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若手ながら安定したアンサンブル、ほのカルテット@鶴見サルビアホール 2021.6.4

今日も、弦楽四重奏の殿堂である鶴見サルビアホール(音楽ホール)で若手の日本人のカルテットを聴けました。ほのカルテットは結成後、わずか3年ほどの芸大出身の若手4人のカルテットです。第1ヴァイオリンの岸本萌乃加は1ヵ月前に読響の次席第1ヴァイオリン奏者として、入団した期待のホープです。彼女のヴァイオリンは素晴らしく安定していたのは当然としても、他のメンバーも負けず劣らずの実力です。チェロの蟹江慶行は東響のチェロ奏者です。厚みのある響きは素晴らしく、既に熟成したカルテットに思えます。

今日は最初に弾いたハイドンが一番、見事な演奏でした。安定した響きでハイドンの確立した弦楽四重奏曲の古典的な美しさを余すことなく表出してくれました。この作品は6曲からなるロシア四重奏曲の1曲ですが、この作品群でハイドンが弦楽四重奏曲の基盤を築きあげて、古典派の弦楽四重奏曲の源流となったものです。モーツァルトがこのロシア四重奏曲に刺激を受けて、ハイドン・セットの名作群を完成したのもむべなるかなと思わせてくれるような今日の素晴らしい演奏でした。

2曲目はボロディンの弦楽四重奏曲 第2番。有名な第3楽章のノクターンはよくアンコール曲として演奏されますが、全曲を聴くのは久しぶり。第1楽章の美しさが耳に心地よく響きます。第3楽章は有名なメロディーがチェロ、ヴァイオリンと引き継がれ、うっとりです。

休憩後、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第12番。ベートーヴェンの後期四重奏曲の最初の曲。その次に作曲されたのは第15番ですから、ここから、ベートーヴェンの傑作群が始まります。演奏はまあまあと言ったところでしょうか。前回のクァルテット・インテグラもそうでしたが、後期四重奏曲はテクニックだけでは表現できない何かがあります。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:ほのカルテット
   岸本萌乃加 vn  林 周雅 vn  長田健志 va  蟹江慶行 vc

   ハイドン:弦楽四重奏曲 第41番(第29番) ト長調 Op.33-5 Hob.III: 41「ご機嫌いかが」
   ボロディン:弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調

   《休憩》

   ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 Op.127

   《アンコール》
    なし

最後に予習について触れておきます。

1曲目のハイドンの弦楽四重奏曲 第41番(第29番)Op.33-5 「ご機嫌いかが」は以下のCDを聴きました。

 ザ・リンジーズ(リンゼイ弦楽四重奏団) 1995年3月 聖トリニティ教会,ウェントワース、ヨークシャー、英国 セッション録音

ベートーヴェンの後期作品で素晴らしい演奏を聴かせてくれたリンゼイ弦楽四重奏団はハイドンでも見事に美しい演奏を聴かせてくれます。


2曲目のボロディンの弦楽四重奏曲 第2番は以下のCDを聴きました。

 ボロディン四重奏団 1962年 セッション録音
 
とっても美しい演奏です。さすが、ボロディン四重奏団。


3曲目のベートーヴェンの弦楽四重奏曲第12番は以下のCDを聴きました。

 ザ・リンジーズ(リンゼイ弦楽四重奏団) 2001年6月25日-27日 聖トリニティ教会、ウェントワース、ヨークシャー、英国 セッション録音
 
リンゼイ四重奏団のベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集の新録音を聴いています。第14番ほどの出来ではありませんが、見事な演奏ではあります。



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