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ウィーン美術史美術館:無名のヨーゼフ・ハインツ、アルチンボルド、ティントレット

2019年9月29日日曜日@ウィーン/9回目

今日は旅の最終日。ウィーンの最終日でもあります。もう、今晩は飛行機で帰国の途につきます。しかし、その前に精一杯、ウィーンの1日を楽しみます。
最後のウィーンの街歩き中で、ウィーン美術史美術館Kunsthistorisches Museum Wienを訪れています。名作絵画の数々を見ています。16世紀ドイツ絵画から、ドイツ絵画、イタリア絵画、オランダ・フランドル絵画など、様々な絵画が続きます。


ヨーゼフ・ハインツJoseph Heintz d. Ä. (1564年6月11日~1609年10月15日)の1600-1605年、36-41歳頃の作品、《洗礼者ヨハネの首を持つサロメ Salome mit dem Haupt Johannes d. Täufers》です。ぱっと見て、てっきり、クラナッハの描いたサロメかと誤認しました。実際は、無名の画家ヨーゼフ・ハインツがクラナッハのユーディットをもとに描いたものでした。皇帝ルドルフ2世は自分の古いドイツ絵画の壮大なコレクションを補足するために、コピーもどきの繊細な新作の制作を積極的に進めました。 ヨーゼフ・ハインツが描いた「サロメ」は、長老クラナッハによる「ユーディット」を再解釈したものです。 切断された頭が大皿に配置され、ユーディットが持っていた剣が欠落し、アスペクト比と衣服の詳細が変更されました。 色彩に関しては、ハインツはクラナッハの作品を忠実に再現しましたが、彼の描いた絵画はより滑らかな作品に仕上がっています。まあ、クラナッハの2番煎じの感ですね。画家も心ならずの作品なのでしょう。

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ジュゼッペ・アルチンボルドGiuseppe Arcimboldo(1526年4月5日 - 1593年7月11日)の1563年、37歳頃の作品、《夏 Sommer》です。ジュゼッペ・アルチンボルドはイタリア・ミラノ出身の画家で、マニエリスムを代表する画家の1人です。
アルチンボルドは、1562年から、ウィーンとプラハの宮廷画家でした。 肖像画家としての彼の仕事に加えて、結婚式のお祝いなどのディレクターやデコレーターとしての彼の仕事は特に賞賛されました。 1563年に一連の季節の絵画が作成されると、画家の死後の名声はその独自性のある絵画群に基づいています。 様々な植物で構成された「夏」は、自然な顔の表面ではありません。巧みに構成された顔には驚嘆しますし、ユーモアも感じますね。署名と日付は麦わらの衣服に巧みに織り込まれています。

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ジュゼッペ・アルチンボルドGiuseppe Arcimboldo(1526年4月5日 - 1593年7月11日)の1563年、37歳頃の作品、《冬 Winter》です。
一連の季節の絵画の一枚です。植物(の一部)と果物で構成された「冬」はユニークな顔の表情を見せています。襟の編みこみのわらに書かれた文字Mは、シリーズを依頼した皇帝マクシミリアン2世を指しています。

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ジュゼッペ・アルチンボルドGiuseppe Arcimboldo(1526年4月5日 - 1593年7月11日)の1566年、40歳頃の作品、《水 Wasser》です。
美術史美術館には「四大元素」シリーズの2枚の絵があります。 これらは、アルチンボルドが以前に作成した季節の絵画シリーズに関連して解釈されます。「冬」は「水」に対応し、「夏」は「火」に対応します。あとは「空気」の「春」と「地球」の「秋」。 この作品中の王冠は、皇帝マクシミリアン2世、すなわち絵画発注主への隠された関係を示すものです。

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ジュゼッペ・アルチンボルドGiuseppe Arcimboldo(1526年4月5日 - 1593年7月11日)の1566年、40歳頃の作品、《火 Feuer》です。
「四大元素」シリーズの中の一枚です。季節の絵画シリーズとの関連では、この「火」は「夏」に対応します。金羊毛と双頭の鷲のメダリオンの首輪のチェーンを備えた「火」は、皇帝マクシミリアン2世を最も明確にほのめかしています。

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次は唐突ながら、イタリア絵画に飛びます。もっとも、アルチンボルトもイタリア人でしたね。
ティントレットTintoretto(本名:Jacopo Comin(Jacopo Robusti))(1518年9月29日 - 1594年5月31日)の1555-1556年、37-38歳頃の作品、《水浴するスザンナ Susanna im Bade》です。ティントレットは、イタリアのルネサンス期のヴェネツィア派を代表する画家です。
旧約聖書には、美しいスザンナが自分の庭で入浴しているときに密かに侵入した2人の長老ののぞき屋からスケベな求愛をどのように受け取ったかが書かれています。 彼女が彼らを拒絶すると、彼らは彼女を彼女の夫に誹謗中傷します。 ダニエルという青年が異を唱えたことが、姦通の疑いで死刑に処されることからスザンナを救います。結果、 不正な告発者は処刑され、美徳が勝利を収めたわけです。「嵐の前の静けさ」というシーンに内在する緊張は、光と闇、極端な近さと極端な距離、女性のまばゆいばかりの美しさ、そして男性の似顔絵のような人相のコントラスト などによって視覚化されています。まあ、この作品で見るべきはスザンナの輝くような白い肌の美しさでしょう。

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クラナッハなどの絵画がまだ続きます。



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