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瑞々しく強靭でシンフォニックなブラームスの弦楽四重奏曲第2番、クァルテット・ディオティマ@鶴見サルビアホール3F音楽ホール 2023.1.16

今年の室内楽聴き始めです。前半のツェムリンスキー、リゲティもなかなかよい演奏でしたが、後半のブラームスのストレートな表現に魅了されました。

クァルテット・ディオティマはフランスの四重奏団で、初めて聴きますが、なかなかの実力です。特に第1ヴァイオリンのユン・ペン・ヂァオの直線的で美しい響きは見事の一語。強靭な音楽表現も好感を持てます。

前半のツェムリンスキーは初めて聴きますが、後期ロマン派の美しい音楽にうっとりします。見事な演奏です。続くリゲティの弦楽四重奏曲 第2番は最近のはやりなのか、聴く機会が多いですね。テクニック的には素晴らしいのですが、もう少し、幽玄な雰囲気も欲しいところです。聴く機会が多いので、少し、厳しい耳で聴いてしまいます。第5楽章は見事な演奏でした。

後半のブラームスの弦楽四重奏曲 第2番。まず、長大な第1楽章から、素晴らしい演奏に魅了されます。ブラームスが書いた室内楽作品の中でも傑作であることを実感させる熱いロマンが見事に表現されます。いかにもブラームスだと感じる魅力がストレートに演奏されます。第1ヴァイオリンのユン・ペン・ヂァオの演奏がとても魅力的に響いてきます。第2楽章、第3楽章も魅力的なメロディー、響きがストレートに表出されます。その演奏を引っ張るのは第1ヴァイオリンのユン・ペン・ヂァオです。彼を中心にだんだんとシンフォニックな響きになります。だからと言って、交響曲に近いかと言えば、あくまでも室内楽的なシンフォニックさです。スケール感のある響きがこの鶴見の小さなホールの空間を満たしていきます。そして、第4楽章は勢いよく飛び出して、圧巻の音楽が高潮していきます。何とも素晴らしいブラームスでした。実に満足。新年早々、いいものを聴きました。

アンコールはイギリスの現代作曲家のトマス・アデスの作品。現代音楽とは思えない密やかな音楽に聴き惚れます。これもとてもよい演奏。抒情的な音楽を抒情に流されないで演奏するのが彼らの持ち味のようです。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:クァルテット・ディオティマ
   ユン・ペン・ヂァオ vn   コンスタンス・ロンザッティ vn
   フランク・シュヴァリエ va   ピエール・モルレ vc


  ツェムリンスキー:弦楽四重奏曲 第1番 イ長調 Op.4
  リゲティ:弦楽四重奏曲 第2番

   《休憩》

  ブラームス:弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 Op.51-2

   《アンコール》
   トーマス・アデス:オ アルビオン(アルカディアーナOp.12 第6楽章)


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のツェムリンスキーの弦楽四重奏曲 第1番は以下のCDを聴きました。

  ラサール四重奏団 1980年12月5-10日 ハンブルク、フリードリヒ・エーベルトハレ セッション録音
 
美しい演奏です。ツェムリンスキーの弦楽四重奏曲全4曲の全集盤からの1枚です。


2曲目のリゲティの弦楽四重奏曲 第2番は以下のCDを聴きました。

  ラサール四重奏団 1970年 セッション録音
 
この曲を献呈され、初演したラサール四重奏団の見事な演奏です。


3曲目のブラームスの弦楽四重奏曲 第2番は以下のCDを聴きました。

  アマデウス四重奏団 1959年9月 ハノーファー、ベートーヴェンザール セッション録音
  ベルチャ・カルテット 2015年3月6-7日 ブリテン・スタジオ、スネイプ・モルティングス、サフォーク州オールドバラ、英国 セッション録音
 
アマデウス四重奏団の定評ある演奏も見事ですが、気鋭のベルチャ・カルテットのテンポを遅めにとった主情的な演奏に魅了されました。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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aokazuyaさん

コメントありがとうございます。デジタルコンサートホールは当面、これきりですが、毎週末、聴かれているんですね。ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲ

03/03 23:32 sarai

DCHは私も毎週末、楽しみに聞いています。
・スーパースターには、ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲルトの名も挙げたいところです。
・清水直子さん後半のみ登場、D

03/01 19:22 aokazuya

金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai
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