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室内楽のような精密さと美しい響きのベートーヴェンのピアノ協奏曲・・・アンドラーシュ・シフ&カペラ・アンドレア・バルカ@東京オペラシティコンサートホール 2019.11.7

バティアシヴィリのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲に感激したばかりですが、今日のシフのベートーヴェンのピアノ協奏曲は完璧という言葉では形容できない会心の演奏でした。しかもたまたま今日の演奏が素晴らしかったのではなくて、いつでもこういうレベルの演奏になるだろうという安定度の見事な演奏。シフはいつの間にか、ピアノのレジェンドとでも言える存在になってしまいました。それでいて、saraiよりも若いのだから参ります。同じ時代を生きて、彼のピアノを生で聴けるのは何という幸運なのでしょう。しかし、実は今回のコンサートは聴くかどうか、ちょっと迷ったんです。シフのベートーヴェンのピアノ協奏曲の真価を計りかねたからです。考えてみれば、シフのピアノは独奏でしか聴いていませんでした。あまりに彼のピアノ独奏によるバッハ、バルトーク、ベートーヴェン、シューベルトが素晴らしいので、独奏以外の演奏は考えられなかったからです。しかも来年春にはまた来日公演で待ちに待ったブラームスの後期作品を聴かせてくれるので、むしろ、そっちが楽しみだったんです。
しかし、実際に聴いてみれば、今日の演奏は空前絶後の演奏で一生に何回も聴けるようなものではありませんでした。ここはこう弾いてほしいと思う通りにすべて弾いてくれる完璧な演奏。むしろ、ここはこう弾くのかと納得させられるような完璧な演奏と言ったほうがいいかもしれません。今日はピアノ協奏曲3曲、計9楽章ですが、すべてが最高の演奏でした。まだ、モーツァルトのピアノ協奏曲の影響が色濃いと思っていた第2番すら、ベートーヴェンを代表する超傑作であることを思い知らされます。シフ夫人の塩川悠子さんの情報では一番弾く機会が少ないという第3番はそんなことは微塵に感じさせない素晴らしい演奏。そして、第4番の素晴らしさはどうでしょう。唖然として聴き入りました。
この演奏を聴いていて、不意にsaraiが若い頃に聴いたヴィルヘルム・ケンプの実演の皇帝の名演を思い出しました。晩年のケンプの枯れ切った演奏でベートーヴェンの音楽の本質を突いた演奏でsaraiの心に秘めた宝物になっていました。今日の演奏はその表現力と同等でさらに恐ろしいほどのテクニックが加わったものです。録音で聴いていたクラウディオ・アラウの美しい響きと溜めのきいた演奏表現をさらに上回る美しい響きと自然な表現に魅了されました。シフの弾くベーゼンドルファーの美しい響きはいつも通りですが、何度聴いても素晴らしいものです。とりわけ、レガートが美しいのですが、今日の演奏では第2番での歯切れのよいタッチも見事でした。
もう賛辞は尽くし切れません。まだ、明日の残りの演奏があるので、そのときにまた、付け加えましょう。

そうそう、管弦楽のカペラ・アンドレア・バルカですが、シフの個人的なオーケストラと思っていたら、何と素晴らしい響きなんでしょう。このコンビで録音してもらいたいですね。まあ、NHKが録画していたので、放映を楽しみにしていましょう。明日も是非、録画してもらいたいものです。

ところで、いつものように、今日もアンコールが盛り沢山。何と明日演奏する皇帝の第2楽章を弾き始めたのには驚きましたが、第3楽章へのアタッカで切るのかと思っていると、そのまま、第3楽章まで弾き切ります。もう、びっくりです。《葬送》も同様に第3楽章が終わったところで止めないで、第4楽章まで弾くとはね・・・。明日もアンコールが盛り沢山なのでしょうね。アパッショナータでも弾くのでしょうか。それとも路線を変えて、バッハとか・・・。
 

今日のプログラムは以下です。

  指揮/ピアノ:アンドラーシュ・シフ
  管弦楽:カペラ・アンドレア・バルカ

  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.19
  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 op.37

   《休憩》

  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 op.58

   《アンコール》
  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 op.73《皇帝》より 第2・3楽章
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第12番 変イ長調 op.26《葬送》より 第3・4楽章


なお、予習したCDは以下です。

 アンドラーシュ・シフ、ベルナルト・ハイティンク指揮シュターツカペレ・ドレスデン 1996年 ドレスデン、ルカ教会

素晴らしい演奏です。シフのベーゼンドルファー(と思われる)の美しい響きと音楽表現力は輝きに満ちています。ハイティンクの安定した堂々たる指揮とシュターツカペレ・ドレスデンの美しい響きも最高です。これまでに聴いた録音ではクラウディオ・アラウ&ハイティンク指揮コンセルトヘボウが最高でしたが、それに匹敵するか、上回る出来です。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       シフ,

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん

みーちゃんさん、saraiです。

あの謎の建物は雄琴沖総合自動観測所という施設で琵琶湖の水質を測定しているそうです。

https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/repo

02/13 21:40 sarai

ずーと前にうきみどうに行きました
やはり、琵琶湖の真ん中の建物が何なのか気になったままです
分かりましたか
教えてください

02/13 20:54 みーちゃん

五十棲郁子さん、コメントありがとうございます。

水道水のこと、tap waterって言うんですね。知らなかった。単にwaterで通していました。ましてや、フランス語はほとんど

02/11 00:12 sarai

フランスも地方へ行くと英語が通じないでしょう。tap water ぐらいフランス語で言えないとね。

02/10 12:54 五十棲郁子
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