fc2ブログ
 
  

メネセスのチェロ、マリンの指揮、東京都交響楽団@東京文化会館 2012.5.21

今日のコンサートは4月のウィーンへの旅で聴けなかった東京都交響楽団の定期演奏会の振替分です。で、いつものサントリーホールではなく、上野の文化会館でのコンサートです。
まずは夕食をいただきましょう。夕陽の不忍池の景色を楽しみながら、不忍池のほとりにある洋食屋の黒船亭に到着。ビルの4階にお店があります。まだ、早い時間にもかかわらず、結構、お客さんがはいっています。それでも窓際の席に案内してもらいました。メニューを見ると、なかなか高価な料理ばかりです。定食系は2000円を超えています。少し倹約して、2000円以下のものを選びました。
配偶者は評判のハヤシライスです。


HVx1ZKdu3P9f92.jpg



saraiも評判のステーキ丼です。


XfEk_w7Zwjb76a.jpg



いずれも大変美味しく、当たりでした。
満足して、文化会館のホールに向かいます。

今日のプログラムは以下です。

  チェロ:アントニオ・メネセス
  指揮:イオン・マリン
  管弦楽:東京都交響楽団

  ワーグナー:歌劇「リエンツィ」序曲
  シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 Op.129
   《アンコール》バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007よりサラバンド


《休憩》

  フランク:交響曲 二短調

先週聴いたサントリーホールでの都響の定期演奏会は実に不満足でしたが、一転して、今日のコンサートは大満足。にこにこの帰宅になりました。

まず、ワーグナーの「リエンツィ」序曲ですが、都響の弦の美しさ、指揮者のマリンの端正な棒にワーグナーを満喫します。マリンはさすがにオペラ指揮者です。指揮棒の振り方がカッコイイです。この曲は何故か、後半はヴェルディの序曲を聴いているような気がしてしまいます。

次はシューマンのチェロ協奏曲です。チェロのアントニオ・メネセスは昔、カラヤン指揮ベルリン・フィルのR・シュトラウス《ドン・キホーテ》のCDで聴いたことがありますが、その演奏は記憶に残っていません。CD自体は良い演奏でしたけどね。
メネセスのチェロは実に正統的な表現と響きで満足して聴かせてもらいました。都響のシューマン演奏も満足できる出来です。先週と違って、弦の響きにも満足しました。
アンコールのバッハもメネセスのチェロは深い響きで精神性の高い演奏で満足しました。これなら、メネセスのバッハの無伴奏チェロ組曲のリサイタルを聴きにいきたいと思ったほどです。彼のCDで使ったチェロはカザルスの使用していた楽器だそうですが、今日の楽器もそうだったんでしょうか? どなたかご存じですか。

休憩後、フランクの交響曲です。これは素晴らしい演奏でした。まず、マリンの指揮が美しい。ついつい、その指揮姿に目がいってしまいます。都響は弦が絶好調。ピアノッシモからフォルテまで、響きの美しいこと。木管もオーボエを始め、美しい響き。ちょっと残念なのはフォルテでの金管がうるさく感じられることですが、まあ、音がよく出ているっていうことでしょう。先週のラヴェルと同じフランス音楽と思われないほど、フランクは都響の響きに相性がよさそうです。もう少しでマーラー並みの演奏水準まで行きそうな感じでした。

いつもの都響に戻ってくれて、saraiは嬉しい限りのコンサートでした。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



関連記事

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR