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プレートル+ウィーン・フィルのゲネプロ@ウィーン楽友協会 2011.10.25

待ちに待ったプレートル指揮ウィーン・フィルのソワレ公演を5日後に控えて、今日はそのゲネプロをウィーン楽友協会で聴きます。ところでその5日後の本番のチケットもとても良い席がとれました。ウィーン・フィルの定期演奏会のチケットは1週間前でないととれるかどうか分からないので、駄目だったらあきらめるつもりで旅に出発したんです。これで今回の旅で予定していたオペラ・コンサートはこれですべて聴けそうです。

ゲネプロは初めて聴きますが、演奏は通しでやるので、本番さながらです。ただ、楽団員や指揮者が平服で聴衆もドレスアップしないことと、前方の座席は開放しないことが違いと言えば、違いです。今日は最初のシューベルトの未完成のときだけ、前方シートに青少年たちが座っていました。教育的配慮でしょう。まあ、分かりやすい名曲ですからね。

今日と言うか、ソワレ定期演奏会のプログラムは以下です。

 シューベルト:交響曲第8番《未完成》

  《休憩》

 ブルックナー:交響曲第7番

このゲネプロは明日からのヨーロッパツアーの準備です。ツアーの最後を飾るのが楽友協会でのソワレ公演です。ですから、今日のゲネプロの後、各地で本番を重ね、より精度をあげた演奏が5日後に聴ける筈です。
今日のコンサートマスターはホーネック。横にはにダナイローヴァが座っているようです。一昨日の定期演奏会とはコンサートマスターが総入れ替えです。多分、ジャパンツアーと今回のミニヨーロッパツアーでメンバーを入れ替えたんですね。明日からのウィーン国立歌劇場はキュッヒルとシュトイデが担当するんでしょう。

前半のシューベルトは名曲中の名曲ですが、今日の演奏も実にオーソドックスなもので、誰かがいった天国的(第9番について言った言葉ですが・・・)そのものです。実際の演奏時間以上に長く感じられます。隅から隅まで知り尽くした曲で、記憶を確かめながら聴いている感じ。音の響きはゴージャスそのもの。テンポも普通でインテンポです。昨年、このコンビの日本公演でシューベルトを聴きましたが、ほぼ同じようなスタイルです。多分、本番でもそう大きなテンポの揺れとかはないでしょうね。第2楽章のほうが悲劇的な感じが出ていて、よい出来に感じます。本番までには、第1楽章も精度をあげてもらいたいですね。

休憩後、後半は期待のブルックナーです。さすがにこちらは最初から力の入り具合が違います。弦の美しい響きで魅了されます。まさにウィーン・フィルのブルックナーです。予習したジュリーニ指揮のCDと似たイメージです。ただ、強弱の対比、テンポの対比、すべてがプレートル流に感じます。今回はあまり大きなテンポの揺れはありません。本番に期待です。第1楽章は弦、木管、金管、すべての響きがパーフェクトです。第2楽章は少し、速めのテンポでの入りです。往年のヨッフムに比べたら、随分、速いでしょう。モダンなすっきりした演奏と言えるかもしれません。終始、弦の美しさが光ります。ウィーン・フィルの面目躍如といったところ。中間の強奏でシンバルの一撃あたりの盛り上がりも最高です。第2楽章の後半はsaraiの最も好きな部分ですが、これはもう少し、バランスというか、アンサンブルの精度をあげてもらいたい感じです。もっとも、この部分で今まで満足できたのはヨッフムの一連のCDだけですから、無理な注文かもしれません。第3楽章は有名な主題で始まりますが、演奏も雄渾で大変満足です。言うことなし。後はスリリングな演奏に期待したいところ。第4楽章は大変軽快に演奏開始。特に変な溜めのない自然な演奏です。これはこれで好感が持てます。コーダにつながるフィナーレの盛り上がりはさすがにプレートルの指揮の素晴らしさがあふれます。
今回はゲネプロなのでプレートルの指揮に注目しましたが、思ったよりも体を使った明快な指揮を続けており、本番に向けての準備であることを感じました。本番ではきっと、ある程度、ウィーン・フィルのメンバーの自発性に任せ、ここぞというところで、テンポの揺れや緊張感の高まりを作り出すメリハリのきいた指揮が予想されます。
演奏終了後、コンサートマスターのホーネックと入念な打ち合わせが続いていました。演奏中は1回くらいしか、声を出さなかったので、指揮者・オーケストラ両方の意思の確認が必要なんでしょう。


rc1yDBDJCzf6ac.jpg



本番はどう変わっていくのか、本番に強いプレートル、ウィーン・フィルですから、ますます楽しみです。

今夜はこれから、アン・デア・ウィーン劇場のオペラ《セルセ》を聴きに行きます。バロックの響きが楽しみです。もちろん、冒頭の有名なアリア《オンブラマイフ》もね。



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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん

みーちゃんさん、saraiです。

あの謎の建物は雄琴沖総合自動観測所という施設で琵琶湖の水質を測定しているそうです。

https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/repo

02/13 21:40 sarai

ずーと前にうきみどうに行きました
やはり、琵琶湖の真ん中の建物が何なのか気になったままです
分かりましたか
教えてください

02/13 20:54 みーちゃん

五十棲郁子さん、コメントありがとうございます。

水道水のこと、tap waterって言うんですね。知らなかった。単にwaterで通していました。ましてや、フランス語はほとんど

02/11 00:12 sarai

フランスも地方へ行くと英語が通じないでしょう。tap water ぐらいフランス語で言えないとね。

02/10 12:54 五十棲郁子
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