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素晴らしきバロックオペラ《セルセ》@アン・デア・ウィーン劇場 2011.10.25

今日はダブルヘッダーで聴きます。プレートル+ウィーン・フィルのゲネプロの後はアン・デア・ウィーン劇場でヘンデルのオペラ《セルセ》です。

連日で恥ずかしいのですが、今日も感動してしまいました。素晴らしい公演でした。歌手、演出、舞台装置、合唱、オーケストラ、指揮すべてが素晴らしく、今年聴いたオペラでは1位は一昨日の《サロメ》で確定ですが、今日のオペラは5位以内は確実です。頭を冷やして、2位~5位の間のどこに入るか、検討しましょう。

まずはキャストです。

   指揮:ジャン・クリストフ・スピノージ
   管弦楽:アンサンブル・マテウス
   合唱:アルノルト・シェーンベルク合唱団
   演出:アドリアン・ノーブル
   セルセ:マレーナ・エルンマン
   アルサメーネ:ベジュン・メータ
   アマストレ:ルチアーナ・マンシーニ
   ロミルダ:アドリアーナ・クセロヴァ
   アタランタ:ダニエッレ・ド・ニーセ
   アリオダーテ:アントン・シャリンガー
   エルヴィーロ:アンドレアス・ヴォルフ

まずはバロックアンサンブルの前奏から始まりますが、繊細な音量で室内楽的な緻密な演奏です。音色は明るいです。ヘンデルの美しい旋律に心地よくなります。指揮のスピノージの切れの良い指揮にも感心します。
で、マレーネお姉さまの登場。タカラジェンヌのようなかっこよさです。ほれぼれします。アリアの1つ目は「懐かしき木陰(オン・ブラ・マイフ)」です。あんまり有名過ぎて、もうひとつピンときません。その後、各配役が次々とアリアを繰り出しますが、どれもこれもヘンデルのメロディーも美しいし、歌手も粒ぞろいで素晴らしい歌を披露してくれます。うっとりして聴くしかありません。あまりにアリアが多過ぎて、一つ一つ紹介できないのが残念です。セルセ役のマレーネお姉さまの最後のアリアには絶句です。いわゆる超絶技巧でバロックのこぶしの回し方の巧みなこと、唖然とします。
マレーネお姉さまはダンスのステップも巧みでまさに宝塚の男役トップスターって雰囲気です。女性ファンはキャーって言いそうですね。
ロミルダ役のクセロヴァはスロヴァキア出身の歌手だそうですが、容姿が素晴らしく、妖精みたい。もちろん、歌も素晴らしい。マレーネお姉さま同様に俄かファンになってしまいそう。ともかく、バロックオペラは歌手がほとんど女性なのがsarai向きです。他の歌手も一人残らず素晴らしかったです。個別の紹介はやめときましょう。

大団円は王様のセルセも反省し、愛と赦しのハッピーエンド。まるでモーツァルトの《フィガロの結婚》とそっくりです。モーツァルトもこれを参考にしたんでしょうか。ともかく、フィナーレの合唱は素晴らしく、ここに至り、感動の極致です。ここで感動するのもフィガロとそっくり。このオペラは途中は楽しくて、まるでオペレッタみたいですが、最後は感動。最高です。

盛大に拍手していたら、ステージにあがった指揮者のスピノージが聴衆に静かにするようにとのジェスチャーです。何かメッセージでもあるのかと思っていたら、何とステージから指揮棒を振り始めました。楽団員は立ったままで演奏を始めました。あの感動的なフィナーレの合唱です。ステージ上の合唱団、そして歌手たちも再び感動の合唱。こんな満足ってありません。

明日はウィーン国立歌劇場でバレエ《ラ・シルフィード》を見ます。



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この記事へのコメント

1, レイネさん 2011/11/02 21:01
コメントありがとうございました。
『セルセ』を観賞というより、マレーナ様目当てだったのですが、事前に予習をあまりしなかったこと、字幕が読みにくい位置だったこと、そして1回しか観賞しなかったことが悔やまれます。
saraiさんや happaさんのブログを拝見しますと、他の日がもっとよさそうだったのと、2回目には細かい点にも目や耳が届くので楽しみが倍以上になる、ということに遅まきながら気が付いたのです。
(今晩も、ケルンでマレーナ様がソリストのコンサートがあるのに、やはり予習なしで臨もうというよくない態度です、、、)

ネットで感動を分かち合えるというのは、とても楽しいですね。
これからも、よろしくお願いします。

2, saraiさん 2011/11/02 21:42
レイネさん、こちらにもお越しくださり、恐縮です。

《セルセ》はとてつもなく面白いオペラでした。予習したDVDとは演出が異なり、よりコケティッシュな仕上がりで、楽しいこと、この上なし。アタランタの扱いが大変うまく、ダニエッレ・ド・ニーセの熱演も素晴しかったですね。終演後の聴衆の盛り上がりは物凄く、それも納得できる快演でした。もちろん、一番の立役者はマレーナお姉さんでした。
バロックオペラの情報をレイネさんのページで参考にさせてもらいます。
それにしても昨年のバルトリが聴きたかったなあ・・・
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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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