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さらに精度を上げたR.シュトラウス、モーツァルトの極美の響き・・・ノット&東京交響楽団:モーツァルト・マチネ 第38回@ミューザ川崎シンフォニーホール 2019.11.24

今日はコンサートを2回聴きます(ミューザ川崎、東京オペラシティ)。1回目は朝11時からのミューザ川崎でのモーツァルト・マチネ。ほぼ、昨日聴いた東響のオペラシティ定期と同じプログラムです。本来、オペラシティ定期とモーツァルト・マチネは関係ありませんが、ノット&東響とモーツァルトつながりで同じようなプログラムになったのでしょう。今日のプログラムでは、昨日の素晴らしかったリゲティを除いて、R.シュトラウスのオーボエ協奏曲とモーツァルトの交響曲第41番《ジュピター》が演奏されます。

まず、R.シュトラウスのオーボエ協奏曲です。おっ、第1楽章から、荒 絵理子のオーボエの響きは柔らかいです。昨日に比べて、リラックスして演奏できているようです。昨日はちょっと肩に力が入り過ぎていたのかもしれません。気のせいか、表情も柔和な感じです。第2楽章に入ると、彼女のオーボエの響きと表情はさらに冴え渡り、まるでゾーンに入ったような素晴らしさ。前日以上にシュトラウスのオペラのアリアを聴いている感じになります。陰影に富み、誠実で人生をしみじみと振り返るような音楽に感銘を受けます。そして、第3楽章への経過部にはいります。昨日はここから少し演奏に固さと乱れがありましたが、今日の彼女の演奏は万全です。第3楽章の前半を素晴らしい演奏で乗り切り、そのまま、終盤に向かっていきます。圧巻のフィナーレを吹き切ってくれました。やはり、ホームグラウンドのミューザ川崎で心が安定したんでしょうか。ノット指揮の東響とのアンサンブルも素晴らしいものでした。素晴らしいR.シュトラウスの晩年の作品を聴けて、saraiも万感の思いです。

さて、次はモーツァルトの交響曲 第41番「ジュピター」です。昨日と同様、終始、万全の演奏でした。ノットが指揮台上で大きく動き回りながら、オーケストラを鼓舞します。東響は素晴らしく響き渡るトゥッティと冴え冴えとした弦楽アンサンブルで耳を楽しませてくれます。終楽章に入ると、音楽はますます熱気をはらんでいきます。リズムに乗って、東響のアンサンブルが前へ前へと走り抜けていきます。その颯爽とした音楽に聴く者の心が高潮するのみです。そして、圧巻のフィナーレ。いやはや、ノットのモーツァルトには参りました。

これで今日の1回目のコンサートは大いなる満足感のうちに終了。では、2回目のコンサート会場に移動します。2回目のコンサートはバッハ・コレギウム・ジャパンのバッハ、ブランデルブルク協奏曲全曲です。このコンサートの記事はここです。

  指揮:ジョナサン・ノット
  オーボエ:荒 絵理子(東京交響楽団首席奏者)
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:グレブ・ニキティン

  R.シュトラウス:オーボエ協奏曲 ニ長調
  モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」

   休憩なし


最後に予習について、まとめておきます。(内容は昨日の記事と同じです。悪しからず。)

1曲目のR.シュトラウスのオーボエ協奏曲を予習したCDは以下です。

 ローター・コッホ、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1969年9月、ベルリン、イエス・キリスト教会 セッション録音

ローター・コッホの安定した演奏とその表現力が見事です。R.シュトラウスを得意とするカラヤンも晩年のシュトラウスの穏やかな諦念を美しく表現します。素晴らしい演奏です。この曲でここまでの演奏は初めて聴きました。名曲ですね。もっと、これからよい演奏が現れることを念願します。


2曲目のモーツァルトの交響曲 第41番「ジュピター」を予習したCDは以下です。

 ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1963年10月11日&25日、クリーヴランド、セヴェランス・ホール セッション録音
 ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団 1985年5月10日、ミュンヘン、ヘラクレスザール ライヴ録音
 ブルーノ・ワルター指揮ニューヨーク・フィル 1956年3月5日 ニューヨーク、30th Street Studio モノラル、セッション録音

セルの引き締まった素晴らしい響きの演奏はまさに決定盤。クーベリックは意外にゆったりした正攻法の演奏で味わい深いものがあえいます。しかし、モーツァルトと言えば、ワルター。saraiが子供の頃から聴いてきたのはコロンビア交響曲とのステレオ録音。これは耳に焼き付いていますから、予習の必要はありません。ニューヨーク・フィルとの演奏はもっときびきびしています。演奏時間も短い筈です。第2楽章だけはこのニューヨーク・フィルともテンポを落とし、音量も小さくして、極めて美しい演奏をしています。これは誰にも真似できないワルターの至芸です。



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       ジョナサン・ノット,

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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aokazuyaさん

コメントありがとうございます。デジタルコンサートホールは当面、これきりですが、毎週末、聴かれているんですね。ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲ

03/03 23:32 sarai

DCHは私も毎週末、楽しみに聞いています。
・スーパースターには、ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲルトの名も挙げたいところです。
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03/01 19:22 aokazuya

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10/07 08:57 堀内えり

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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

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クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai
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