fc2ブログ
 
  

絶好調の金管・・・フィナーレで高潮するマーラー ウィグルスワース&東京交響楽団@サントリーホール 2019.12.8

マーラーの交響曲では特に重要な楽器パートである金管が素晴らしい出来。東響はもともと弦が素晴らしいですが、木管も見事な演奏の上に金管まで素晴らしいのですから、オーケストラの響きは最高。ですが・・・なにか、物足りないマーラーというのが正直なところ。ジョナサン・ノットが振ったマーラーの交響曲第7番はあんなに素晴らしかったのにね。それでも第4楽章の盛り上がりは金管の頑張りもあって、凄かったです。終結部でホルン7人が立ち上がって吹き出したときは心がざわつきました。

前半のモーツァルトのピアノ協奏曲第24番はピアノ独奏のマーティン・ジェームズ・バートレットの切れが良く、粒立ちの美しい響きの演奏が冴え渡りました。ほぼ、無名のピアニストですが、なかなかやるなって感じです。それに適度の装飾音を織り交ぜて、心地よい演奏です。第1楽章のカデンツァはモーツァルトの弟子だったヨハン・ネポムク・フンメル作のものだとのことですが、これがなかなかの超絶技巧曲に聴こえます。見事なカデンツァの演奏に聴き惚れました。これからが楽しみなピアニストです。アンコールはバッハのノリのよい演奏が始まり、おっと思います。久しぶりに聴くパルティータです。saraiの愛聴する曲です。ジャズっぽい演奏ですが、これまた、聴き惚れました。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:マーク・ウィグルスワース
  ピアノ:マーティン・ジェームズ・バートレット
  管弦楽:東京交響楽団  コンサートマスター:グレブ・ニキティン

  モーツァルト:ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K.491
   《アンコール》
    J. S. バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV 826 より 第6曲「カプリッチョ」

   《休憩》

  マーラー:交響曲 第1番 ニ長調「巨人」


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のモーツァルトのピアノ協奏曲第24番を予習したCDは以下です。

 クララ・ハスキル、ヴィクトル・デザルツェンス指揮ローザンヌ室内管弦楽団 1956年6月25日、ローザンヌ ライヴ録音
 
全編、哀しみ色に塗り込まれた深い詩情にただただ聴き入るのみです。ハスキルのモーツァルトの中でも最高の演奏です。デザルツェンスの指揮もそういうハスキルの演奏にぴったりと寄り添って、雰囲気を盛り上げてくれます。ピアノ、オーケストラ、共に素晴らしい協奏曲を作り上げてくれます。どの楽章をとっても素晴らし過ぎる演奏ですが、第1楽章のカデンツァは最高の演奏です。忘れられない究極の演奏です。


2曲目のマーラーの交響曲 第1番を予習したCDは以下です。

 マイケル・ティルソン・トーマス指揮サンフランシスコ交響楽団 2001年9月19-23日、サンフランシスコ、デイヴィス・シンフォニー・ホール ライヴ録音

9.11同時多発テロの直後に演奏された記録。何と言っても、細部にわたって、神経が行き届いた丁寧な演奏が印象的ですが、凄いのは、その演奏に聴く者を引きこむ力です。こんなマーラーを聴いたら、ほかの演奏は霞んでしまいそうです。なお、実演で聴いたこのコンビのこの曲の演奏も凄いレベルの演奏で、最高のマーラーでした。決して、それほど上手いオーケストラとは思えませんが、演奏に打ち込む姿勢と集中力が並外れています。やはり、指揮者の力は大きいですね。マイケル・ティルソン・トーマスは真の意味でマーラー指揮者です。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!







関連記事

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

aokazuyaさん

コメントありがとうございます。デジタルコンサートホールは当面、これきりですが、毎週末、聴かれているんですね。ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲ

03/03 23:32 sarai

DCHは私も毎週末、楽しみに聞いています。
・スーパースターには、ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲルトの名も挙げたいところです。
・清水直子さん後半のみ登場、D

03/01 19:22 aokazuya

金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR