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ハンブルク市立美術館:ゴシックからルネッサンス期

2018年8月22日水曜日@ハンブルク/9回目

今日はハンブルクHamburgでゆったり散策。まずはハンブルク市立美術館Hamburger Kunsthalleで名画鑑賞。
2階の常設展示室で20世紀の作品の展示を見終わりました。
この後はゴシック期頃からルネッサンス期の古典的な絵画を鑑賞します。

ヒンリク・ファンホフの《頭飾り(ヘッドドレス)の聖母マリア》。1480年頃の作品です。ヒンリク・ファンホフは残されている作品が少なく、生年は不詳で1485年に亡くなった後期ゴシックの画家です。彼はハンブルクで活躍しました。この作品は彼の最も有名な作品です。とても優美で、色彩感に優れた傑作です。あまり古さを感じさせないバランス感のよい作品ですね。

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ベルトラム・フォン・ミンデン(マイスターベルトラムあるいはミンデンのマイスターとも呼ばれる)の《ハンブルクの聖ペトリ教会のかつての主祭壇の祭壇飾り(グラボウ祭壇)》。1379/83年、ベルトラム、34/38歳頃の作品です。ベルトラムは主に宗教芸術において、ドイツの国際的に知られたゴシック芸術家でした。ベルトラムはミンデンで生まれ、1367年にハンブルクで最初に記録されて以来、彼の人生の残りの間、ずっとそこに住んで活躍しました。このグラボウ祭壇画は彼の最も有名な現存する作品で、この時代の最大かつ最も重要な北ドイツの絵画です。祭壇画のパネルは天地創造と救済の歴史の場面で構成されています。24枚のパネルは受胎告知を始めとする聖書の物語の数々が描き込まれています。この祭壇画は1726年、聖ペトリ教会からグラボウのゲオルク教会に移され、1903年にハンブルク市立美術館に収蔵されました。

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同じく、ベルトラム・フォン・ミンデンの《ハンブルクの聖ペトリ教会のかつての主祭壇の祭壇飾り(グラボウ祭壇)》。1379/83年、ベルトラム、34/38歳頃の作品です。このグラボウ祭壇は彫刻作品群です。当時の芸術家は絵画も彫刻も相当の腕前だったことが分かります。この祭壇彫刻は上記の祭壇画とともに1726年、聖ペトリ教会からグラボウのゲオルク教会に移され、1903年にハンブルク市立美術館に収蔵されました。ハンブルク市立美術館で必見の作品です。

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ハンス・ホルバイン(父)の《キリストの神殿奉献》。1500/01年、ホルバイン(父)、40/41歳頃の作品です。この作者のハンス・ホルバインは有名な肖像画家のハンス・ホルバインと同名ですが、その父親のほうです。迂闊にもハンス・ホルバインに同名の父親がいるとは知らず、息子の作品と思ってしまいました。この作品は律法で定められた産後の清めの期間を終えた後、モーセの律法に従って、マリアがエルサレムの神殿にキリストを捧げに行った場面を描いています。フランドル絵画のような美しい作品ですね。ホルバインの父親もなかなか素晴らしい画家ではないですか。

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南オランダの画家(作者不詳)の《聖カタリナの神秘の結婚》。1515/1520年頃の作品です。アレクサンドリアの聖カタリナは十四救難聖人の1人で、『黄金伝説』によるとキプロス島の王家の出身で、優れた学識の持ち主だったカタリナは女王になったのち、ある隠者から洗礼を受けてキリスト教に改宗し、キリストと神秘的な結婚をしたと伝えられています。この作品は実に精緻なフランドル絵画です。その精密な描画は見事としか言えません。名もなき画家ですが、名前は伝わらなくても、この作品の魅力は未来永劫、輝き続けるでしょう。

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ルーカス・クラナッハ(子)の《カリタスの園》。1500/01年、クラナッハ(子)、22歳頃の作品です。これも親子同名の画家、ルーカス・クラナッハですが、今度は有名な父親に隠れることの多い息子のほうです。父親そっくりの画法ですが、やはり、その画力の違いは残念ですが、現れます。特に女性の顔の魅力が描き出せていないのが致命的です。

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バスティアーノ・マイナルディの《聖母子、洗礼者ヨハネと天使たち》。1495年以降、マイナルディ、35歳以降の作品です。バスティアーノ・マイナルディはサンジミニャーノで生まれたイタリアの画家でした 。彼の人生について知られていることのほとんどは、 ジョルジオ・ヴァザーリの著作、《芸術家列伝》からです。彼はフィレンツェの画家、ドメニコ・ギルランダイオの弟子で義理の兄弟でもありました。聖母子を多く描いたそうです。この作品もその一つ。ちょっと、ボッティチェリに似た画風が魅力です。

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古典の巨匠の作品が続きます。これからは有名な画家が登場してきます。知らない画家の作品の紹介はとても疲れます。ふーっ・・・。



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