フィエーゾレの丘からの素晴らしい眺め
ウフィツィ美術館Galleria degli Uffiziをまさに満喫して、シニョリーア広場Piazza della Signoriaに出ます。ここのロッジア・ディ・ランツィLoggia dei Lanziの屋外彫刻もなかなか見ものです。

広場の中ほどには、コジモ1世の騎馬像もあります。

このあとに予定しているのは、郊外のフィエーゾレFiesoleの丘からフィレンツェの街を眺めたいなあと思っていたこと。お天気も最高なので、バスの出るフィレンツェ中央駅Stazione Centraleの方にブラブラと向かいます。途中の通りもフィレンツェらしく、狭いけれどもいかにもフィレンツェを感じさせる通りが続きます。

路地から振り返ると、建物の隙間からヴェッキオ宮殿Palazzo Vecchioの塔が顔を出しています。

路地から東のほうを見ると、ダン・ブラウンのラングドン教授シリーズの4作目の 小説『インフェルノ』の冒頭の場面で有名になったバディア フィオレンティーナ教会Badia Fiorentinaが見えています。(もっともこの時(2009年)には小説『インフェルノ』はまだ出版されていませんでしたけどね。2013年の出版です。)

路地に果物屋さんがあります。艶やかで美味しそうな果物が並んでいます。

狭い路地を歩いていきます。古き良きフィレンツェを感じます。

懐かしいサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂Cattedrale di Santa Maria del Fioreの前に出ます。クーポラが美しいですね。

傍らに立つジョットの鐘楼Campanile di Giottoを見上げます。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の向かいの建物にクーポラを作り上げた建築の天才フィリッポ・ブルネレスキの彫像Statua di Filippo Brunelleschiがあり、クーポラを見上げています。

近くに寄って、ブルネレスキさんとご対面。

このサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の前は相当な人出でごったがえしています。クーポラに登る行列もあきれるほどの長さです。驚いたことに、大聖堂の中に入るのも制限があるようで、これも長い行列になっています。教会って「常に開かれている」はずですよね。ハ~、フィレンツェ人気は凄いですね。
大聖堂を過ぎて、駅に向かって行くと、向こうから、どんどんものすごい量の人がやってきます。ヒェ~!
ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

駅前のバス停からフィエーゾレの丘行きのバスに乗り込みます。ごったがえす旧市街地を抜け、郊外へ。やがて徐々に登り始め、美しい木々の間には別荘が建ち並んでいます。そして、30分ほどもバスに揺られると、なんとも言葉にならない美しい景色が広がります。
終点のフィエーゾレのドゥオーモCattedrale di San Romolo前の広場でバスを降ります。ここから、サン・フランチェスコ通りVia S. Francescoの坂を上ります。少し上ったところで、振り返って見下ろすと、バス停のある広場が見えます。

もう少しサン・フランチェスコ通りの坂道を登っていきます。

すると、サン・フランチェスコ通りの展望台Panorama dalla Strada per S. Francescoに出て、素晴らしいパノラマが広がります。

眼下に赤い瓦屋根のフィレンツェ街並みが広がり、その真ん中にサンタ・マリア・デル・フィオーレのクーポラが・・・。その街並みを取り囲むように丘が広がります。その美しさに呆然とし、ベンチに腰掛けてうっとりしてしまいます。先程までのごったがえす人の喧騒がうそのように静かに穏やかに時がながれます。
フィレンツェの町をズームアップすると、遠くにサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のクーポラが見えます。

この丘の少し下にはメディチ家のヴィッラVilla Mediciがある筈です。昔日に偉大なるロレンツォを中心にプラトン・アカデミーの集まりで優雅な時間が流れた場所です。ロレンツォの庇護の下、ボッティチェリもここで名画の着想を得たのでしょう。

メディチ家のヴィッラからもここと同じような眺望でフィレンツェの町が眺められたようです。ルネッサンスの栄光の時に思いを馳せます。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

ここでしばし眺めを楽しみ、その後、フィエーゾレの丘をもう少し散策します。
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