fc2ブログ
 
  

素晴らしいヘンデル《リナルド》の上演 鈴木優人指揮バッハ・コレギウム・ジャパン@東京オペラシティコンサートホール 2020.11.3

今年は結局、これが唯一、鑑賞するオペラになってしまいました。オペラの鑑賞を始めて、こんな年はこれまでありません。恐るべし! コロナ・・・。
そもそも、オペラは基本、ヨーロッパに遠征して鑑賞してきたので、今年のようにヨーロッパ遠征を中止せざるを得なかったので、当然の結果です。本来はウィーン国立歌劇場のチケットを買ってありました。ベートーヴェンイヤーなので、《フィデリオ》ほかを鑑賞する予定でした。ぶつぶつ・・・。

しかし、今日のオペラは期待した以上の出色の出来でした。バロックオペラはやはり、オーケストラがよくなくてはいけませんが、さすが、BCJ(バッハ・コレギウム・ジャパン)の名人プレーヤー集団は見事な演奏でした。コンミスの若松夏美率いる弦楽パート、チェロの山本徹などの通奏低音、オーボエの三宮正満を中心とした管楽パート、いずれも素晴らしい演奏で、ヘンデルの管弦楽曲を堪能させてくれました。このレベルの演奏はヨーロッパでもなかなか聴けません。歌手と器楽ソロが絶妙に絡むところは最高でした。とりわけ、オーボエの三宮正満の素晴らしい演奏といったら、超絶的とも思えます。そうそう、フラジオレットというリコーダーの小型のような楽器は初めて聴きましたが、素晴らしい音色、響きでした。

これに海外から招聘した歌手が加われば、万全の筈でしたが、今日はもちろん、全員、日本人歌手です。しかし、代役の日本人歌手も十分な歌唱で満足の出来でした。ソプラノのレイチェル・ニコルズだけは何としても聴きたかったのですが、代役の中江早希が素晴らしい声量の歌唱で満足させてくれました。やはり、森麻季はいいですね。だんだん、聴くたびに成長しているのが分かります。文句なしの出来栄えでした。リナルド役の代役となった藤木大地もCTとして美声を聴かせてくれました。saraiの好みの声の響きなので、何も問題ありません。アルガンテ役の大西宇宙も素晴らしいバリトンの声を聴かせてくれました。そうそう、セイレーン役の松井亜希と澤江衣里はBCJのお馴染みのメンバーですが、この役にはもったいないほどの歌唱を聴かせてくれました。

こういうレベルのバロックオペラが日本で聴けるのなら、お隣の新国立劇場で定期的にやってもらいたいものです。ヨーロッパのオペラハウスでもバロックオペラはバロックアンサンブルがピットに入っています。まあ、このオペラシティでセミ・ステージ形式でやってもらっても問題はありませんが、頻繁にバロックオペラを聴きたいというだけのことです。年間、3つか4つくらいやってくれればと念願します。


今日のプログラムは以下です。

 ヘンデル 歌劇 ≪リナルド≫ HWV7a 1711年版 <全3幕> セミ・ステージ形式・イタリア語上演・日本語字幕付

  指揮・チェンバロ:鈴木優人
  演出:砂川真緒
  管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン  コンサートマスター:若松夏美

  アルミレーナ:森麻季(ソプラノ) / アルミーダ:中江早希(ソプラノ) / 魔法使い:波多野睦美(アルト)
  リナルド: 藤木大地(カウンターテナー) / ゴッフレード:久保法之(カウンターテナー) / エウスタツィオ:青木洋也(カウンターテナー)
  アルガンテ:大西宇宙(バリトン)
  使者:谷口洋介(テノール) / セイレーン(人魚たち):松井亜希(ソプラノ) / セイレーン(人魚たち):澤江衣里(ソプラノ)


最後に予習について、まとめておきます。

以下の放送録画を視聴しました。

 ヘンデル 歌劇《リナルド》 グラインドボーン音楽祭 2011

  リナルド:ソニア・プリーナ
  アルミレーナ:アネット・フリッチュ
  アルミーダ:ブレンダ・ラエ
  アルガンテ:ルカ・ピサローニ

  演出:ロバート・カーセン
  指揮:オッターヴィオ・ダントーネ
  エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団

  2011年8月、イギリス、グラインドボーン歌劇場、グラインドボーン音楽祭(ライヴ)
 
何と言ってもロバート・カーセンの演出が面白くて、なかなかの出来です。学校の教室を舞台にオペラが演じられます。歌手も個性的な歌唱を聴かせてくれます。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!









関連記事

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       バッハ・コレギウム・ジャパン,

コメントの投稿

非公開コメント

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

ミケランジェロさん、saraiです。

遅レスで申し訳けありません。敬愛するジョナサン・ノットをご評価いただき、ありがとうございます。

相変わらず、独自の音楽探求を続

06/23 23:50 sarai

こんにちは。

ジョナサン・ノット氏の公演鑑賞を拝読したく参りました。毎回とても沢山の公演記録を私達に届けて下さり、ありがとうございます。

マエストロは数年前のイ

06/14 08:27 michelangelo

えりちゃさん、コメントありがとうございます。
最終公演に行きますが、ムーティ&ウィーン・フィルは渾身の力で凄い演奏を聴かせてくれますよ。特にシューベルトは有終の

11/09 22:13 sarai

尻上がりに素晴らしくなりました!
あの弦の響きにもうハマるのですよ!
あと2公演ありますが、もう既に同じプログラムを2回演奏しているので、ますます良くなるか、ち

11/09 10:56 えりちゃ

えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR