メネセスのチェロ、マリンの指揮、東京都交響楽団@東京文化会館 2012.5.21
まずは夕食をいただきましょう。夕陽の不忍池の景色を楽しみながら、不忍池のほとりにある洋食屋の黒船亭に到着。ビルの4階にお店があります。まだ、早い時間にもかかわらず、結構、お客さんがはいっています。それでも窓際の席に案内してもらいました。メニューを見ると、なかなか高価な料理ばかりです。定食系は2000円を超えています。少し倹約して、2000円以下のものを選びました。
配偶者は評判のハヤシライスです。

saraiも評判のステーキ丼です。

いずれも大変美味しく、当たりでした。
満足して、文化会館のホールに向かいます。
今日のプログラムは以下です。
チェロ:アントニオ・メネセス
指揮:イオン・マリン
管弦楽:東京都交響楽団
ワーグナー:歌劇「リエンツィ」序曲
シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 Op.129
《アンコール》バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007よりサラバンド
《休憩》
フランク:交響曲 二短調
先週聴いたサントリーホールでの都響の定期演奏会は実に不満足でしたが、一転して、今日のコンサートは大満足。にこにこの帰宅になりました。
まず、ワーグナーの「リエンツィ」序曲ですが、都響の弦の美しさ、指揮者のマリンの端正な棒にワーグナーを満喫します。マリンはさすがにオペラ指揮者です。指揮棒の振り方がカッコイイです。この曲は何故か、後半はヴェルディの序曲を聴いているような気がしてしまいます。
次はシューマンのチェロ協奏曲です。チェロのアントニオ・メネセスは昔、カラヤン指揮ベルリン・フィルのR・シュトラウス《ドン・キホーテ》のCDで聴いたことがありますが、その演奏は記憶に残っていません。CD自体は良い演奏でしたけどね。
メネセスのチェロは実に正統的な表現と響きで満足して聴かせてもらいました。都響のシューマン演奏も満足できる出来です。先週と違って、弦の響きにも満足しました。
アンコールのバッハもメネセスのチェロは深い響きで精神性の高い演奏で満足しました。これなら、メネセスのバッハの無伴奏チェロ組曲のリサイタルを聴きにいきたいと思ったほどです。彼のCDで使ったチェロはカザルスの使用していた楽器だそうですが、今日の楽器もそうだったんでしょうか? どなたかご存じですか。
休憩後、フランクの交響曲です。これは素晴らしい演奏でした。まず、マリンの指揮が美しい。ついつい、その指揮姿に目がいってしまいます。都響は弦が絶好調。ピアノッシモからフォルテまで、響きの美しいこと。木管もオーボエを始め、美しい響き。ちょっと残念なのはフォルテでの金管がうるさく感じられることですが、まあ、音がよく出ているっていうことでしょう。先週のラヴェルと同じフランス音楽と思われないほど、フランクは都響の響きに相性がよさそうです。もう少しでマーラー並みの演奏水準まで行きそうな感じでした。
いつもの都響に戻ってくれて、saraiは嬉しい限りのコンサートでした。
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