FC2ブログ
 
  

QUAD22/QUADIIの修復、そして、アントノフのCDに感銘!

昨日のセルゲイ・アントノフのチェロ・リサイタルの予習に向けて、故障していたアンプの修理に5日程前に取り組みました。

故障していたアンプはお気に入りの真空管式ヴィンテージアンプのQUAD22/QUADIIです。
2週間程前に左チャンネルがまったく鳴らなくなったんです。CDを聴いている途中、突如、この症状に襲われました。
もちろん、即、コントロールアンプQUAD22を分解し、チェックにとりかかりました。以前も同様の故障が起き、そのときはスイッチの接点の接触不良だったので、そのあたりをチェックしましたが、とりたてて、問題はなさそうでした。本格的にチェックするためにテスターを取り出すと、何と手持ちのテスターが2台ともバッテリー切れで、まずは電池の調達と相成りました。この時点で修理をいったん断念し、とりあえず、サブのトランジスター式アンプのQUAD33/QUAD606にシステムを切り換えて、しばらくはこの代替システムでCDを聴いていました。
まあ、満足できるレベルでCDは聴けていましたが、真空管アンプの抜けるような華やかな高音域に欠けるのだけが残念です。

セルゲイ・アントノフのチェロ・リサイタルの予習に向けて、チェロのCDを聴き始めましたが、何ともサウンドが満足できません。
そこで、急遽、真空管アンプの修理に取り組むことにしました。20年以上昔のヴィンテージアンプですから、自分で修理するのが基本です。
故障しているのはコントロールアンプQUAD22の筈ですから、再び、分解し、今度は電池を入れ換えたテスターで測定しながら、故障個所を探します。徹底的にスイッチの接点のチェックを繰り返しますが、どうにも故障個所が見つかりません。というよりもスイッチ部分は正常動作しているようです。とすると、もしかしたら、真空管が壊れたかもしれないと思い、右チャンネルと左チャンネルの真空管をそっくり、入れ換えてみます。もし、これで今までと違って右チャンネルが聴こえなくなったら、真空管のどれかが壊れたということになります。ところが、結果は何と左チャンネルが聴こえないままです。真空管には異常がないようです。ほっとしましたが、原因解明はまったく進んでいません。
ここで念の為に、コントロールアンプQUAD22からの左右の出力を入れ換えて、パワーアンプQUADIIにつないでみました。何と何と、今度は右チャンネルが聴こえなくなり、左チャンネルが鳴るようになりました。ということは、最初から思い込んでいたコントロールアンプQUAD22の故障ではなく、パワーアンプQUADIIの片方が故障しているようです。色々なケースが考えられますが、一番恐いのは真空管が壊れていることです。なかでも出力増幅用のGEC製KT66が壊れているのが一番の痛手です。オリジナルのGEC製KT66はとても高価なんです。それに入手も面倒です。恐る恐る、2台のパワーアンプQUADIIのKT66を入れ換えてみました。すると、KT66は壊れていないようです。最悪の事態は避けられました。あとはEF86の真空管が残るだけです。EF86はパワーアンプQUADIIには2本ずつ差してあります。これをそっくり、入れ換えてみました。すると、驚いたことに左右のチャンネルの両方が鳴り始めました。しかし、それも束の間、すっと片方のチャンネルの音が消えていきました。よく見ると、1本だけ、暗くなっています。このEF86が壊れたようです。このEF86の真空管はMULLARD社の英国Blackburn工場で1960年代に生産された真空管の逸品です。さすがにそのレベルの代替用の真空管は持っていませんが、EF86自体は手持ちで4本あります。そのなかで、一応、MULLARD社製のものに差し替えることにしました。固唾を飲んで、電源をオンにすると、無事に鳴り始めました。10日ぶりの復活です。やはり、この音で聴くと満足です。高域の伸びが素晴らしいサウンドです。いずれ、MULLARD社の英国Blackburn工場で1960年代に生産されたEF86の真空管を調達する必要がありますが、まったく不満のない音で鳴ってくれます。

この復活した真空管式ヴィンテージアンプのQUAD22/QUADIIでセルゲイ・アントノフのチェロ・リサイタルの予習を無事終えました。セルゲイ・アントノフのチェロ・リサイタルは昨日書いた感想の通り、素晴らしい演奏で大変、感動しました。そのリサイタル会場で購入したCDを今日、早速聴いてみました。もちろん、修理仕立ての真空管アンプで聴きました。
このCDはメジャーなレーベルからのものではなく、セルゲイ・アントノフがインディーズで出しているCDです。アマゾンでチェックしてみると、mp3のダウンロード販売でのみ入手できるという貴重なCDでした。セルゲイ・アントノフの個人サイトからは買えそうですが、普通はなかなか流通していないものを入手できて、幸運でした。CDの曲目は以下です。

 R・シュトラウス:チェロ・ソナタ Op.6
 ラフマニノフ:チェロ・ソナタ Op.19

ピアノは昨日と同じピアニストのイリヤ・カザンツェフです。
ラフマニノフのソナタは素晴らしい演奏で、昨日のリサイタルのバーバーとグリーグの演奏を彷彿とさせるものがあります。特に第1楽章の朗々としたチェロに対して、いかにもラフマニノフらしいピアノの響きの素晴らしさはまるでピアノ協奏曲第2番を聴いている感じです。それもその筈、ちょうどピアノ協奏曲第2番と同時期にこのチェロ・ソナタが作曲されたようです。そして、第4楽章の後半の素晴らしさに圧倒されました。
このアントノフは昨日のバーバーとグリーグ、そして、このラフマニノフとsaraiが聴いていない曲の素晴らしさをまるで伝道してくれるみたいです。いいCDを聴けたと満足していたら、何とまだCDは終わっていませんでした。誰の作品か、分かりませんが、とても美しい曲が流れてきます。
CDのパッケージを見ても、R・シュトラウスとラフマニノフの2曲しか収録されていないようです。その美しい曲をうっとりしながら聴き、もう一度、じっくりとCDのパッケージを見てみると、赤煉瓦の写真の上に赤い文字でボーナス・トラックの説明がありました。これでは読みづらいですね。チャイコフスキーの(チェロとピアノのための)ノクターンでした。まるで、リサイタルのアンコール曲を聴いた気分です。それもとびっきり素晴らしいアンコール曲を・・・。

ちなみにアマゾンでは、昨日聴いたショパンとシューマンの収録されたCDは容易に入手できるようです。アントノフのCDはこのほか、子供向けのものが1枚出ているだけで、それら3枚のCDはすべてインディーズです。いつか、メジャーなレーベルからCDが出ることになるんでしょうか。今、アントノフはsaraiの一押しのチェリストです。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん

みーちゃんさん、saraiです。

あの謎の建物は雄琴沖総合自動観測所という施設で琵琶湖の水質を測定しているそうです。

https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/repo

02/13 21:40 sarai

ずーと前にうきみどうに行きました
やはり、琵琶湖の真ん中の建物が何なのか気になったままです
分かりましたか
教えてください

02/13 20:54 みーちゃん

五十棲郁子さん、コメントありがとうございます。

水道水のこと、tap waterって言うんですね。知らなかった。単にwaterで通していました。ましてや、フランス語はほとんど

02/11 00:12 sarai

フランスも地方へ行くと英語が通じないでしょう。tap water ぐらいフランス語で言えないとね。

02/10 12:54 五十棲郁子
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR