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秋の京都:秀次一族の凄惨な歴史が眠る瑞泉寺

2021年10月6日水曜日@京都/6回目

記念のランチを三条木屋町にある割烹料理のお店、なか川でいただいた後、今回の旅のテーマである源氏物語の町歩きを始めます。と言いながら、木屋町通りでまず立ち寄ったのは、太閤記ゆかりの寺、瑞泉寺です。この寺には、豊臣秀次のお墓があるそうです。境内に入ると、よく手入れされたお庭があります。

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竹垣に何やら説明文があります。消された菊花紋という謎めいたメッセージ。

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瓦が並べられています。このお寺の旧山門の瓦だそうです。明治の廃仏毀釈の際に、天皇家にはばかって、このお寺が自主的に菊花紋をセメントで塗りつぶした瓦とのこと。色んな歴史があるものですね。

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案内に従って、お寺の奥に進んでいくと、秀次公のお墓の前に出ます。

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秀次公のお墓を中心に秀次一族のお墓が並んでいるという案内図があります。何故、こんなにまとまったお墓になっているんでしょう?

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ともかく、中央奥にある秀次公のお墓の前に行ってみます。何か変なお墓です。

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このお墓は中空の首塚といって、墓石の真ん中に秀次公の首を収めた石櫃があるようです。ということは、秀次は普通の死に方をしたのではなく、打ち取られて首を切られたのでしょうか。

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お墓の右手には風流な風鈴のようなものが下げられています。しかし、何か凄惨な事情がありそうです。

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墓所の横手には引導地蔵尊というものがあります。

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この引導地蔵尊にある説明板を読んで、ぎょっとします。秀次一族はどうやら全員処刑されたようです。それも子女たちです。彼らが次々に処刑される際に僧侶が引導を授け続けたそうです。何があったのでしょう。

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てっきり、saraiは徳川方に豊臣一族が処刑されたのかと思いました。しかし、後で詳しく調べてみると事実は異なります。処刑を命じたのは誰あろう、豊臣秀吉です。自分の親族を残忍にも根絶やしにしたんです。秀次は秀吉の姉の子、すなわち、甥になります。彼を後継者にするために秀吉は秀次を養子に迎えました。秀吉の実子、鶴松が幼くして没したからです。そして、秀次は秀吉から関白の職を引き継ぎ、豊臣の2代目の座にいました。後継への手続きはスムーズに進んでいました。ところがあろうことか、淀殿が秀吉の嫡子、秀頼を産みました。正確な事情は不明ですが、秀吉は秀頼に自分の後を継がせるために秀次の存在が邪魔になったようです。秀次は謀反の罪を着せられて、高野山に剃髪染衣の姿で監禁されて、その後、切腹させられました。そして、首が切り落とされて、秀吉のもとに送られました。
秀吉はこの首を検分しただけでは満足せずに、秀次の妻妾(正室や側室)、公達(子供たち)のすべての処刑を命じます。三条河原に作られた処刑場に秀次の首を処刑の様子を見るように置き、一族39名が斬首されました。幼い子供も容赦しなかった残忍な行為でした。

一族の遺体は三条河原の穴にまとめて投げ入れられて、首塚になりました。後に角倉了以が彼らの菩提を弔うためにこの瑞泉寺を建立して、彼らのお墓を作ったそうです。もちろん、家康が天下を取った後のことです。秀次公のお墓の周りには小さなお墓が並んでいます。お墓は処刑順に並んでいるそうです。

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中央の中空首塚にいる秀次は何を思うのでしょうか。

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秀次公一族の墓所を暗澹たる思いで立ち去ります。

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気持ちを取り直して、木屋町通りの町歩きを続けましょう。



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テーマ : 寺社巡り
ジャンル : 旅行

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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