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ハイドンは疾走する キュッヒル・クァルテット@サントリーホール ブルーローズ(小ホール) 2021.6.25

昨日から3日間、キュッヒル・クァルテットでハイドン尽くしを楽しんでいます。

今日も昨日と同様にハイドンの作品を年代順に演奏しましたが、演奏自体も昨日のように尻上がりに演奏精度が高まります。スロースターターというのは、ウィーン・フィルと同様で困ったものです。
1曲目の第30番 Op.17-6はハイドンのシュトルム・ウント・ドラング期の作品です。そのせいかどうか分かりませんが、ちょっとホンキートーク的とも思える、よく言えば、熱情的な演奏、悪く言えば、大雑把な演奏です。昨日の1曲目の第32番 Op.20-2もシュトルム・ウント・ドラング期の作品ですが、その演奏も同様な雰囲気でした。どうやら、あえて、そんな演奏をしていたのかなあと頭を傾げます。そんなつもりで演奏するのなら、Op.33以降の作品に絞って演奏すればよかったのに思います。

2曲目の第57番 Op.54-1になると、冒頭から、人の変わったように精度の高い演奏を聴かせてくれます。素晴らしい演奏にうっとりとなって聴き入ります。休憩時にも第4楽章の旋律を口ずさんでしまうほど、魅惑的な演奏でした。

休憩後、第74番「騎手」Op.74-3です。作品自体も傑作でsaraiも大好きな曲ですが、今日の演奏の素晴らしいこと! 一心になって、演奏に集中します。第2楽章の味わいの深さ、そして、第4楽章の軽快な疾走感は推進力さえ感じさせられます。まるで人生を強い決意で駆け抜けるかのようです。すっかり、魅了されました。

今日もまた、次々と繰り出してくるアンコール曲。明日の予習ですね。気が付いてみれば、結局、第67番「ひばり」Op.64-5を全曲、演奏してしまいました。この曲はおそらく、「皇帝」と並んで、ハイドンの弦楽四重奏曲のなかで最も有名な作品でしょう。とても美しい演奏でした。明日、もう一度、聴けるのが嬉しいですね。それに普通に楽章順に聴けるほうがよいものです。

今日も楽しいコンサートでした。明日も楽しみです。もう、頭の中がハイドン、そして、ウィーンでいっぱいになっています。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:キュッヒル・クァルテット
    ヴァイオリン:ライナー・キュッヒル
    ヴァイオリン:ダニエル・フロシャウアー
    ヴィオラ:ハインリヒ・コル
    チェロ:シュテファン・ガルトマイヤー

   ハイドン:弦楽四重奏曲
    第30番(第20番)ニ長調 Hob. Ⅲ:30 Op.17-6
    第57番(第42番)ト長調 Hob. Ⅲ:58 Op.54-1

    《休憩》

    第74番(第59番)ト短調 Hob. Ⅲ:74「騎手」 Op.74-3

    《アンコール》
    ハイドン:弦楽四重奏曲第67番(第53番)ニ長調 Hob. III:63「ひばり」Op.64-5 より 第2楽章、第4楽章、第1楽章、第3楽章


最後に予習について触れておきます。

1曲目のハイドンの弦楽四重奏曲第30番 Op.17-6は以下のCDを聴きました。

 ロンドン・ハイドン弦楽四重奏団 2008年8月 St George's, Brandon Hill、英国 セッション録音

若手の奏者たちによるガット弦とバロック弓による演奏ですが、聴きやすい演奏です。


2曲目のハイドンの弦楽四重奏曲第57番 Op.54-1は以下のLPとCDを聴きました。

 アマデウス弦楽四重奏団 1971年 ミュンヘン セッション録音 LPレコード
 エマーソン弦楽四重奏団 2000~2001年 セッション録音
 リンゼイ弦楽四重奏団 1987年1月 キルクリースホール、西ヨークシャー、英国 セッション録音

いずれも最高級の演奏です。とりわけ、エマーソン弦楽四重奏団の響きの美しさが際立ちます。


3曲目のハイドンの弦楽四重奏曲第74番「騎手」Op.74-3は以下のLPとCDを聴きました。

 アマデウス弦楽四重奏団 1978年 ミュンヘン セッション録音 LPレコード
 エマーソン弦楽四重奏団 2000~2001年 セッション録音
 リンゼイ弦楽四重奏団 2003年1月21-23日 聖トリニティ教会、ウェントワース、ヨークシャー、英国 セッション録音

これまた、三者三様の素晴らしい演奏です。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       キュッヒル,

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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aokazuyaさん

コメントありがとうございます。デジタルコンサートホールは当面、これきりですが、毎週末、聴かれているんですね。ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲ

03/03 23:32 sarai

DCHは私も毎週末、楽しみに聞いています。
・スーパースターには、ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲルトの名も挙げたいところです。
・清水直子さん後半のみ登場、D

03/01 19:22 aokazuya

金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai
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