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連日の応援に感謝! 旅ブログ再開 マンハイム美術館:シャガール、ゴッホ、マイヨール、ルノワール、ピサロ、セザンヌ、シスレー

2018年8月28日火曜日@ハイデルベルク~マンハイム/11回目

まずは連日の皆さまの多くの応援のプチをいただき、感謝いたします。今日は通常の旅ブログに戻りますが、引き続きの応援をよろしくお願いいたします。

この旅の最後の目的地であるマンハイムMannheimで散策中です。まずはフリードリヒ広場Friedrichsplatzに面したマンハイム美術館Kunsthalle Mannheimで美術鑑賞中です。

マルク・シャガールMarc Chagallの1924年~1925年、37~38歳頃の作品、《花束を持つ花嫁Die Braut mit dem Blumenstrauß》です。パリからいったん故郷のロシアに戻っていたシャガールはまた、この頃、ロシアに見切りをつけて、パリに舞い戻っていました。この時代のシャガールのテーマは《愛》でした。この作品も愛妻ベラ(ベラ・ローゼンフェルト)を描いています。ちょっと、シャガールらしいタッチではない印象ですが、花束、故郷ヴィテブスクの古い家というお約束のものは描かれています。

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フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホVincent Willem van Goghの1886年、33歳頃の作品、《バラとひまわりRosen und Sonnenblumen》です。こういう《ひまわり》もあったんですね。ゴッホがこの年、オランダから弟のテオを頼って、パリに移り住んだ頃に描かれた作品です。アルルで有名なひまわりの連作を描く2年前のことです。

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アリスティド・マイヨールAristide Bonaventure Jean Maillolの1907年、46歳頃の作品、《オーギュスト・ルノワールPorträt Auguste Renoir》です。南仏カーニュ=シュル=メールに住んでいたルノワールの66歳頃の像です。このマイヨールによる彫刻が制作されたことを機にルノワールは彫刻に興味を持ち、その後、彫刻作品を手掛けるようになりました。なお、マイヨールの彫刻はほとんど裸婦像であり、こういう作品は珍しいものです。

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そのオーギュスト・ルノワールAuguste Renoirの1872年、31歳頃の作品、《花瓶の牡丹Pivoines dans un vase》です。1874年の第1回印象派展に先立つ2年前の作品です。ルノワールが戸外で絵を描くのは翌年、アルジャントゥイユArgenteuilに居を構えるモネを訪ねて、一緒に絵を制作するようになってからです。ただ、この花の絵も後年のルノワールを思わせる、きらきらと輝くような佳作です。

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カミーユ・ピサロCamille Pissarroの1868年、38歳頃の作品、《ポントワーズのオワーズ川のPothuis埠頭Quai du Pothuis, Pontoise》です。この作品はパリの近郊のオワーズ川の畔の町ポントワーズの風景です。この作品を描いた4年後には、ピサロはこのポントワーズに移り住むことになるので、このオワーズ川の景色がよほど気に入ったのでしょう。この頃、ピサロは後に印象派として旗揚げする仲間たちとパリのバティニョール地区のカフェ・ゲルボワに集って、「バティニョール派」と呼ばれるグループを形成しており、ピサロはそのグループの中で最年長の画家として、尊敬を集めていました。グループには、バジール、ルノワール、ドガ、ファンタン=ラトゥール、フェリックス・ブラックモン、モネ、セザンヌ等がいました。

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ポール・セザンヌPaul Cézanneの1890年、51歳頃の作品、《体を傾けた喫煙者Le fumeur accoudé》です。この頃のセザンヌは喧騒のパリを離れて、故郷のエクス・アン・プロヴァンスで隠遁生活を送りながら、名作のサント・ヴィクトワール山の連作などを描き、次第に認められつつあった時代です。この作品も傑作『カード遊びをする人々』を連想させるような完璧な絵画に仕上がっています。深い色合いや構図の素晴らしさにただただ魅了されます。こういうセザンヌの人物画、さらには静物画、風景画は人間業とは思えない神の領域に入っています。セザンヌの描くサント・ヴィクトワール山に魅せられて、わざわざ、このエクス・アン・プロヴァンスを訪れたことを思い出します。

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アルフレッド・シスレーAlfred Sisleyの1876年、37歳頃の作品、《マルリー通りUne rue à Marly》です。1870年に普仏戦争が勃発し、ブージヴァルに住んでいたシスレーは敵兵により家・財産を失い、以後、ルーヴシエンヌにほど近いヴォワザン、アルジャントゥイユ、ブージヴァル、ポール=マルリに移住。この作品はそのポール=マルリの町のマルリ通りを描いたものです。ポール=マルリはセーヌ河畔の町です。この後のシスレーはパリの東南方、セーヌ川の支流のひとつであるロワン川沿いのモレ=シュル=ロワンに移住し、死ぬまで、印象派の絵を描き続けました。本作は印象派にしては少し画面が陰鬱ですが、弱い光に照らされた風物を丁寧に描き込んでいます。

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ここまで、フランス印象派の作品を中心に見てきました。セザンヌの絶頂期の作品が素晴らしかったですね。

このマンハイム美術館は収蔵作品数はそんなに多くなく、有名画家の作品はほとんどは1点ずつですが、質の高い作品が揃っています。学芸員の審美眼の高さが感じられます。まだまだ、展示は続きます。



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