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インバル+東京都響 plays ショスタコーヴィチ第4番@東京文化会館 2012.3.23

今年初めて聴く東京都交響楽団の定期演奏会です。昨年末に引き続き、インバルの指揮するショスタコーヴィチの第3弾です。
前半は若手のチェリスト宮田大の素晴らしい才能に驚き、後半はインバルと都響の快調なショスタコーヴィチの響きに身を委ね、今年も東京都交響楽団の演奏に期待できると実感を持てたコンサートでした。
今日のプログラムは以下の通りです。

 指揮:エリアフ・インバル
 チェロ:宮田大
 管弦楽:東京都交響楽団
 
 チャイコフスキー:ロココ風主題による変奏曲イ長調 Op.33

  《休憩》

 ショスタコーヴィチ:交響曲第4番ハ短調 Op.43

まずはチャイコフスキーの「ロココ風主題による変奏曲」です。
オーケストラの演奏で典雅なメロディーが始まります。とても美しい響きです。今日の都響は快調に鳴っています。この素晴らしいオーケストラの滑り出しに乗って、宮田大がチェロを弾き始めます。実に深い響きのチェロの音色です。典雅に上品に響きます。初めて聴く若手ですが、なかなかの才能です。この後は彼の一人舞台。チェロの響きを気持ちよく堪能させてもらいました。チェロもパーフェクト、都響の演奏もパーフェクト、この曲はそんなに聴く曲ではありませんが、実に美しい曲であることを認識しました。なお、今日の演奏は原典版ではなく、初演者のフィッツェンハーゲンによる版によるものでした。そのせいか、あまり、チャイコフスキー節が感じられず、まさにロココ調の雰囲気の演奏でした。

休憩後はショスタコーヴィチの交響曲第4番です。有名な第5番のひとつ前の交響曲ですが、そのあまりに先鋭さのため、ソ連の体制が雪解けに向かうまで、何と25年も発表されなかった、いわくつきの交響曲です。曲の構成は長大な第1楽章、第3楽章と短めの第2楽章から成ります。第1楽章はいきなり金属的な大音響で開始されます。明確な強いリズムを刻みながらぐいぐいと音楽が進んでいきます。大編成のオーケストラの音響の洪水です。やはり、都響のサウンドは今日は実に快調に鳴り、大音響にもかかわらず、よく揃った素晴らしい響きです。この手の曲を演奏させたら、日本のオーケストラでは都響が随一だと感じます。ところで、音響の素晴らしさは楽しめますが、saraiにはこの音楽の真髄がなかなかつかめません。第1楽章はソナタ形式なんだそうですが、曲の構成が複雑でそれもなかなか聴きとれません。演奏の問題ではなく、saraiの音楽受容力の問題でしょう。曲の後半はプレストになり、弦楽合奏のものすごいスピードの演奏でスリリングです。都響の素晴らしいヴァイオリン奏者たちの技量が存分に発揮されます。そんな感じで音響としてはずっと楽しめますが、音楽的本質はどこにあるのか、途方にくれます。音響とリズムを融合した音楽表現の追求なんでしょうか。
第2楽章はそれまでに比べると、優美とも言っていいメロディアスは音楽です。途中、音響の炸裂はありますが、構成もシンプルで、都響の演奏も美しい響きを奏でます。
第3楽章はラルゴのゆったりした旋律で長閑な開始です。葬送的とも言えますが、そんなに深刻ではありません。途中からアレグロに変わり、また、第1楽章のように推進力の強い音楽が展開されます。魔笛やカルメンの断片も織り交ぜ、実に複雑な音楽です。一体、どこがソナタ形式なのか、素人のsaraiにはつかめません。最終部にはいると、ティンパニの連打に続き、金管のコラールあるいはファンファーレが炸裂、ものすごい音響の嵐です。突然、嵐がすっと引き、穏やかで瞑想的な部分が始まります。ある意味、この交響曲のクライマックスとも言えます。saraiにはインバルの表現は嵐が静まり、平和な感じの表現に聴こえました。ゲルギエフのCDでは、不気味でこの世の終末を感じさせるものでした。

ゲルギエフによると、この交響曲はこの後に起きる第2次世界大戦を予感させる戦争交響曲のひとつに位置づけられるとのことで、ゲルギエフのCDはまさにそういう演奏で、暗く深刻な表現の演奏でした。それはそれで説得力のあるものでした。
この日のインバルはまったく正反対とも言える、明るい推進力に満ちて、音響もすさまじい、ある意味、楽天的な気分の音楽でした。それはそれで楽しめたし、都響のオーケストラの響き、それに熱演は感動ものでしたが、一方、音楽的には、気持ちがはいっていかなかったのも事実です。ゲルギエフ以外はインバルのような表現が一般的だとも思えますが、この交響曲はsaraiにとって、なかなか難物です。どう、かかわっていけばいいのか、その本質が見えない、分からないといった感じで、コンサートの後も戸惑っていました。
ゲルギエフの実演に接してみないと、saraiの迷いは続くかもしれません。

それはそれとして、来週の都響のサントリーホール定期演奏会は待ちに待ったインバルのマーラー(亡き子をしのぶ歌、大地の歌)です。今日の難しいショスタコーヴィチは頭から振り払い、マーラーに没頭したいものです。



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もっとも、ブッシュ

09/17 02:04 sarai

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ブッシュ四重奏団は別なレコード(死

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11/09 22:13 sarai

尻上がりに素晴らしくなりました!
あの弦の響きにもうハマるのですよ!
あと2公演ありますが、もう既に同じプログラムを2回演奏しているので、ますます良くなるか、ち

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