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ブラームスに酔う フィリップ・ジョルダン&ウィーン交響楽団@ウィーン楽友協会 2019.9.28

ウィーン楽友協会のフィリップ・ジョルダン&ウィーン交響楽団のブラームスの交響曲チクルスの第2回目のコンサートです。チクルス2回とも聴こうとも思いましたが、重なった日程のほかのコンサート(内田光子)を聴くことにしたので、チクルス2回目の交響曲第3番と第4番だけを聴くことにしました。
で、このチケットは盲腸の手術直後の病床で配偶者に指示を出しながら、ネットで購入した価値あるチケットです。このチケットを取ろうとして、手術の麻酔もすぐに醒めました(笑い)。もちろん、配偶者は呆れていました。

苦労してゲットしたチケットは最前列の中央。楽友協会のステージは高いので、指揮台上の指揮者を見上げると首が痛くなります。音が頭の上を通り過ぎることはありません。ただ、対向配置のオーケストラのステレオ効果が良すぎて、頭の中で音をまとめ上げるのが大変ではあります。もうちょっと後ろの席にしておけばよかったですね。

ウィーン交響楽団のアンサンブルは格別によいわけではありません。最近は在京のオーケストラの水準が高いので、これくらいのアンサンブルでは今一つと感じてしまいます。ただし、この楽友協会のホールに響くブラームスの香りは素晴らしいです。ああ、ブラームスはいいなあと素直に納得します。フィリップ・ジョルダンの指揮も気持ちよいものです。前半の第3番はそのブラームスの香りを享受しているうちに例の第3楽章。まるで映画音楽のように有名になりましたが、美しい音楽であることは間違いありません。そして、第4楽章は熱いロマンで燃え上がります。熱を帯びた演奏で高揚して終了。満足です。

後半は有名な第4番。冒頭から、テンポ感のよい演奏でロマンティックな演奏。第3番よりはずっとアンサンブルのまとまりもよくなっています。最高のブラームスとまでは言えませんが、十分に魅惑的な演奏です。8割はジョルダンの指揮の賜物。素晴らしい第1楽章です。第2楽章も美しい演奏が続きます。感動一歩手前には至ります。勢いに満ちた第3楽章に続き、第4楽章で盛り上がりを見せます。すっきりとした演奏が続き、フィナーレ。ちょっとあっけない終わり方ではありましたが、及第点のブラームスです。

フィリップ・ジョルダンのブラームスは未知数でしたが、なかなかのレベルの指揮でした。これがウィーン・フィルだったらといけない想像もしてしまいます。高弦の輝きに満ちた響きがあれば、素晴らしい演奏になったかもしれません。ジョルダンの指揮姿は相変わらず、絵になります。8割満足のブラームスでした。

これで今回のヨーロッパ遠征のコンサート・オペラはすべて終了。このまま、日本帰国後のコンサートラッシュに突入します。

今日の公演内容は以下です。

 指揮:フィリップ・ジョルダン
 管弦楽:ウィーン交響楽団

 ブラームス:交響曲第3番ヘ長調Op.90

  《休憩》

 ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98


予習の内容は以下です。(以前書いた内容のデッドコピーです。既に読まれたかたは読み飛ばしてくださいね。)

ブラームスの交響曲はたいていのCDは既に聴いています。ですから、ここはsaraiの敬愛する巨匠ハイティンクの演奏を聴いて、予習とすることにします。ハイティンクは3つのオーケストラと交響曲全集を録音しています。1972年のコンセルトヘボウ管、1994年のボストン交響楽団、2003年のロンドン交響楽団です。どれも名演ですが、特にロンドン交響楽団との全集を好んでいます。今回もそれを聴きましょう。

 ブラームス:交響曲第3番 2004年6月16、17日 ライブ録音

 ブラームス:交響曲第4番 2004年6月16、17日 ライヴ録音

第3番の演奏には意表を突かれました。抑えに抑えた自然体の演奏で、そこからはそこはかとないロマンが香り立ってきます。フランソワーズ・サガンの《ブラームスはお好き》で有名な第3楽章の美しいロマンには参ります。ハイティンクならではの第3番でした。

一方、第4番は堂々と前面にロマンを表出した素晴らしい演奏。大変、感銘を受けました。



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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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昨日投稿した記事の一部に誤りがありました。ドイツ騎士団の中庭はパスしないで、ちゃんと見ていました。追記・修正しました。申し訳ありません。

08/07 00:28 sarai

えりちゃさん、saraiです。お久しぶりです。

これは昨年の9月のウィーンですが、現在のコロナ禍では、古き良き日という風情ですね。もう、ポスト・コロナでは、行けたにし

07/20 12:41 sarai

Saraiさま、
お元気ですか?
新型コロナウィルス、自粛中。
このウィーンの散策を読んでいると、なんだか切なくて悲しくなってきました。
次はいつ行けるのかな、とか思う

07/20 05:08 えりちゃ

はじめまして。ブログ拝見させていただきました。私は、個人ブログを運営しているyuichironyjpと申します。フリーランサーとして活動しており、フリーランスで稼ぐ方法や、

06/14 23:46 Yuichironyjp

ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai

マーラーの作品を聴きながら、ブログを読ませていただいています。
読みながら画像を見て、マーラーの過ごした風景に想いを馳せて楽しんでいます。
素敵なブログをありがと

04/23 21:47 

マーラー6番ですか・・・ハンマー打撃は勘弁してほしいものです。あったとしても、3回目の打撃だけは・・・

04/11 18:10 sarai
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