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マンハイム美術館:ブランクーシ、パウラ・モーダーゾーン=ベッカー、ベックマン、レームブルック、マルク

2018年8月28日火曜日@ハイデルベルク~マンハイム/9回目

この旅の最後の目的地であるマンハイムMannheimのホテルにチェックイン。マリティム ホテル マンハイムMaritim Hotel Mannheimは有名な給水塔Mannheimer Wasserturmのあるフリードリヒ広場Friedrichsplatzに面したホテルです。ホテルを出ると、緑の広場に町のシンボルの給水塔が見えます。

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ホテルのお隣にあるマンハイム美術館Kunsthalle Mannheimに向かいます。美術館の前面は新しく、お洒落なカフェもあります。後ろの建物は古いようです。

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これは今出てきたホテルです。ルネサンス様式の古式ゆかしい建物です。

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広場には給水塔の手前にライオン像が見えます。これはマンハイム美術館のブロンズ彫刻の作品、《歩くライオンSchreitender Löwe》。ドイツ人彫刻家のフィリップ・ハースPhilipp Harthの作品です。ライオンはプファルツ選帝侯の紋章であり、ハイデルベルクにもライオンがいました。

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マリティム ホテル マンハイムをタターサル通りTattersallstraßeからの側面を見た姿です。美しいホテルです。

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マンハイム美術館の入り口に向かいます。

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エントランスロビーは天井の高い広大な空間になっています。まずはチケットを購入します。

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入館チケットは一人10ユーロ。入館証は腕で貼り付けます。

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展示室は奥の古い建物にあるようです。エントランスロビーを突っ切って進みます。

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すると、何やら妖しい色の通廊があります。この通廊が前面の新しい建物と奥の古い建物を繋いでいるようです。

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奥の建物に入ると、展示ホールになっています。
そこにいきなり、コンスタンティン・ブランクーシの抽象的な彫刻作品《大きな魚Le grand poisson》があります。1930年、ブランクーシが54歳頃の作品です。

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この作品はミニマル・アートと呼ばれる抽象作品なのだそうです。美術の分野にもミニマル・アートがあるとは知りませんでした。現代音楽ではミニマル・ミュージックという同じパッセージだけを繰り返すという極度の単純化された音楽がありますが、美術でも同様に対象を極限まで単純化した形態に切り詰める技法がこのミニマル・アートです。この作品では大きな魚を卵型の物体に抽象化しています。ここに美を見出せるかどうかは鑑賞者の主観に委ねられますね。saraiは、うーん・・・。

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さて、1階(日本で言う2階)の展示室に上り、作品を見て歩きましょう。

パウラ・モーダーゾーン=ベッカーPaula Modersohn-Beckerの1904年、28歳頃の作品、《緑の鎖を着けて座る女の子Sitzendes Mädchen mit grüner Kette》です。パウラ・モーダーゾーン=ベッカーと言えば、先日訪れたブレーメンBremenのベットヒャー通りBöttcherstraßeにパウラ・モーダーゾーン=ベッカー美術館Paula Becker-Modersohn Museumがありましたが、時間がなくて、彼女の作品を見逃しました。まさか、ここで出会うとは思っていませんでした。いかにもドイツ表現主義でありながら、それほど尖がっていない作品です。この作品を描いた3年後、彼女は31歳の若さでこの世を去ります。

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マックス・ベックマンMax Beckmannの1925年、41歳頃の作品、《謝肉祭(ピエレットとピエロ)Fastnacht (Pierrette und Clown)》です。ベックマンはドイツ表現主義を代表する画家の一人。謝肉祭の祭りで仮装している二人はベックマン夫妻と思われます。この頃、ベックマンは妻クヴァッピとの結婚直後でした。ピエレットと称する妻クヴァッピに恋するピエロ、すなわち、ベックマンを描いたものでしょう。はしゃいでいるベックマンの姿が微笑ましいですね。

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ヴィルヘルム・レームブルックWilhelm Lehmbruckの1912年、31歳頃の作品、《若い女Junges Mädchen》です。何とも雰囲気のある絵に惹き付けられます。レームブルックは彫刻家ですが、こういう絵画作品も残しているんですね。彼はこの7年後にベルリンで自殺します。第1次世界大戦の悲惨な体験で鬱病になり、立ち直れなかったそうです。この絵からも分るように柔らかな感性の持ち主でした。
因みにsaraiはこの絵から、オディロン・ルドンの最も重要な作品のひとつ『目を閉じて』を連想してしまいました。

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フランツ・マルクFranz Marcの1912年、32歳頃の作品、《3匹の動物(犬、狐、猫)Drei Tiere (Hund, Fuchs und Katze)》です。マルクの描く動物シリーズの1枚です。白い犬が画面の中心にいます。意外にマルクの描く犬は珍しいような気がします。表現主義的に描かれた動物の存在感が素晴らしいです。

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収蔵作品がそんなに多くない美術館ですが、質の高い絵が目立ちます。鑑賞はまだ、始まったばかりです。



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