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天才、藤田真央の自由闊達にして、優美さの極致のモーツァルト ピアノ・ソナタ全曲演奏会@王子ホール 2022.4.1

藤田真央のモーツァルト ピアノ・ソナタ全曲演奏会の第3回。前回はもうひとつ不満の残る演奏でしたが、今日は最初からアンコールに至るまで、天才的な演奏で魅了してくれました。
とりわけ、前半の第2番と第6番の演奏の素晴らしかったこと! 前回のアンコールで弾いた第5番のゾーンに入ったような演奏がそのまま、続いた感じです。冒頭の第2番は驚くほど力強い演奏でしたが、第1楽章のピアノの響きは少し、くぐもった感じ。第2楽章の哀切極まりない演奏でタッチもよくなり、最高の演奏です。第3楽章は思いっ切り、高速演奏で超絶的とも思えるメカニズムの演奏で圧巻でした。
第6番はさらに素晴らしい演奏。第1楽章はダイナミックでメリハリの効いた演奏。第2楽章は美しい抒情が光ります。そして、第3楽章の長大な変奏曲は魅力に満ちた素晴らしい演奏。とりわけ、第10変奏の後、少し、パウゼを入れて、思いっ切り、テンポを落として、アダージョ・カンタービレの第11変奏を天上の美を思わせる美しさで弾いていくと、たまらない思いにかられます。こんな美しい演奏があっていいのか・・・。そして、テンポを戻して、圧巻の第12変奏で〆。今日はこの前半の2曲を聴いただけでも十分でした。

後半は最も有名な第11番。第1楽章はまたしても長大な変奏曲です。耳馴染んだ曲ですが、藤田真央は新鮮さあふれる演奏。第2楽章はダイナミックなメヌエットを素晴らしい響きで弾いていきます。そして、第3楽章のいわゆる、トルコ行進曲は美しさの極致のような演奏。見事です。
続いて、第12番。ここに至って、藤田真央のピアノの響きは最高の美しさで鳴り響きます。第3楽章の超絶的な演奏に圧倒されました。

今日は藤田真央の天才ぶりが縦横に発揮された演奏でした。これまでに聴いた演奏で最高のものでした。今月はあと2回、藤田真央のピアノを聴きます。楽しみです。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  ピアノ:藤田真央

  モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第2番 ヘ長調 K280
  モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第6番 ニ長調 K284 「デュルニツ」

   《休憩》

  モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K331 「トルコ行進曲付き」
  モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調 K332

   《アンコール》
     モーツァルト:ピアノ・ソナタ第15番 ヘ長調 K533より 第3楽章
     J.S.バッハ/ラフマニノフ編:パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006より ガヴォット

最後に予習について、まとめておきます。

モーツァルトのピアノ・ソナタ4曲を予習したCDは以下です。

  マリア・ジョアン・ピリス 1974年1-2月 東京、イイノ・ホール セッション録音

若きピリスが純粋無垢なモーツァルトを聴かせてくれます。後にDGで再録音したものとは一味違っています。saraiが最も愛好してやまないモーツァルトのピアノ・ソナタ全集です。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       藤田真央,

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