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ハンブルク市立美術館:エルンスト、デルヴォー、マグリット、ダリ、そして、ムンクの知られざる傑作

2018年8月22日水曜日@ハンブルク/8回目

今日はハンブルクHamburgでゆったり散策。まずはハンブルク市立美術館Hamburger Kunsthalleで名画鑑賞。
2階の常設展示室で20世紀の作品の展示を見て回っているところです。

クレーの名作を見て、感動しきりのところです。表現主義、抽象絵画に続くのはシュールレアリスム。錚々たる画家たちが続きます。

マックス・エルンストの《骨の花》。1928年、エルンスト、37歳頃の作品です。エルンストも当然、ナチスに退廃芸術とそしられた一人です。この作品ではマックス・エルンストが創造した、自然のランダムな構造から絵画制作するための技法、フロッタージュを用いています。フロッタージュでは、紙に木目をこすりつけ、その表面のでこぼこを写し取ります。 この絵画では、彼はさらに技術を発展させ、純粋に絵画的な手段で自然な構造の印象を実現しました。 浮き彫りのような線は魚の骨のように見え、一部の塗装面は大理石や貝殻を連想させます。 同時に、コラージュのような絵画は静物画にも見えます。表面は陶製の花瓶のような光沢が感じられます。

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マックス・エルンストの《人物像》。1930年、エルンスト、39歳頃の作品です。画像は人間のように見え、さらには増殖する植物や羽を広げた鳥のようにも見えます。こういう変容・変身は、マックス・エルンストの芸術の中心であり、画像の主題と実践の両面で重要です。多くの作品で、このシュールレアリストである彼は混在する存在、画像の新しい形への変容、神話、そしてキメラの両義性を扱いました。彼は鳥を特別な重要性があると考えました。なぜなら、彼はそれを人間の象徴として、また分身として理解していたからです。

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ポール・デルヴォーの《女性と石(浜辺の2人の女性)》。1934年、デルヴォー、37歳頃の作品です。ポール・デルヴォーもまた、ベルギーのシュールレアリストです。16世紀のマニエリスト達が描いたような女性像や、独自の夢とノスタルジーの世界を描いています。この作品では、浜辺で陰毛をあらわにした裸の女性たちが無機的に描かれています。saraiはデルヴォーのアトリエが改装されたポール・デルヴォー美術館Museum Paul Delvauxがあるシント・イデスバルドSint-Idesbaldを4年前の2015年に訪れましたが、その近くにある北海のリゾート地のビーチがこの絵に描かれている浜辺のイメージとぴったりと重なります。現実の風景にあり得ないような無機的な女性たちを重ね合わせることでシュールな世界を表現しています。

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ルネ・マグリットの《素早い希望(L'espoir rapide)》。1927年、マグリット、29歳頃の作品です。ルネ・マグリットもまた、ベルギーを代表するシュールレアリストです。マグリットは古典的とも言える描き方で具象的で分かりやすい画面を丁寧に仕上げますが、そこに描かれたものは摩訶不思議な光景になっています。異色のシュールレアリストです。この作品の画面には、木、雲、道、馬、地平線上の村...フランス語の言葉がきちんと書かれています。あたかも暗緑色の黒板に白いチョークで書かれているかのようです。画面構成は、画像表面に分散した5つのフォルムに割り当てられています。しかし、これらは私たちの予期するものになっていません。それらはあいまいで落ち着いた色で不気味に見え、風景全体はありえないような何かに思えます。表象とは何か、幻想とは何か、現実とは何か・・・そんなふうにこの絵を見る我々を不安定な心理状態にかりたてます。まさにマグリットの幻想世界です。

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サルバドール・ダリの《流動的恐怖の誕生》。1932年、ダリ、28歳頃の作品です。サルバドール・ダリは奇想天外とも思えるシュールな作品を数々制作したシュールレアリストです。この作品も幻想的な砂漠のオアシスが描かれています。シュールレアリスム、超現実という言葉がこれ以上相応しい絵画があるでしょうか。画面の丁寧な仕上げも超絶的です。

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この20世紀の作品の最後にぽつんと展示されていたのは、エドヴァルド・ムンクの何とも魅力的な一枚です。こんなムンクの絵があるのですね。

エドヴァルド・ムンクの《横たわる女性のヌード》。1913/14年、ムンク、50/51歳頃の作品です。これはあるいは未完成なのでしょうか。その未完成的なところもこの作品の魅力です。この頃、ムンクはノルウェーに戻り、モス近郊の建物を借りてアトリエとしていました。ムンクのアトリエを訪れた人は、彼が作品に「荒療治」を施すのを目にしました。これは、作品をあえて野外に放置し、風雨や日光にさらされたり犬が引っかいたりするのに任せ、色彩が「落ち着く」まで待つという独特の方法でした。逆に、絵にワニスをかけて保護することに対しては、絵の呼吸を妨げるとして反対しました。この作品もそうした手法で荒療治を受けて、独特の「落ち着いた」雰囲気になったものなのでしょうか。妙に心に迫ってくる傑作です。いいものを見せてもらいました。

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この後はゴシック期頃からルネッサンス期の古典的な絵画の展示が始まります。



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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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昨日投稿した記事の一部に誤りがありました。ドイツ騎士団の中庭はパスしないで、ちゃんと見ていました。追記・修正しました。申し訳ありません。

08/07 00:28 sarai

えりちゃさん、saraiです。お久しぶりです。

これは昨年の9月のウィーンですが、現在のコロナ禍では、古き良き日という風情ですね。もう、ポスト・コロナでは、行けたにし

07/20 12:41 sarai

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06/14 23:46 Yuichironyjp

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04/23 21:47 

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04/11 18:10 sarai
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