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オペラは最高!抱腹絶倒のチョン・ミュンフン&東フィルの《ファルスタッフ》@東京オペラシティコンサートホール 2022.10.21

このところ、新国オペラをよく聴くようになって、日本のオペラ演奏水準の向上に驚いているところですが、その新国オペラで最もオーケストラピットに入っている東フィルがあのチョン・ミュンフンとコンサート形式オペラに取り組むというので、聴いてみることにしました。すると、とんでもなく凄いオペラを聴けて、まあ、楽しいこと、この上なし。これだけのオペラを聴けたのは久しぶりです。やはり、これからは各オーケストラに積極的にコンサート形式オペラに取り組んでもらいたいなと思いました。来月はジョナサン・ノット&東響の《サロメ》も楽しみです。

まず、今日のオペラはやはり、チョン・ミュンフンの音楽面から演出までのリーダーシップが素晴らしかったと思います。いちいちあげていけば、切りがありませんが、異例のアンコール演奏はまるで、オペレッタみたいで滅茶苦茶楽しませてもらいました。
次にタイトルロールのファルスタッフを歌ったセバスティアン・カターナの素晴らしかったこと。このオペラは特にファルスタッフ役の比重が高いオペラですが、声量といい、演技力といい、申し分のない働きでした。
さらにすべての歌手の歌唱と演技も文句のないもので、普通はどこかに不満を覚えるものですが、みな、最高の力を出し切っていました。これはsarai個人の趣味ですが、三宅理恵のナンネッタの歌唱が最高でした。まさにその透明感のある高域の伸びやかな声は天使というか妖精のような美しさに満ちていました。
ミュンフン指揮の東フィルの面々の楽しさあふれる演奏も素晴らしかったと思います。やはり、音楽は演奏する人自身が楽しまないといい演奏にならないということが痛切に感じられました。
最後に、人生の最後にこういう素晴らしい喜劇のオペラを書いたヴェルディに深く敬意と感謝を持ちました。

いやあ、音楽をこんなに楽しめたのは何年ぶりだろう。コロナ禍を吹き飛ばすこういうオペラを演奏してくれた皆さんに感謝しかありません。会場では叫べなかったので、ここで・・・ブラーボー!!!


今日の公演内容、キャストは以下です。

  ヴェルディ/歌劇『ファルスタッフ』(演奏会形式)
   原作: ウィリアム・シェイクスピア 『ウィンザーの陽気な女房たち』
   台本: アッリーゴ・ボーイト

指揮・演出:チョン・ミョンフン(東京フィル 名誉音楽監督)
  【合 唱】新国立劇場合唱団(合唱指揮:河原哲也)
  【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団 コンサートマスター:近藤薫

ファルスタッフ(バリトン):セバスティアン・カターナ
  フォード(バリトン):須藤慎吾
  フェントン(テノール):小堀勇介
  カイウス(テノール):清水徹太郎
  バルドルフォ(テノール):大槻孝志
  ピストーラ(バス・バリトン):加藤宏隆
  アリーチェ(ソプラノ):砂川涼子
  ナンネッタ(ソプラノ):三宅理恵
  クイックリー(メゾ・ソプラノ):中島郁子
  メグ(メゾ・ソプラノ):向野由美子


最後に予習について、まとめておきます。

以下のヴィデオを見ました。

 チューリッヒ歌劇場 2011年ライヴ

 アンブロージョ・マエストリ(Br ファルスタッフ)
 バルバラ・フリットリ(S アリーチェ・フォード)
 マッシモ・カヴァッレッティ(Br フォード)
 イヴォンヌ・ナエフ(Ms クイックリー夫人)
 ユディト・シュミット(Ms メグ・ペイジ夫人)
 エファ・リーバウ(S ナンネッタ)
 ハビエル・カマレナ(T フェントン)
 マルティン・ツィセット(T バルドルフォ)
 ダヴィデ・フェルジーニ(Br ピストーラ)
 パトリツィオ・サウデッリ(T 医師カイウス)
 チューリッヒ歌劇場管弦楽団&合唱団
 ダニエレ・ガッティ(指揮)

 演出:スヴェン=エリク・ベヒトルフ
 装置:ロルフ・グリッテンベルク
 衣装:マリアンネ・グリッテンベルク
 照明:ユルゲン・ホフマン

 収録時期:2011年3月
 収録場所:スイス、チューリッヒ歌劇場(ライヴ)

この時期の大半のファルスタッフのDVDでファルスタッフ役を歌っていたマエストリが前面に出た公演です。ガッティの指揮も見事。ところでフェントンを歌っていたのは今をときめくカマレナだったんですね。素晴らしい歌唱です。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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aokazuyaさん

コメントありがとうございます。デジタルコンサートホールは当面、これきりですが、毎週末、聴かれているんですね。ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲ

03/03 23:32 sarai

DCHは私も毎週末、楽しみに聞いています。
・スーパースターには、ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲルトの名も挙げたいところです。
・清水直子さん後半のみ登場、D

03/01 19:22 aokazuya

金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai
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