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河村尚子、入魂のラフマニノフに感動! ルイージ&NHK交響楽団@サントリーホール 2022.12.14

河村尚子のピアノの凄いこと。協奏曲なのにオーケストラに合わせようなんて気持ちは微塵もなく、ただ、自分の魂を剥き出しにして、ラフマニノフの名曲に渾身の力で向かっていったという風情です。この演奏を聴いて、saraiは深い思いを抱きました。そもそも音楽を演奏する上で、美しく完璧に音楽を作り上げることは意味のあることなのか・・・若い頃のホロヴィッツもリヒテルもミスタッチだらけで爆演していましたが、その魂をぶつけてくるような音楽の凄かったこと。現代の音楽家に欠けているものは熱い魂の燃焼であることに思い至ります。今日の河村尚子もミスタッチもあり、ペダル踏みまくりの爆演。どうしちゃったんでしょう。尊敬する音楽評論家かこぞって激賞していた河村尚子をずっと聴いてきましたが、彼女はどちらかと言えば、優等生タイプ。魂を剥き出しにして熱い音楽を聴かせてくれる上原彩子とはタイプが違うと思っていました。今日の河村尚子は奔放に音楽を表現して、個性を剥き出しにして、魂をさらけ出すような圧巻の音楽を聴かせてくれました。第1楽章からテンション上がりまくりで、第2楽章は静謐さの中に思いのたけを込めて、楽章の最後は熱い血潮が迸るような演奏。そして、第3楽章は物凄い気魄でどこかにいっちゃったような演奏。思わず、saraiは深く感動してしまいました。そうです。こんな人間の魂の燃焼の音楽が聴きたかったんです。美しい響きと完璧なテクニックの音楽はもういらないとさえ、思いました。河村尚子の最高の演奏を聴いた思いです。河村尚子さん、このまま、我が道を進め!! saraiは全面的に応援します。

アンコールで弾いたラフマニノフは、もはや、アンコールで弾く音楽を超えていました。何と素晴らしいラフマニノフ。

前半で聴く力を使い切ったsaraiですが、ルイージは望外に素晴らしい「新世界から」を聴かせてくれました。多分、彼がN響で聴かせてくれた最高の音楽です。指揮する姿も美しく、不意に昔、ウィーンで聴いたルイージの姿が蘇りました。第4楽章は圧巻の出来。ずっと、ルイージの指揮だけを見ていました。これから、ルイージは本領を発揮してくれるんでしょうか。ルイージの指揮で、N響もよく鳴っていました。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮 : ファビオ・ルイージ
  ピアノ : 河村尚子
  管弦楽:NHK交響楽団 コンサートマスター:伊藤亮太郎

  グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミーラ」序曲を
  ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18
   《アンコール》ラフマニノフ:幻想小曲集より 第1曲 エレジー 変ホ短調 Op.3-1

   《休憩》

  ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 Op.95「新世界から」


最後に予習について、まとめておきます。


1曲目のグリンカの歌劇「ルスランとリュドミーラ」序曲を予習したCDは以下です。

 エウゲニ・ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル 1965年2月23日 ライヴ録音

この曲だけは、ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルのコンビで聴くしかないですね。完璧とはこのためにある言葉かと思ってしまいます。


2曲目のラフマニノフのピアノ協奏曲 第2番を予習したCDは以下です。

  アンドレイ・ガヴリーロフ、リッカルド・ムーティ指揮フィラデルフィア管弦楽団 1989年 セッション録音

ガヴリーロフのデリカシーさが横溢した演奏です。無論、第3楽章のヴィルトゥオーゾぶりは凄いものです。それにしてもピアノの響きの美しいこと。今のガヴリーロフはもっと自由奔放な演奏をするでしょう。


3曲目のドヴォルザークの交響曲 第9番 「新世界から」は聴いたばかりなので、予習はパス。最近聴いたCDは以下です。

 カレル・アンチェル指揮チェコ・フィル 1961年12月6日、プラハ、芸術家の家(ルドルフィヌム) セッション録音
 
これはアンチェルが亡命前にチェコ・フィルと演奏した素晴らしい演奏です。今でも、これを超える演奏はなさそうです。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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