イスタンブール街歩き:オスマン・トルコ料理のランチ、そして、地下の美しいテオドシウスの貯水池
ビザンチン、オスマン両帝国の首都として繁栄を誇った町の真髄を味わっています。トプカプ宮殿Topkapı Sarayıのカフェでのボスポラス海峡Bosphorusを眺めながらのチャイは忘れられない体験になりました。
さて、トプカプ宮殿からガイドさんに案内されて、ランチに向かいます。レストランがひしめき合う通りの中を抜けて、なかなか立派なレストランに到着。いつも彼女が利用しているお店らしく、予約もできています。高級な雰囲気のお店はフレンチレストランのような感じです。
大きなウィンドウを通して、テラス席とチカレタン通りTicarethane Sk.を挟んだ向かいのレストランも見えています。実はそのレストランもsaraiがいるレストランもスラ デザイン ホテル & スイーツ(Sura Design Hotel & Suites)のレストランなんです。このレストランはオスマン・トルコ料理のデラリイェDeraliyeというレストランです。
飲み物は、まだまだ歩きが続くので自重して、お水とチャイをお願いします。
チャイはさきほどのトプカプ宮殿のカフェで体験済。グラスで供されます。
これからいただくのは、オスマン・トルコ料理のランチ・コースです。
まず、スープ。グリーン色のドロッとした感じのスープがたっぷりと供されます。ドロドロの豆スープを連想し、ちょっと苦手かなと思ったのですが・・・これが見かけとは違い、サッパリとした薄めの塩味でなかなか美味しいです。素材は何か不明。野菜スープでしょう。完食です。
次は、サクサクのチーズパイ。ちょっとすっぱみがあり、これも美味。いかんと思いながらも完食。
次はメイン。ガイドさんは、土鍋料理と言っていましたが、私的には煮込み料理ですね。グーラッシュ(ビーフシチュー)のようなもので、マッシュドポテトの上に柔らかく煮込んだ牛肉が乗っています。美味しかったけど、量が多くて、少し残してしまいました。ごめんなさい。
お饅頭のようなデザートは、美味しくいただきました。バクラヴァというパイなのかな。
イメージしていたトルコ料理とはまったく異なる料理にびっくりです。実に洗練された料理です。さすが、世界3大料理とういだけのことはありますね。
ランチの後、明日まで必要なキャッシュがどれぐらいかをガイドさんに相談し、近くのATMに連れて行ってもらいます。ガイドさんへのチップも必要です。
さて、街歩きを再開。お土産物屋の店先の色彩豊かな陶器が目につきます。
あれあれ、早朝にバスターミナルからホテルに行くときに歩いたペイハン通りPeykhane Cd. をまた、歩いています。この通りを歩くのは今日、3度目かな。
通りの途中、ちょうど、ホテルに向かう角がちょっとした広場になっており、そこに地下の貯水池(5世紀のビザンチン時代の遺産)、テオドシウスの貯水池Theodosius Cistern(シェレフィエ・サルヌジュŞerefiye Sarnıcı)があります。とても立派に整備されている史跡ですが、なんと入場無料。ちょうど、この時期、有名な地下宮殿Yerebatan Sarnıcıは閉館中だったので、その代わりに案内してくれたようです。この貯水池は1年半前の2018年4月から一般公開が始まりました。ローマ皇帝テオドシウス2世によって、428年から443年にかけて造られた貯水池です。20km離れるベオグラード(現在のセルビア共和国)の森から引かれる水は、ヴァレンスの水道橋を経由し、貯水池に貯められ、市の公共の風呂や皇帝が住まう宮殿に供給されました。
ピカピカのエレベーターで地下に下りていきます。すると、何とも素晴らしい地下空間が出現します。
呆然として、この地下貯水池に見入ります。
横25メートル、縦45メートルの空間に約9メートルの高さの大理石の柱が32本立っており、天井部分を支えています。
古代ローマの建築技術の高さにはこれまでも驚嘆しましたが、ここでもまた、新たな驚きです。
天井を支える柱のアーチはローマのお得意の技術です。それにしても凄い!
ぼんやりとオレンジ色にライトアップされた幻想的な空間は感動的です。
これが地下空間のほぼ全景です。大理石の柱はスチールのリングなどで美しく補強されています。現代の補強は昔日の美を損ねることはありませんね。
この美的な空間をただただ見入るのみです。
それに地上の暑さを忘れさせてくれる、ひんやりとした空気がとても気持ちがよいです。
最後にもう一度、この空間を記憶の底にしまい込みます。
また、エレベーターで地上に上がります。それにしてもこれが無料とはね。涼みにくるだけでも価値があります。
ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。
この後はまた、別のモスクを案内してくれるとのことです。
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