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中村恵理、究極のヴィオレッタを熱唱 《椿姫》2回目@新国立劇場 2022.3.19

中村恵理のあまりの素晴らしさに今度は配偶者も伴って、2回目の《椿姫》を聴きに出かけました。無論、今度も素晴らしく、もう、何も言う言葉がありません。

冒頭、今回もヴィオレッタを歌っているのが中村恵理であることが認識できません。まるで、前回のデジャヴみたいな気分になりますが、今回は事前にキャスト表をしっかり確認しておきましたから、間違いなく、中村恵理がヴィオレッタを歌っていることは頭では分かっています。いやはや、中村恵理のヴィオレッタはいつもよりも強めの声で、それでいて、透明感はさらに増しているような感じです。saraiはこういうヴィオレッタを聴きたかったんです。saraiが理想とするソプラノです。かつて、こういう声はフリットリが聴かせてくれました(ヴィオレッタではなく、ドン・カルロのエリザベッタ)が、それは終盤で満を持したような感じで絞り出したものです。saraiはそのとき、天使の歌声を聴いたという感慨を持ちました。今日の中村恵理は冒頭からフィナーレまで終始、その天使の歌声を聴かせてくれました。それはイタリア最高のプリマドンナであったフリットリでもなし得なかったことです。中村恵理がヨーロッパで最高の評価を得ていないのが不思議です。

第1幕でも前回と同様に素晴らしいアリアを歌ってくれましたが、第2幕に入り、アルフレードの父、ジェルモンと渡り合うシーンになると、中村恵理の可憐で健気な様子のヴィオレッタの何と素晴らしいことか。【ジェルモン】役のゲジム・ミシュケタの堂々たる歌唱を引き立て役にして、まさに天使の歌声が弱音から強音にいたるまで響き渡ります。そのあまりのいじらしさにsaraiは近くにいれば、そっと抱きしめてあげてやりたい気分です。こんなにsaraiを魅了してやまないソプラノが何と日本人ソプラノとは・・・絶句するのみです。しかし、それは序章に過ぎませんでした。

第3幕、円形に切り抜かれた舞台の中央に置かれたピアノの上に横たわるヴィオレッタ、すなわち、中村恵理が感涙の歌唱を聴かせてくれます。死を覚悟したヴィオレッタが歌うシェーナの透明感あふれる歌声は誰も到達できなかった境地に達しています。そして、中村恵理の《過ぎし日よ、さようなら》の名唱は感動なしには聴けません。この日、最高の歌唱。saraiの人生でもこれほどの歌唱は何度聴いたでしょう。ソプラノならではのピュアーさの究極、そして、魂の歌声は天上の音楽を思わせます。こういう音楽を聴きたかったんです。その後もアルフレードとのデュエット、《パリを離れて》で天使の歌声が続きます。そして、終幕のフィナーレ。深い感動のうちに幕を閉じます。またしても、涙が滲みます。

もう一度、聴きにきて、よかった。満足と感動で心が震えます。

音楽がすべてですが、衣装の豪華さ、美しさも素晴らしかったです。第1幕でヴィオレッタが着ていたドレスが展示されていました。

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終幕後の番外編。

今日は配偶者と一緒に来たので、アフターオペラを楽しみます。新国立劇場3階にあるイタリアンのレストラン、《マエストロ》でディナーです。オペラの始まる前にロビーで予約済なので、予約席のテーブルに案内されます。まずはワインリストからスプマンテのグラスを注文し、席の前に置いてあるメニューを見て、一番リーズナブルなコースをお願いします。そもそもパスタが食べたかったので、パスタが中心のコースを選んだんです。で、注文を終えて、そのメニューは不要だと言うと、スタッフの方が怪訝な顔をして、メニューを指さします。あっ・・・何とメニューには、今日のオペラ《椿姫》のキャストのサインが並んでいます。右上にある中村恵理のサインが目に飛び込んできます。

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お洒落なプレゼントですね。残念ながら、生サインではなく、コピーではありますが、貴重なコレクションになります。

今日の椿姫記念ディナーをご紹介しましょう。
まずはアンティパスト。
プロシュートとモッツァレラ、トマトのサラダ仕立て
エディブルフラワーを添えて。

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プリモは二人で別のパスタを選び、シェアしていただきます。
スパゲッティ 鰯と新玉葱のアーリオ・オリオ・ペペロンチーノ 。鰯の香りと味が素晴らしく、絶品です。

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ペンネ パンチェッタと筍のアラビアータ。筍がしゃきっとして、ペンネのアラビアータによく合います。

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最後はドルチェとコーヒー。
抹茶のティラミスとジェラートの盛合わせ。抹茶のジェラート、美味しいです。

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お腹も満足して、帰路に着きます。


今日のキャストは以下です。

  ジュゼッペ・ヴェルディ 椿姫

【指 揮】アンドリー・ユルケヴィチ
  【演出・衣裳】ヴァンサン・ブサール
  【美 術】ヴァンサン・ルメール
  【照 明】グイド・レヴィ
  【ムーブメント・ディレクター】ヘルゲ・レトーニャ
  【再演演出】澤田康子
  【舞台監督】斉藤美穂


【ヴィオレッタ】中村恵理
  【アルフレード】マッテオ・デソーレ
  【ジェルモン】ゲジム・ミシュケタ
  【フローラ】加賀ひとみ
  【ガストン子爵】金山京介
  【ドゥフォール男爵】成田博之
  【ドビニー侯爵】与那城 敬
  【医師グランヴィル】久保田真澄
  【アンニーナ】森山京子
  【ジュゼッペ】中川誠宏
  【使者】千葉裕一
  【フローラの召使い】上野裕之
  【合唱指揮】三澤洋史
  【合 唱】新国立劇場合唱団
  【管弦楽】東京交響楽団

最後に予習についてですが、さすがに聴きませんでした。聴くとしたら、ザルツブルク音楽祭の衝撃だったネトレプコの公演でしょうが、これは何度も繰り返し視聴しました。



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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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