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熱海逍遥:MOA美術館で光琳の名作《紅白梅図屏風》を見る

毎年、この時期にだけ公開される尾形光琳の《紅白梅図屏風》が見たくなりました。以前見たのはもう30年ほど昔のことです。3月9日までの展示なので、非常事態宣言発出中ですがぎりぎりで駆けつけることにしました。もちろん、万全の感染予防に気を付けるのは当たり前です。

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まずはMOA美術館のチケット売り場でお茶席とセットになったチケットを購入し、入館。入館すると、山頂にある美術館の建物に上っていく長いエスカレーターがあります。エスカレーターを何本も乗り継いでいくと、階段が派手なイルミネーションで装飾されています。以前来たときはこういうイルミネーションはなかったような気がします。

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エスカレーターで上ったところにある直径20mの円形ホールは美しい大理石の床です。その天井にはプロジェクターで万華鏡が投影されていて、実に華麗な雰囲気です。美しい音楽も流れています。これも昔はありませんでした。

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この円形ホールから、さらにエスカレータで上ると、本館前の広場に出ます。大階段の前にはヘンリー・ムーアのブロンズ像《キング・アンド・クイーン》が鎮座しています。

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本館2階に入って、まずは能楽堂を見学。

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メインロビーに入ると、大きなウィンドウ越しに熱海の町が見下ろせます。素晴らしい景色に見入ってしまいます。相模灘には初島はもちろん、大島の島影も見渡せます。

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壁面には美しい作品があります。杉本博司の代表作《海景 熱海》です。杉本博司と言えば、一昨年、パリのオペラ座(ガルニエ)で見たバレエ《At the Hawk’s Well/鷹の井戸》を演出した世界的なアーティストですね。彼のこういう作品を鑑賞するのは初めてです。このメインロビーにあるソファも杉本博司のデザインだそうです。

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メインロビーの隣の部屋には、有名な黄金の茶室があります。秀吉ゆかりの茶室を復元したものです。黄金尽くしの美の極致です。

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メインロビーの奥に進み、展示室に入ります。ずらっと陶磁器が並んでいます。まず目を惹くのは青磁です。南宋時代(12~13世紀)の逸品です。

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次の青磁も見事です。これはもっと古い南朝時代(6世紀)の作品です。注ぎ口の鶏頭が何とも可愛いですね。

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唐時代(8世紀)の馬(加彩馬俑)も素晴らしいですね。これこそ芸術作品です。

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屏風があるので、いよいよ、紅白梅図かと思うと、別の屏風です。桃山時代(17世紀)の柳橋図屏風です。柳橋というのは宇治橋のことだそうです。
六曲一双の右隻です。

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六曲一双の左隻です。

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ともかく、早く、紅白梅図を見ましょう。先を急ぎます。ありました。尾形光琳の傑作《紅白梅図屏風》です。うーん、素晴らしいですね。

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じっくり見ましょう。右隻の紅梅です。

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左隻の白梅です。

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紅白の梅も見事ですが、中央の小川の流れの抽象的な文様の素晴らしいこと。小川の左右に対峙している紅白の梅の構図は最高です。
この金箔の屏風を見たら、かのクリムトは何と言うでしょう。
この名高い国宝を見て、すっかり、満足。しかし、忘れてはいけません。ここにはさらに名高い国宝があります。仁清の壺です。野々村仁清の最高の遺作と言われる逸品です。

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丸みを帯びた量感、色鮮やかな藤の花。何一つ不足のない完璧な作品です。

次も仁清の作品。文様の抽象性に驚かされます。この茶碗は重要文化財です。

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saraiは次の尾形乾山の蓋物も気に入ります。丸みを帯びた形状、梅花が一面に散らされた趣きに感銘を覚えます。

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欧州古地図にも興味をそそられます。16世紀末~17世紀初めに作られたそうです。ほぼ完璧なヨーロッパ地図ですが、何故か、ドイツ、オーストリア以北は省略されています。

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最後に杉本博司の《海景 熱海》シリーズの作品が並ぶ部屋があります。

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どうやら、MOA美術館の展示室全体が杉本博司によって、2017年に全面リニューアルされたようです。美術館自体も美術作品なんですね。

本館を出て、次は茶席に向かいます。茶席は別の区画《茶の庭》にあるようです。



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