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バッハの誕生日の〆は平和への希求 バッハ・コレギウム・ジャパン@東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル 2022.3.21

チェンバロが舞台に3台並ぶと壮観です。演奏者も鈴木親子となれば、素晴らしい演奏に決まっています。本来は4台のチェンバロのための協奏曲も演奏する予定でしたが、昨今の事情では仕方がありません。いずれ聴かせてくれるでしょうが、今日のような豪華で珍しいコンサートはなかなか聴けませんね。バッハのお誕生日のお祝いとして、よいものでした。演奏は耳慣れた2台のチェンバロのための協奏曲 ハ短調 BWV 1060が楽しいですね。ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲としても知られています。最後の2台のチェンバロのための協奏曲 ハ短調 BWV 1060が素晴らしい演奏で、第2楽章のリリックな音楽に魅了され、第3楽章の素晴らしいフーガに心洗われる思いでした。

休憩後、鈴木優人の弾くオルガン独奏曲、プレリュードとフーガ ト短調 BWV 535は出色の出来栄え。CDで聴いた父親の雅明氏の演奏を超えたものです。それにしてもオペラシティのオルガンの響きにも魅了されました。
最後はバッハ・コレギウム・ジャパン総出演の趣きでカンタータ 第30番《喜べ、贖われた者たちの群れよ》BWV 30。名人たちの管弦楽をバックに合唱隊が素晴らしい合唱を聴かせてくれました。冒頭と終曲の合唱は圧倒的でしたし、途中のコラールの美しいこと。ソプラノの松井亜希は今日も好調。貫禄さえも感じられます。少しだけの歌唱のテノールの櫻田 亮はもったいないくらいです。健闘したのはバスの加藤宏隆。アジリタが見事に決まっていました。菅きよみのフラウト・トラヴェルソのまるで独奏のような演奏が聴けたのも嬉しいところ。三宮正満のオーボエも相変わらず、見事です。
アンコールで名曲のコラール《主よ、人の望みの喜びよ》が聴けたのもとっても嬉しいですね。平和を希求しての演奏だそうです。

今日もまた、鈴木ファミリーとバッハ・コレギウム・ジャパンの素晴らしい演奏を聴いて、満足です。お隣の新国立劇場では《椿姫》のラスト公演中で心引かれるものもありましたが、やはり、今日はこのバッハ・コレギウム・ジャパンを聴いて正解だったでしょう。次は4月のマタイ受難曲です。楽しみです。


今日のプログラムは以下です。


  指揮:鈴木雅明
  チェンバロ:鈴木雅明、鈴木優人、大塚直哉
  ソプラノ:松井亜希  
  アルト:久保法之
  テノール:櫻田 亮 
  バス:加藤宏隆
  オルガン:鈴木優人*
  三宮正満(オーボエ/オーボエ・ダモーレ)
  菅きよみ(フラウト・トラヴェルソ)
  若松 夏美(コンサートマスター)

  合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン


  J. S. バッハ
   3 台のチェンバロのための協奏曲 第1番 ニ短調 BWV 1063
   2 台のチェンバロのための協奏曲 ハ短調 BWV 1060
   3 台のチェンバロのための協奏曲 第2番 ハ長調 BWV 1064

   《休憩》

   プレリュードとフーガ ト短調 BWV 535*
   カンタータ 第30番《喜べ、贖われた者たちの群れよ》BWV 30

   《アンコール》
     カンタータ第147番《心と口と行いと生活》BWV 147 より
      終曲コラール[合唱]:イエスは変わらざる私の喜び(主よ、人の望みの喜びよ)


最後に予習について、まとめておきます。

1~3曲目のバッハの2/3台のチェンバロのための協奏曲を予習したCDは以下です。

 ピーター・ゼルキン、ブルーノ・カニーノ、アンドラーシュ・シフ(ピアノ&指揮)カメラータ・ベルン 1989~93年 セッション録音

アンドラーシュ・シフの演奏が聴きたくて、あえて、チェンバロではなく、ピアノによる演奏を聴きました。楽器は違えど、音楽の喜びが湧き起る演奏です。


4曲目のバッハのプレリュードとフーガを予習したCDは以下です。

 鈴木雅明(オルガン/シュニットガー制作オルガンa'= 465 Hz) 2014年7月 フローニンゲン、マルティン教会(オランダ) セッション録音

いやあ、予想以上の名演奏にびっくり。見事なものです。オルガンもオランダの素晴らしいものを演奏しています。


5曲目のバッハのカンタータ 第30番《喜べ、贖われた者たちの群れよ》を予習したCDは以下です。

 鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン 2013年2月 兵庫県、神戸松蔭女子学院大学チャペル セッション録音
  ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)
  ロビン・ブレイズ(カウンターテノール)
  ゲルト・テュルク(テノール)
  ペーター・コーイ(バス)
  三宮正満(オーボエ/オーボエ・ダモーレ)
  菅きよみ(フラウト・トラヴェルソ)
  寺神戸 亮(コンサートマスター)

バッハ・コレギウム・ジャパンによるバッハのカンタータ全曲集の完結となる第55集に含まれる演奏です。演奏メンバーも現在とほぼ同じメンバーで独唱だけが外国人です。BCJの記念すべき演奏として素晴らしい仕上がりです。



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ジャンル : 音楽

       バッハ・コレギウム・ジャパン,

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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たかぼんさん、初めまして。saraiです。

嬉しいコメント、ありがとうございます。ブッシュ四重奏団は素晴らしいですよ。とりわけ、第14番は最高です。
もっとも、ブッシュ

09/17 02:04 sarai

とても素晴らしいお話をお聞かせ頂き感謝いたします。
私は今まで、後期の4曲はブダペスト四重奏団できまり!と思っておりました。
ブッシュ四重奏団は別なレコード(死

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ミケランジェロさん、saraiです。

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06/23 23:50 sarai

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えりちゃさん、コメントありがとうございます。
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11/09 22:13 sarai

尻上がりに素晴らしくなりました!
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11/09 10:56 えりちゃ

えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai
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