イスタンブール街歩き:本場の2つのモスクはオスマン・バロック建築
ビザンチン、オスマン両帝国の首都として繁栄を誇った町の真髄を味わっています。テオドシウスの貯水池Theodosius Cistern(シェレフィエ・サルヌジュŞerefiye Sarnıcı)の幻想的な美しさとひんやりした冷気で心も体も癒されて、地上にもどります。
ペイハン通りPeykhane Cd. を歩き、大通りにぶつかります。イェニ・チェリ通りYeniçeriler Cd. です。通りにはトラムが走り、トラム1号線の停留所、チェンベルリタシュÇemberlitaşがあります。通りを渡って、モスクに寄ります。ガジ・アティク・アリ・パシャ・ジャーミィ(モスク)Atik Ali Paşa Camiiです。
入口には、緑色の覆いが掛けられています。
モスクの中に入ると、ドームの空間があります。優しい色合いのタイルで装飾されています。
天井を見上げます。メインドームの周りに副ドームが5つあります。繊細なタイル装飾が綺麗です。
ヨーロッパ風に言うと、バロック建築みたいな雰囲気です。シャンデリアが豪華ですね。
ここにも円盤状に聖者の名前が書かれていますね。右がアラー、左が預言者ムハンマドの名前です。アヤソフィアと同じ配置です。
そう大きくはないモスクですが、こんな美しいモスクが町中のどこにでもあるのがイスタンブールの町であるという印象です。
これでこのモスクの見学を終えて、外に出ます。
ガイドさんがまた、すぐ近くにあるモスクに案内してくれます。モスクの前は静かです。
モスクの入り口に向かって、石段を上ります。
入口の中は中庭のようになっています。
入口の前からモスクの建物の外観を眺めると、このモスクが大きな建造物になっていることが分かります。
さて、モスクに入りましょう。このモスクも入口は緑の覆いが掛けられています。
中に入ると、広大なドーム空間が広がっています。このモスクはヌールオスマニィエ・ジャーミーNuruosmaniye Camiiで、18世紀、1748年にマフムト1世の時代に建設が着手され、1754年、後継者のスルタン、オスマン3世の時代に完成しました。モスクの名称は「オスマンの光」ということを意味しています。オスマン・バロック建築の代表的なものです。
モスクの名前の通り、壁面いっぱいに広がるステンドグラスの光が印象的です。ヨーロッパのバロック様式を取り入れた建築になっています。ステンドグラスの窓の数は174にも及びます。
柱の少ない巨大な空間はバロック様式のキリスト教の教会を連想します。直径25メートルの単一ドームです。
ドームの天井までの高さも驚くほどです。高さ43.50メートルを誇ります。
天井を見上げると、実に複雑な文様がタイルで描かれています。イスラム芸術の素晴らしさを感じます。
メインドームの天井はシンプルですが、壮大です。ここにも4枚の円盤が飾られています。やはり、イスラムの聖者の名前が書かれているのでしょうか。
最後にこのモスクの美しいステンドグラスを眺めます。
ドームの礼拝堂の外には楕円形の中庭があります。バロック様式の中庭です。
モスクを出ると、ドーム屋根が並ぶ建物が見えます。グランドバザールKapalı Çarşıのようです。
実際、すぐそばにグランドバザールの入り口が見えます。
ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。
このあとは1日ウォーキングツアーの最後になるグランドバザールの見学です。
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