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シューベルトとベートーヴェンの最後のピアノ・ソナタを熱演 アンヌ・ケフェレック・ピアノ・リサイタル@王子ホール 2022.6.1

15日連続コンサートの13日目です。残りは今日を入れて、あと3日。我ながら、よく聴き続けています。しかもまだ、痛む足をひきづって、コンサートホールに通っています。

アンヌ・ケフェレックがシューベルトとベートーヴェンの最後のピアノ・ソナタを弾くというので、期待して出かけました。その期待は半分は報われた感じでしょうか。アンドラーシュ・シフとか田部京子が音楽的にもテクニック的にも完璧だとすれば、そこまでは達していません。以前、彼女が弾いたラヴェルとドビュッシーは飛び切り素晴らしい演奏だったんですけどね。
まずはシューベルトのピアノ・ソナタ 第21番。長大な第1楽章。素晴らしい演奏を聴かせてくれますが、心にもうひとつ迫るものが足りない感じ。99パーセントは素晴らしいんですが、saraiを圧倒するところまではいきません。これまで名ピアニストの実演、録音を数知れず聴いてきたので、ハードルが高いんです。第2楽章の切々とした演奏も素晴らしいのですが、saraiの高いハードルには届きません。第3楽章ががんがん弾いてピアノの響きがよくなった感じです。第2楽章までは響きがもやっとしていたんです。第4楽章に入ると、素晴らしい演奏です。テクニック的にミスもありますが、そんなことが気にならないほど、熱量の高い演奏に引き込まれます。今日一番よかった演奏です。この曲を最後に持ってきて、しめくくれば最高だったのに・・・。

休憩なしにベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第32番です。おっ、さすがにアンヌ・ケフェレックも意気込みが違いますね。彼女はこのベートーヴェンのほうに力点を置いているようです。序奏の強烈な和音を叩き付けます。激しい演奏です。対位法的な展開も素晴らしい。ただ、この曲もsaraiのハードルは高いんです。これまで名ピアニストの実演、録音を数知れず聴いてきました。テクニック的にむらがあるのが残念です。これも99パーセントかな。それでも鬼気迫る演奏ではありました。第2楽章は美しい変奏曲。後半の高域の美しい響きに期待しましたが、完璧とは言えず、ハードルを少し下げれば、とても素晴らしい演奏ではありました。

期待の半分ほどは満たされて、ほどほどの満足感でした。シューベルトは9月に聴く河村尚子の演奏に期待しましょう。きっと最高の第21番 変ロ長調 D960が聴けるでしょう。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  ピアノ:アンヌ・ケフェレック

  シューベルト:ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op.111

   《休憩》なし

   《アンコール》なし


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のシューベルトのピアノ・ソナタ 第21番を予習したCDは以下です。

  イリーナ・メジューエワ ヤマハホール・ライヴ2017 2017年3月17日、東京、ヤマハホール ライヴ録音

メジューエワのシューベルト、初めて聴いてみましたが、見事な演奏です。個性も光ります。これがライヴの演奏とは信じられない質の高い演奏です。ピアノはYAMAHAのCFXです。


2曲目のベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第32番を予習したCDは以下です。

  イリーナ・メジューエワ 日本デビュー20周年記念リサイタル 2017~2018 2017年8月26日、東京文化会館・小ホール ライヴ録音

メジューエワのベートーヴェンは実演でもこの録音の3年後、聴いています。素晴らしい演奏でした。この録音も同様の素晴らしい演奏です。彼女のベートーヴェンの後期ソナタは素晴らしいです。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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aokazuyaさん

コメントありがとうございます。デジタルコンサートホールは当面、これきりですが、毎週末、聴かれているんですね。ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲ

03/03 23:32 sarai

DCHは私も毎週末、楽しみに聞いています。
・スーパースターには、ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲルトの名も挙げたいところです。
・清水直子さん後半のみ登場、D

03/01 19:22 aokazuya

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大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
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10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai
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