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びっくり仰天の「セリオーソ」、そして、エルガーの弦楽四重奏曲の素晴らしい演奏 ドーリック・ストリング・クァルテット@鶴見サルビアホール 2023.3.3

いやはや、今日のドーリック・ストリング・クァルテットはいろんな意味で刮目すべきものでした。

最初のベートーヴェンの弦楽四重奏曲 第11番「セリオーソ」はその冒頭から、あまりにもオリジナリティあふれる演奏にびっくり仰天。居合抜きの勝負でもしているような凄い気合いで、目まぐるしいパッセージの演奏。そして、あまりにも強弱を強調したダイナミックな演奏。こんなベートーヴェンは初めて聴きました。彼らの考える古典的な演奏なのでしょうか。無論、評価は分かれるところでしょう。saraiは瞬間、瞬間の気合いを大事にした気魄ある演奏として、面白く聴きました。こういう演奏もあっていいでしょう。ただ、これが最高かと言われると、もっと芳醇な響きの演奏がいいかな。退屈しない演奏でした。

続くハイドンもこの調子かと思っていたら、結構、オーソドックスな演奏。美しい演奏でした。ある意味、拍子抜け(笑い)。

休憩後、エルガーの弦楽四重奏曲。これは暗い情念に満ちた素晴らしい演奏です。エルガーは自身の病、第一次世界大戦の恐怖でこんなにも暗い情念と哀感、そして、負のエネルギーに満ちた作品を書いたのでしょうか。ドーリック・ストリング・クァルテットは隠していた真の実力を発揮して、哀感と凄まじさに満ちた演奏を聴かせてくれました。

アンコールで弾いたハイドンは先ほどの演奏を上回る美しさに満ちた素晴らしい演奏。まったくもって、このドーリック・ストリング・クァルテットはとらえどころのないカルテットです。


今日のプログラムは以下のとおりでした。
  ドーリック・ストリング・クァルテット
    アレックス・レディントン vn  イン・シュー vn
    エレーヌ・クレメント va    ジョン・マイヤースコー vc
    

  ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 Op.95 「セリオーソ」

  ハイドン:弦楽四重奏曲 第41番 ニ長調 Op.50-6「蛙」

   《休憩》

  エルガー:弦楽四重奏曲 第2番 ホ短調 Op.83
  
   《アンコール》
   ハイドン:弦楽四重奏曲 第41番 ニ長調 Op.50-6「蛙」 から 第2楽章 ポコ・アダージョ
   
   
最後に予習について、まとめておきます。

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲 第11番「セリオーソ」を予習したCDは以下です。

 リンゼイ四重奏団 2001年6月25-27日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音
 
これは素晴らしい演奏です。この演奏では、もう後期と言ってもいいでしょう。


ハイドンの弦楽四重奏曲 第41番 Op.50-6「蛙」を予習したCDは以下です。

 リンゼイ四重奏団 2003年4月8-10日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音
 
リンゼイ四重奏団のハイドンはどれも見事です。


エルガーの弦楽四重奏曲 第2番を予習したCDは以下です。

 ブロドスキー四重奏団 2018年11月25-27日 イギリス、サフォーク、ポットン・ホール セッション録音
 
作曲100周年を記念したアルバム。この作品はオリジナルのBrodsky Quartetに献呈された作品で、現代のブロドスキー四重奏団はその名にあやかって名付けられたという因縁を持ちます。暗く哀調を帯びた演奏に心惹かれます。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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aokazuyaさん

コメントありがとうございます。デジタルコンサートホールは当面、これきりですが、毎週末、聴かれているんですね。ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲ

03/03 23:32 sarai

DCHは私も毎週末、楽しみに聞いています。
・スーパースターには、ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲルトの名も挙げたいところです。
・清水直子さん後半のみ登場、D

03/01 19:22 aokazuya

金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai
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