アッシジのホテル、そして、いよいよサン・フランチェスコ聖堂へ
アッシジAssisiの街の一通りの散策を終えました。観光ポイントはほとんど見ることができ、満足しながら、サン・フランチェスコ聖堂Basilica di San Francesco d'Assisiの前に広がるインフェリオーレ・ディ・サン・フランチェスコ広場Piazza inferiore di San Francescoを歩いて、ホテル・スバシオに戻ります。広場の周りにはポルティコが巡らせてあります。

ホテルのレセプションに行くと、今度こそチェックインできます。saraiがわざわざウンブリア平原Pianure umbre側の眺めの良い部屋をリクエストしておいただけあって、部屋のテラスからはウンブリア平原が広がります。素晴らしい!!! 陽光に光り輝く緑の平原が一望でき、呆然と見ていますが、いかん、いかん、今こそシャッターチャンスと写真や動画を撮りまくり。

テラスに出ると、右側にサン・フランチェスコ聖堂Basilica di San Francesco d'Assisiも見えています。最高だね。

テラスから下を見下ろすと、ホテルのテラス席が木々の間に見えています。気持ちよさそうですね。後で下りてみましょう。

部屋に戻って、内部をチェック。大きなベッドです。気持ちよく眠れそうです。

デスクも大きくて、PC作業が楽々できそうです。

水回りですが、バスタブを装備しています。

部屋を出て、廊下のはずれにテラスに出る扉があります。この扉を出ると、素晴らしい光景が目にはいってきます。丁度、真正面にサン・フランチェスコ聖堂です。まさに全身でサン・フランチェスコ聖堂を受け止めるかの如くです。

先ほど部屋のテラスから見下ろしたホテルのテラス席に赴きます。1階ロビーからテラスに出ます。テラス席の西端からはサン・フランチェスコ聖堂の南側面が眺められます。

もちろん、テラスからはウンブリア平原を望めます。

テラスの周りにはベンチが並んでいます。しかし、絶景に背を向けてしか座れないのは何故?

このテラスからホテルの建物のほうを振り返ると、ホテル・スバシオとサン・フランチェスコ聖堂が連なるように見えます。左手がサン・フランチェスコ聖堂、右手がホテル・スバシオで、saraiの部屋は2階の左から4番目の大きなテラスのある部屋です(“HOTEL”の文字の“H”の下)。

一服してサン・フランチェスコ聖堂に向かいます。この聖堂は下部聖堂La chiesa inferioreと上部聖堂La chiesa superioreからなり、2階建てのような構造になっています。まず、下部聖堂から拝見。内部はさながら美術館のようで、壁・天井がフレスコ画で埋め尽くされています。

ジョットやチマブーエが描いた絵はとても見尽くせるものではありませんが、全体の雰囲気だけでも素晴らしいの一語です。地下聖堂には聖フランチェスコのお墓もあります。何かとても厳粛な気持ちになります。次いで、いったん外に出て、階段を登って、上部聖堂に向かいます。上部聖堂前は美しい芝生の広場になっています。

上部聖堂にはいると、高い天井で大きな空間が広がっています。

この空間を聖フランチェスコの生涯を描いたジョットの渾身のフレスコ画28枚がぐるっと取り囲んでいます。
「アレッツォからの悪魔の追放」です。内戦中のアレッツォにやってきた聖フランチェスコが弟子のシルヴェストロに命じて、上空を飛ぶ悪魔を町から追放させた奇跡が描かれています。

「インノケンティウス3世の夢」です。教皇インノケンティウス3世が倒れかかったローマのラテラーノ聖堂を聖フランチェスコが支える夢を見て、彼こそがローマ教会を救う者だと悟り、聖フランチェスコの結成した兄弟団の会則を認可したことが描かれています。

有名な「小鳥に説教する聖フランチェスコ」も最後に見つけます。

これでほかの美術館の収蔵作品も合わせ、ジョットの重要な作品をほぼ見たことになります。以前にパドヴァPadovaのスクロヴェーニ礼拝堂Cappella degli Scrovegniでもジョットの壁画を鑑賞しましたが、このサン・フランチェスコ聖堂のジョットのフレスコ画は保存もよく、素晴らしい出来です。ジョットのフレスコ画は素朴な雰囲気ですが、その素朴さが聖フランチェスコの清貧な生き方によくマッチしていて、感動が伝わります。
再び、お土産物屋さんをひやかしながらアッシジの街の中をぶらつきます。あっちの小道、こっちの小道、もう本当に絵になる風景ばかりで、写真を撮りまくります。

白とピンク色の石灰岩の石で作られた建物は美しく可愛い雰囲気です。すっかりアッシジの街の虜になってしまいます。アッシジの美しさが思い出になるお土産として来年のカレンダーを母親に買って帰ろうという気持ちになり、お土産物屋を物色していると、あるお店から馴染みのあるメロディー。ニュー・シネマ・パラダイスです。アッシジでニュー・シネマ・パラダイスは違うんじゃないのって思いますが、イタリアつながりではありますね。店のおじさんはよっぽど、この曲が好きらしく、繰り返し流しており、鼻歌まじりです。結局、この店でカレンダーほかのお土産をゲット。今でもこの店ではニュー・シネマ・パラダイスの曲が流れているんでしょうか?
アッシジの街を十分堪能して、ホテルにもどり、ベッドに横になり、小鳥の声を聞きながらウンブリア平原の美しい景色を眺め、しばしの休憩です。
休憩後、夕食のために再び、アッシジ駅のほうに下りていきます。
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