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爽快!小川典子ピアノ・リサイタル@トッパンホール 2010.12.9

今夜は初めてのトッパンホールに出かけます。
小川典子の本格的なピアノ・リサイタルも初めてです。
どんなホールでどんな演奏が聴けるか楽しみです。

トッパンホールは飯田橋、江戸川橋からかなり歩いたところにあります。
土地勘もないので、早めに行って、ホール付属のレストランで夕食にします。
銀座から有楽町線で江戸川橋に移動し、そこから神田川沿いに飯田橋方面に歩きます。
かなり歩いたところで配偶者があれがそうじゃないのって指さします。
円形の大きなビルです。その1階にトッパンホールがありました。
2階にレストランとカフェがあります。
そのレストランでコンサート用の定食をいただきました。メインはトンポーローでボリュームもたっぷり。

で、ちょうど時間になったので1階のホールにはいります。
第1印象はすごく新しく綺麗なことです。
室内楽向けの小ホールを予想していましたが、結構広くて中ホールって感じです。
まあ、席は前から7列目の中央だったので、ホールの広さに関係なく快適に聴けそうです。

今夜のプログラムは以下です。

 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番イ短調K.310
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第9番ニ長調k.311
  《休憩》
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番ニ短調Op.14
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調Op.83
  《アンコール》
    モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K.330~第2楽章

前半のモーツァルトはもっと歯切れのよい演奏を期待していましたが、意外に響きがクリアーでなく残念です。また、8番のソナタは短調の曲でそれなりに悲哀・憂愁を感じたいところですが、あっさりした演奏でぐんぐん突き進むという感じです。駄目な演奏というわけではありませんが、少しsaraiの感性と異なります。
むしろ、9番のソナタのほうが音色が明るく、タッチも8番よりも明快で好感の持てる演奏です。これはまあ満足できました。これがこのピアニストの個性かも知れません。

休憩後、まず、プロコフィエフの2番のソナタですが、これはまったく素晴らしい演奏です。タッチの明快さ、打鍵の力強さは素晴らしく、圧倒的なプロコフィエフです。実に爽快な演奏です。
で、次の7番のソナタ。戦争ソナタの1曲ですが、まあ、何と表現しましょう。のりのりの激しいタッチでばりばりの演奏で素晴らしいのって何のって、生命感に満ち溢れています。もう第3楽章は先に先に推進するのみ。何もすべて世の中の憂さを晴らして、すっきりという感じ。圧倒的な迫力です。本来の曲の意味と違う部分もあるかもしれませんが、そんなことは些細なことと吹き飛ばす勢いのある演奏です。ピアノの演奏を聴いて、こんなに興奮して、気持ちよくなったのは久しぶりかもしれません。昔聴いたキーシンの《展覧会の絵》もこんな感じだったかもしれません。

意外だったのはアンコールです。てっきり、プロコフィエフを弾くと思って、気構えていたら、なんとモーツァルト・・・
これが激しいプロコフィエフの後ではとても優しく聴こえて、素晴らしい演奏でした。むしろ、前半に弾いたモーツァルトよりもよかったくらい。K.310からの4つのソナタはどれも充実していることもありますね。第2楽章の美しい調べというのもよい選択でした。でも、これなら、モーツァルトの曲の選択もK.310以降の曲にすればよかったかなという思いも残りました。

いずれにせよ、素晴らしいプロコフィエフを聴いて、大満足で家路につきました。

あ、そうそう、トッパンホールについてですが、そんなに小さなホールではないのに、小川典子のピアノの大音響が轟きわたっていました。ピアノッシモの音も鮮明に聴きとれます。実に響きのよいホールです。室内楽の繊細な響きもよさそうです。今度は弦楽四重奏でも聴きにきましょう。それにしても小川典子の力強い大音響はこのホールにはおさまらないほどでした。サントリーホールなどの大ホールでも十分満足して聴けるようなスケールの大きなピアニストです。



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この記事へのコメント

1, 女神さん 2012/03/25 18:18
シャーフベルグ登山鉄道の旅を探していて偶然こちらに来ました。
小川典子さんは私と同じ門下生の先輩です!なんだか嬉しいです。
直近で聴いたのはラフマニノフの2番でしたが、安定した技術は聴いていても心地よく聴いていられました。

中欧への日程で四苦八苦してます。質問などあった時はよろしくお願いします。

2, saraiさん 2012/03/26 03:24
女神さん、コメントありがとうございました。

小川典子さんと同じ門下生のかたなんですね。小川典子さんは日本人としても、女性としても、近代の曲をスケール感があり、それでいてシャープに演奏できる才能豊かなピアニストだと思っています。ラフマニノフもよさそうですね。でも、2番ではなく、3番を聴いてみたいものです。上原彩子さんも同じ得意分野ですが、それぞれ、ダイナミックな小川さんとクリアーな透明感のある上原さんに分かれるので、これから楽しみです。

オーストリアについてのご質問は大歓迎です。また、コメントをお寄せください。
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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai

マーラーの作品を聴きながら、ブログを読ませていただいています。
読みながら画像を見て、マーラーの過ごした風景に想いを馳せて楽しんでいます。
素敵なブログをありがと

04/23 21:47 

マーラー6番ですか・・・ハンマー打撃は勘弁してほしいものです。あったとしても、3回目の打撃だけは・・・

04/11 18:10 sarai

まさにマーラー6番な状況です笑

04/11 17:51 kico

お互い、残念でしたね。今年でヨーロッパ遠征を終わりにする予定でしたが、悲劇的な状況になりました。天はまだ我に旅を続けよというご託宣を与えたのでしょうか。1年延期

04/11 03:13 sarai

以前にもコメントさせていただいた者です。来ましたね、楽友協会からのメール。私たちはとりあえず1年延期としましたが、どうでしょうね。困っている人が多い中贅沢な悩み

04/11 00:33 kico

お返事ありがとうございます。
本当に!私もレイルジェットや美術館の手配もしているので、祈るような気持ちです。

03/10 19:06 kico
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