梅雨の時期に行く京都の旅:見尽くすことのない三千院の苔と杉と青もみじの庭園
三千院の庭園の散策を始めます。苔と青もみじの調和した美しい日本庭園です。

庭園の紹介がありました。この苔庭と杉木立と青もみじの自然の織り成す妙を感じさせる庭園は有清園です。先ほど客殿で囲まれたお庭が聚碧園でした。それぞれ日本の粋を凝縮した見事なお庭です。

今散策している有清園の苔庭の先には、重文の往生極楽院が建っています。この建物は平安時代に起源を持つもので、三千院が明治初頭にこの大原の地に移転する前からのもので、本来三千院とは無関係のものです。

しかしながら、三千院のよく手入れされた苔庭と往生極楽院の織り成す調和は、日本の最高の美を感じさせるもので、三千院で一番の景色と言えるでしょう。感嘆の気持ちを抱きつつ、さらに三千院の境内を散策します。
往生極楽院の裏には池が巡らせてあります。錦鯉が悠々と泳いでいます。

その池には細波の滝が流れ込んでいます。

名前の通り、細い水流が岩間を流れ落ちています。あえて寂しい水の流れにすることで、幽玄の世界を表現しているんでしょう。

池を過ぎて、往生極楽院を少し遠くから眺めます。青もみじと杉の木立に彩られてのあまりの美しさに感嘆します。自然と人知の調和ですね。

往生極楽院には国宝の阿弥陀三尊像があるそうです。saraiは庭園のあまりの美しさに感嘆するあまり、あえてお堂に入って仏像を拝見することを回避しました。これ以上、何を求めることができるでしょうか。

再び、苔庭と杉木立の美しさに目を戻します。ヨーロッパの美しい庭園も随分見ましたが、やはり京都の庭園の美しさはsaraiの日本人の心を強く捉えてしまいます。日本庭園は、より内省的な雰囲気を醸し出し、心の奥深くに強い印象を残します。

庭園に置かれたさりげない石塔も自然の調和を少しも乱しません。

秋には色づいてとても美しくなる紅葉もこの季節は青もみじで自己主張が少なく、その圧倒的な緑で庭園全体の調和を高めています。秋にも勝るとも劣らない風景であると感じます。

この庭園は見る位置、見る方向によって、様々な美を感じることができます。新しい美を求めて、庭園内を繰り返し散策します。飽きることがありません。
池とその向こうの往生極楽院の風景も苔と緑の木々が相俟って、美しい風景を作っています。

また、杉木立の間にひっそりと据えられた小さな石塔の向こうの往生極楽院の風景も心を奪います。

庭園の至るところに日本の美を感じつつ、とても堪能しきれない思いでいったんこの庭園を去ります。三千院のさらに奥の庭園に上って、アジサイの花も愛でましょう。
三千院の庭園散策は次回に続きます。
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