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フランソワ=グザヴィエ・ロト・・・鮮やかな手腕で趣味のよさが光る天才的な指揮 東京都交響楽団@東京文化会館大ホール 2020.2.3

都響の東京文化会館定期演奏会は次々と超一流の指揮者が登場。アラン・ギルバートも素晴らしかったですが、今回のフランソワ=グザヴィエ・ロトはその天才ぶりが光ります。都響には2回目の出演ですが、前回の初登場では、ポスト・ピリオド時代の旗手として、強烈な印象を残してくれました。ある意味、クルレンツィスと共にsaraiが最も注目している指揮者です。手兵のレ・シエクルを引き連れてきた来日公演でのストラヴィンスキーのバレエ音楽《春の祭典》は凄まじい迫力の音楽でした。で、今回のコンサートですが、saraiの期待を裏切らない素晴らしい演奏でした。前半のフレンチ・バロックの精度の高い音楽、そして、圧倒的だったのは後半のラヴェルの《ダフニスとクロエ》です。1時間近い全曲を高い緊張感を保ちつつ、ラヴェルらしいピュアーな音色で魅了してくれました。saraiは初めて、この曲の魅力が分かりました。普通はこういう曲は寝落ちしますが、その演奏の魅力に惹き込まれて、集中して聴くことができました。都響もノンビブラートの美しいアンサンブルでパーフェクトに思える演奏でしたし、何より、彼ら自身が楽しんで演奏していることが伝わってきました。弦楽セクションと木管セクションの演奏は見事でした。フルートの柳原祐介の演奏には痺れました。聴きどころは満載で、書き切れませんが、《ダフニスとクロエ》第3部の何とも美しい演奏には感動しました。もちろん、終結部のまるでダッタン人の踊りを思わせる部分の大迫力は誰もが感銘を受けたことでしょう。合唱の栗友会合唱団の健闘も称えたいと思います。いやはや、素晴らしかった!!

フランソワ=グザヴィエ・ロトはこれで3回聴いたことになりますが、今年は4月末のウィーンでも聴く予定です。ウィーン交響楽団に客演して、ウェーベルン/ベルク/シェーンベルクを聴かせてくれます。絶対に素晴らしい演奏になることを確信しています。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロト
  合唱:栗友会合唱団
  管弦楽:東京都交響楽団  コンサートマスター:矢部達哉

  ラモー:オペラ=バレ『優雅なインドの国々』組曲
   第1曲 ヘーベーとその一行の登場
   第2曲 第1&第2リゴードン
   第3曲 第1&第2タンブーラン
   第4曲 未開人たちの踊り
   第5曲 シャコンヌ

  ルベル:バレエ音楽《四大元素》
   第1曲 カオス         
   第2曲 第1ルール「土と水」   
   第3曲 シャコンヌ「火」    
   第4曲 さえずり「空気」    
   第5曲 夜うぐいす       
   第6曲 第2ルール「狩り」
   第7曲 第1&第2タンブーラン
   第8曲 シシリエンヌ
   第9曲 ロンド―「愛の妖精のための歌」
   第10曲 カプリス


   《休憩》

  ラヴェル:バレエ音楽《ダフニスとクロエ》(全曲:第1部、第2部、第3部)


1曲目のラモーの『優雅なインドの国々』組曲を予習したCDは以下です。

 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮ラ・シャペル・ロワイヤル  1983年6月 セッション録音

素晴らしいとまでは言えませんが、水準以上の演奏です。

 
2曲目のルベルのバレエ音楽《四大元素》を予習したCDは以下です。

 ジョルディ・サヴァール指揮ル・コンセール・デ・ナシオン 2015年7月19日、ナルボンヌ(フランス)、フォントフロイド修道院 ライブ録音
 
これは素晴らしい演奏です。


3曲目のラヴェルのバレエ音楽《ダフニスとクロエ》(全曲)を予習したCDは以下です。

 フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮ル・シエクル、アンサンブル・エデス(合唱) 2016年録音
 ピエール・モントゥー指揮ロンドン交響楽団 1959年録音

ロト指揮ル・シエクルのCDはこの曲の世界初のピリオド楽器録音ですが、あまり、そういうことは感じさせない演奏で素晴らしい音楽を展開しています。モントゥーはこの曲の初演を行った指揮者ですが、さすがに手の内にはいった演奏は素晴らしいです。初演後、47年後の録音でオーケストラも異なりますが、新鮮な演奏で深くスコアを読み込んだことが感じられます。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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