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カディスの夕日を求めて:カディスに到着。ムリリョの祭壇画は無情にも見れず。

2014年5月31日土曜日@グラナダ~カディス/20回目

スペインの大西洋は青く輝いています。電車は一路、カディスを目指します。

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カディスCádizに到着です。駅は真新しくて綺麗です。

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ホームを歩いて出口に向かいます。

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これがセヴィーリャからカディスまで乗ってきた高速電車ALVIAです。超カッコいいですね。

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駅から、今夜のホテルに向かいます。
街中での移動は、もうすっかりタクシーモードになってしまいました。いったん楽するとなかなかそこからは抜け出せないのが人間の性。日頃は公共交通機関しか使わないことを信条にしているsaraiも人の子ですからね。タクシーに乗って楽してホテルに向かいますが、ホテルの前の通りは歩行者専用。ここからは歩いて行ってねと途中で下ろされ、ホテルへの道を教えられます。通りを歩きながらホテルを探しますが、見つかりません。地図を見ながら考えていると、どうしたのかと近寄ってくる人がいます。そして、チラッとsaraiが持つホテルの地図を見ただけで、案内してくれるようです。なんて親切な人だろうと思ったら、ホテルの人でした。ホテルが見つからなかったのも仕方ありません。どう見てもこれがホテルだとは外観からは分かりません。

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狭い入り口の奥にテーブルが一つあるだけです。ホテルの中から、素通りした我々を見て追いかけて来たのでしょう。そんな客が多いのでしょうね。それに、我々が今日チェックインする最後の宿泊客だったようで、saraiのチェックインの手続きを終えるとその人は帰っていきました。翌朝も彼は来ないそうで、ルームキーを鍵箱に投げ入れて勝手に出ていってほしいとのこと。これから何が起きてもサポートはなさそうです。
このホテルはカサ パラシオ カディスCasa Palacio Cádiz。殺風景な入り口からしてアパートみたいだなと思ったら、やはりキッチンつきの広いワンルームの部屋でした。お湯が沸かせそうなので、夜はお茶しましょう。

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これがバスルーム。綺麗ですが、バスタブはなし。

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部屋は広々として、寛げそうです。

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デザイン・ホテルらしい雰囲気もあります。これは壁に掛かっている額。東洋的な絵柄の額です。

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ベッドの傍にも派手な額が掛かっています。

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時間もないので、すぐに出かけます。カディスは海運で栄え、スペイン艦隊の基地でもあったようですが、観光資源はありません。それでもお目当てのムリリョの《無原罪のお宿り》の祭壇画のあるサン・フェリペ・ネリ礼拝堂は見ておきましょう。
これはホテルの前のアンチャ通りCalle Ancha。歩行者専用道路で賑わっています。

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アンチャ通りを北の方に歩きます。お店がずらっと並んでいます。

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サン・ホセ通りCalle San Joséにぶつかったところで左に折れて、このサン・ホセ通りを進みます。ほの暗くて、雰囲気のよい路地です。

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サンタ・イネス通りCalle Santa Inésと交差している角にサン・フェリペ・ネリ礼拝堂Oratorio de San Felipe Neriがありました。17世紀末に建造されたバロック様式の建物です。

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サン・フェリペ・ネリ礼拝堂に入ろうと思いますが、入り口の扉は固く閉まっています。ガイドブックによれば、まだ、この時間は開いている筈なんですけどね。入り口横に案内があります。どうやら、土曜日Sabadosはお昼過ぎの14時までしか開いていないようです。夕方開くのは火曜日から金曜日までと書いてあります。うーん、残念。ムリリョの絵を楽しみにしていたのに!!

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仕方ありませんね。明日の日曜日は朝の10時から開くようですが、明日は朝早くにセヴィーリャに向かうつもりなので、ムリリョの絵は断念するしかありません。
ところで、この礼拝堂の壁には銘板が張り付けられています。スペインがフランスの支配下にあった1812年にこの礼拝堂でカディス・コルテスCortez de Cadiz(全国的な国民議会、すなわち、スペイン国会)が開催され、スペイン初の憲法が発布されました。いわゆるスペイン1812年憲法Constitución española de 1812です。当時、国王フェルナンド7世は逃避中でした。この憲法はサン・ホセの日に採択されたそうですが、この礼拝堂の前の通りがサン・ホセ通りなのはそのせいでしょうか。

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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。

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まだ、夕方の6時半過ぎです。楽しみにしていたカディスの夕日が大西洋に沈むのは9時半頃ですから、まだまだ、時間があります。カディスの街の散策を続けましょう。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
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07/08 18:59 sarai

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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

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コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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