事

テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

       ハスキル,

コメントの投稿

非公開コメント

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

ブログ運営者様
先日連絡したTripPartner運営事務局です。(https://trip-partner.jp/ )
弊社海外情報メディアとの相互送客、もしくは弊社サイトでの記事執筆(2500円~4500

10/11 14:45 スカウトチーム

たまらんさん

saraiです。来年5月の一世一代のプロジェクト、着実に進めています。さて、どうなりますか・・・。

コンセントの変換器ですが、ロードウォーリアという優れ

10/03 08:35 sarai

ご無事でなによりです。
この壮大な計画を見てしばらくボーっとしていました。アゼンというか
凄いですね。ウィーンのレポートのお礼を言うのも忘れてしまいました。
あり

10/03 06:22 たまらん

たまらんさん

saraiです。一応、ご希望に沿いましたが、いかが?

09/29 14:51 sarai

マドレーヌさん、配偶者です。

お褒め頂き、ありがとうございます。

馬子にも衣装ですね。

この着物は、結城紬です。

母から譲り受けたもので、私のお気に入りです。

09/29 14:49 sarai

こんにちは。

毎日ブログを楽しみにしておりました。
もう旅も終盤ですね。

今日のお二人のお衣装素敵ですね。
奥様のお着物は大島紬でしょうか?
さりげなくそしてシッ

09/28 17:51 まどれーぬ

演奏会へのお写真、期待しております。
ウィーンの美味しいお店情報も楽しみです。

09/27 20:52 たまらん
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR