梅雨の時期に行く京都の旅:庭園に心が和む実光院
実光院の南門で合図の銅鑼を叩き、客殿の方に向かいます。現在工事中の正門から入ったのではないので、庭園の径を歩きます。

左手の方には庭園越しに山が見えます。金毘羅山、あるいは小塩山でしょうか。山を借景とした庭園になっています。

客殿の入口の前で入ってきた南門の方を振り返ってみました。実に緑が豊かです。

客殿の入口で受付を済ませ、客殿に上がります。実光院では見学料に茶菓の接待が含まれており、見事な池泉式庭園の契心園を眺めながら、ゆったりとお茶を味わうことができます。大広間に腰を下ろすと、南側に契心園の眺めが目にはいってきます。

庭園の心字池には律川から引き込んだ水流が流れ落ちています。

庭園の眺めを楽しんでいると、抹茶と八ッ橋饅頭が運ばれてきました。

やはり、京都の寺社はゆったりとした気持ちで鑑賞し、心を開くことが肝要です。
お庭を鑑賞する大広間は2方の戸がすべて開け放たれ、建物の内部とお庭の自然が一体化したような感じです。これこそ日本の文化ですね。南側の契心園から西側に目を転じると、趣の異なる庭園が見えます。

ここのお庭には小さな白い花が咲いています。昨日も鞍馬でよく見かけた花です。このお寺の方に伺うと「雪の下」だそうです。今、京都の北では、この「雪の下」が一番見事に咲いています。桜や紅葉のような人気があるわけではありませんが、今の季節は見ごろで見逃せない花です。
抹茶をいただいた後、もう一度契心園の美しい眺めを楽しみました。

この後、客殿を出て、実光院の西側にあるお庭も拝見しました。旧理覚院庭園という池泉回遊式庭園です。中央には、ひょうたん池があります。

庭の西北隅には、茶室「理覚庵」が建てられています。

お庭は緑豊かです。この旧理覚院庭園も十分に堪能させてもらいました。

客殿に戻りましょう。なかなか鄙びた風景です。

客殿の大広間を外から眺めてみました。いかに開放的な建物か、実感できます。大広間の欄間には三十六詩仙画像が見えますが、これは狩野派の画家の作だそうです。

十分に鑑賞した実光院を出ました。律川沿いに歩くと、川の石垣に美しい雪の下がびっしりと咲いていました。

次はすぐ近くの宝泉院に向かいます。道の正面には勝林院が見えていますが、そこには後で寄ることにして、その先にある宝泉院のほうに回ることにします。

宝泉院については次回で。
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