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庄司紗矢香ヴァイオリン・リサイタル@横浜みなとみらいホール 2012.10.20

今日の庄司紗矢香のヴァイオリン・リサイタルは元々、オール・ベートーヴェン・プログラムで、以前聴いた彩の国さいたま芸術劇場でのオール・ベートーヴェン・プログラムが素晴らしかったので、その続編として期待していました。ところが、チケット購入後にプログラム変更があり、ベートーヴェンのソナタは第10番だけになってしまいました。プログラム全体はほぼ10日後のサントリーホールでのリサイタルと同じものになりました。実はそのサントリーホールでのリサイタルも聴く予定なので、曲目が重なってしまい、残念ではあります。
今日のリサイタルを聴き終えての感想は庄司紗矢香も若い頃の熱い演奏を卒業し、実にオーソドックスで自然な演奏に変容したというものです。多彩なヴァイオリン・ソナタをどう弾き分けるのかと聴く前には頭をひねっていましたが、無理のない自然で安定した表現で、気持ちのよい音楽を聴かせてくれました。特にヴァイオリンの響きの美しさはこれまで聴いた中で最高でした。よく響く低音から透き通るような美しい高音まで、もう一歩で世界のトップレベルと渡り合えるところまできました。そして、持ち前の音楽性も熟成してきました。ますます、これからが楽しみです。来年5月のウィーン交響楽団とのブラームスの協奏曲の共演でのウィーンデビューが次のステップになることを願っています。

今日のプログラムは以下です。

  ヴァイオリン:庄司紗矢香
  ピアノ:ジャンルカ・カシオーリ

  ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
  ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調Op.96

《休憩》

  ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
  シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番二短調Op.121

   《アンコール》
シベリウス:子守歌

最初はヤナーチェクのソナタです。この曲もヤナーチェク独特の語法に基づく音楽です。よく言われるのは、チェコ語の語法がベースになっているということですが、saraiはチェコ語が分からないので、確実なことは言えません。ただ、彼のチェコ語でのオペラは聴いているので、何となく、分かるような気もします。このソナタを聴いていると、どうしてもヤナーチェクの代表的なオペラ《カーチャ・カヴァノヴァ》を思い浮かべてしまいます。そして、今日の庄司紗矢香のヴァイオリンがカーチャ役のソプラノ歌手の歌に聴こえます。素晴らしいソプラノの響きを聴くかのごとくです。第2楽章のバラードは素晴らしい演奏で、最高のソプラノを聴いている感じでうっとりしていました。ただ、その響きは素晴らしいのですが、チェコ語がうまくない歌にも聴こえたのも事実です。このあたりが課題でしょうか。

次はベートーヴェンのソナタです。力みのない素直な表現での演奏でした。これは第2楽章での美しい演奏が胸に残りました。次にはもっと熟成した演奏を期待したいところです。

休憩後、ドビュッシーのソナタです。庄司紗矢香の演奏するフランス音楽は初めて聴くような気がします。ちょっと不安な気持ちで演奏を聴き始めましたが、実にたっぷりした演奏で美しく響きます。パリに住んでいるせいか、フランスの香りに満ちています。とても気持ちよく聴けました。これなら、フランクのヴァイオリン・ソナタあたりも聴いてみたくなります。

最後はシューマンのヴァイオリン・ソナタ第2番です。彼女のシューマンも初めて聴くような気がします。第1楽章はよい演奏でしたが、もっと爽やかに抒情を込めて弾いてほしかった感じです。そして、大好きな第3楽章ですが、これは素晴らしい演奏でした。ピツィカートで始まった主題のコラール「深き苦しみの淵から我汝を呼ぶ」が心を込めて演奏され、重音で演奏される部分の美しさは例えようもないものでした。ただただ、うっとりと聴きほれるだけです。最高の演奏でした。

とても充実したリサイタルでした。こういう幅広い曲目をなんなく弾きこなせるようになったんですね。協奏曲を弾く彼女はとても素晴らしい演奏をしてきましたが、こういうヴァイオリン・ソナタにもどんどん挑戦し、室内楽でも活躍を期待したいものです。アンコールのシベリウスの子守歌は初めて聴きましたが、シベリウスらしい繊細な美しさを表出した素晴らしい演奏でした。

10日後にまた、サントリーホールで同様のプログラムのリサイタルを聴きますが、シューマンのソナタがシューベルトの幻想曲に入れ替わります。シューベルトにも期待したいですね。



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ジャンル : 音楽

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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ミケランジェロさん、saraiです。

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えりちゃさん、コメントありがとうございます。
最終公演に行きますが、ムーティ&ウィーン・フィルは渾身の力で凄い演奏を聴かせてくれますよ。特にシューベルトは有終の

11/09 22:13 sarai

尻上がりに素晴らしくなりました!
あの弦の響きにもうハマるのですよ!
あと2公演ありますが、もう既に同じプログラムを2回演奏しているので、ますます良くなるか、ち

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04/10 02:37 sarai

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02/13 22:26 みーちゃん
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