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今年の音楽総決算:オーケストラ・声楽曲編

今年の音楽の総決算もいよいよ最後になりました。

今回はオーケストラ・声楽曲編です。
このジャンルは毎年素晴らしいコンサートが多く、いつも感動に浸り、音楽家の方達に感謝と尊敬でいっぱいです。今年も素晴らしいコンサートが多く、ベストの選択が大変です。
ちなみに昨年の結果はここです。

で、今年は以下をベスト10に選びました。

1位 ブルックナー7番:プレートル+ウィーン・フィル@ウィーン楽友協会 10.30
2位 マーラー9番:ラトル+ベルリン・フィル@サントリーホール 11.24
3位 ベートーヴェン8番:エッシェンバッハ+ウィーン・フィル@ウィーン楽友協会 10.23
4位 ブルックナー8番:シャイー+ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管@サントリーホール 3.4
5位 ショスタコーヴィチ5番:インバル+東京都響@東京文化会館 12.12
6位 英雄の生涯:ティーレマン+ミュンヘン・フィル@ミュンヘン・ガスタイク 4.16
7位 チャイコフスキー2番:上原彩子+東京都響@サントリーホール 9.27
8位 メンデルスゾーン:庄司紗矢香、テミルカーノフ、サンクトペテルブルグ・フィル@サントリーホール 11.1
9位 ベルク:ツィンマーマン、アラン・ギルバート+東京都響@サントリーホール 7.18
10位 マーラー4番:ハーディング+マーラー室内管@Bunkamuraオーチャードホール 6.7

次点 マーラー1番:ネルソンズ+ウィーン交響楽団@ウィーン楽友協会 10.28

プレートル+ウィーン・フィルは昨年の来日公演に続いての連覇です。今年は特にウィーン楽友協会の素晴らしい響きもあいまって、感動の演奏でした。事前にゲネプロも体験し、リンツにブルックナー詣でもすませての期待を裏切らない素晴らしいブルックナーを聴かせてくれました。もう、このコンビでのブルックナーもこれが最後ではないでしょうか。これも忘れられない思い出になりそうです。

ラトル+ベルリン・フィルのマーラーの交響曲9番も快演でした。ベルリン・フィル初体験にふさわしい高水準のマーラー、それも9番です。ラトルの地味でオーケストラの自発性に委ねた指揮ぶりも印象的でした。来年はベルリン・フィルをベルリンの本拠地で聴けそうなので、今から楽しみです。

3位以降はそんなに大きな差はなく、かなり、順位選定には迷いました。
エッシェンバッハ+ウィーン・フィルのベートーヴェンの8番はウィーン・フィルを初めて楽友協会で聴いた、saraiにとって記念すべきコンサートということでこの順位です。このホールで聴いたベートーヴェンはまさに新鮮そのもの。8番ですら、こんな風ですから、ティーレマンのチクルスはいかほどだったかというのは想像するだに凄そうです。ビデオで聴いた演奏はそんなにピンときませんでしたが、やはり、ここは生で聴くべきホールです。

シャイー+ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のブルックナーの交響曲第8番は予想以上の素晴らしさ。あの長大な曲を集中して聴くことができました。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団を振るシャイーは初めて聴きましたが、なかなか相性もよさそうです。長く続け、さらに練成していくことを期待したいものです。

日本のオーケストラもなかなかのものです。インバルが指揮する東京都交響楽団は一味違います。今年、12月定期のショスタコーヴィチのプログラムは第5番も第12番も素晴らしい演奏でした。特にここに選定した第5番はあまりに有名過ぎる曲ですが、インバルの実に丁寧なスコアを読み切ったような指揮に都響が限界までの能力を出し切った凄い演奏でした。時として、アンサンブルが崩れるほどまでの挑戦的な演奏、もう1度、再挑戦を期待したいものです。

ティーレマン+ミュンヘン・フィルのR・シュトラウスの《英雄の生涯》はさすがの演奏でした。如何せん、ミュンヘンのガスタイクホールは巨大過ぎて、saraiの席も結構ステージから遠く、その演奏の全容を把握しきれなかったというところでした。もっと、ベストの席で聴ければ、ベスト3は固かったでしょう。

上原彩子が東京都響の定期演奏会に登場してのチャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番は初めて聴いた曲ですが、上原彩子のピアノの素晴らしさにいつもながら魅了されました。まさにパーフェクトな演奏でした。昨年のチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番も素晴らしい演奏でベスト10に選定しましたが、彼女のチャイコフスキーはさすがに素晴らしいものです。今年はラヴェルのピアノ協奏曲も聴きましたが、これも快演でした。来年の1月のリサイタルが楽しみです。

日本人演奏家ではもう一人、庄司紗矢香がsaraiのお気に入り。彼女がいつも相性のよいテミルカーノフ+サンクトペテルブルグ・フィルと共演したコンサートは期待通りのものでした。CDではがっかりした演奏だったメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を魂のこもった演奏を聴かせてくれました。メンデルスゾーンというとあまりに名曲過ぎて、いつもは敬遠するんですが、この日の演奏は新鮮で刺激的でした。来年はヒラリー・ハーンでもこのメンデルスゾーンを聴く予定です。その聴き比べも楽しみです。

ツィンマーマンがアラン・ギルバート+東京都響と共演したベルクのヴァイオリン協奏曲も驚くほどレベルの高い演奏でした。パーフェクトと言っても過言でないヴァイオリンでした。なお、アラン・ギルバートのスケールの大きな音楽の作り方にも共感を覚えました。

ハーディング+マーラー室内管弦楽団のマーラーの交響曲第4番は胸の熱くなる演奏でした。オーケストラはこじんまりとした響きでしたが、誠実な音楽作りでじっくりとマーラーを堪能できました。ソプラノのモイツァ・エルトマンも美人であるだけでなく、初々しい歌唱に共感を覚えました。

以上がベスト10でいずれも今思い出しても素晴らしい演奏ばかりです。次点はネルソンズ+ウィーン交響楽団のウィーン楽友協会でのマーラーの巨人としました。同じ楽友協会で聴いたゴンザレス+ウィーン・トーンキュストラー管弦楽団のマーラーの交響曲第6番もよかったのですが、ネルソンズのあまりにダイナミックで熱狂的とも言える指揮ぶりに驚嘆して選定しました。もしも曲目がマーラーの巨人でなく、交響曲第2番以降ならば、きっとベスト10に入れたでしょう。

最後に収穫の多かった今年のコンサート・オペラ・リサイタルのなかで大賞を選定するとすれば、今まで書いてきたベスト10とは矛盾してしまいますが、

 ネトレプコ+ガランチャ《アンナ・ボレーナ》@ウィーン国立歌劇場

になります。こんなプラチナオペラはなかなか聴けないし、それに最近のネトレプコの異常な太り方をみていると、あのときはまだまだ正常の範囲内でしたから、今後はどうなるか不安です。声には関係ないかもしれませんが・・・。ともかく素晴らしいオペラでした。

また、来年の感動に期待しながら、今年の総括に幕。




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ジャンル : 音楽

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん

みーちゃんさん、saraiです。

あの謎の建物は雄琴沖総合自動観測所という施設で琵琶湖の水質を測定しているそうです。

https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/repo

02/13 21:40 sarai

ずーと前にうきみどうに行きました
やはり、琵琶湖の真ん中の建物が何なのか気になったままです
分かりましたか
教えてください

02/13 20:54 みーちゃん

五十棲郁子さん、コメントありがとうございます。

水道水のこと、tap waterって言うんですね。知らなかった。単にwaterで通していました。ましてや、フランス語はほとんど

02/11 00:12 sarai

フランスも地方へ行くと英語が通じないでしょう。tap water ぐらいフランス語で言えないとね。

02/10 12:54 五十棲郁子
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