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神尾真由子ヴァイオリン・リサイタル@杜のホールはしもと 2011.6.25

久しぶりに神尾真由子のヴァイオリンを聴いてみようと思いました。前に聴いたのはお得意のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲でした。
以前、彼女は協奏曲の女王?とか呼ばれていて、オーケストラとの共演を得意にしていました。
事実、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は素晴らしい演奏でした。ただ、TVで聴くほかの演奏はもうひとつ。そういうこともあり、何となく、彼女のコンサートから足が遠のいていました。
今回は小さなホールでのリサイタルということで、じっくり最近の彼女のヴァイオリンを聴いてみようと思い、チケットを入手。

JR横浜線の橋本駅の駅前にある「杜のホールはしもと」は初めて行くホールですが、ビルの8,9階にある500人収容の立派なホールです。室内楽には最適ですね。今回は10周年記念コンサートとして企画されたとのことです。交通アクセスは結構便利です。周辺での食事も可能です。

今日のリサイタルのプログラムは以下。

 ヴァイオリン:神尾真由子
 ピアノ:鈴木慎崇

 パガニーニ:ヴァイオリン・ソナタ第12番ホ短調Op.3-6
 イザイ:悲劇的な詩Op.12
 タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調「悪魔のトリル」

  《休憩》

 パガニーニ:24のカプリースOp.1より
  第1番、第2番、第4番、第6番、第9番、第11番、第13番、
  第14番、第15番、第16番、第17番、第20番、第21番、第24番

  《アンコール》
 パガニーニ:24のカプリースOp.1より第10番

最初のパガニーニのヴァイオリン・ソナタは原曲はヴァイオリンとギターのためのソナタで後にピアノ版に編曲されたものです。そのせいか、神尾真由子のヴァイオリンは抑えた響きでの演奏。まあ、ギターとの演奏ならば、それはそれでいいですが、音量のあるピアノとの演奏なので、美しいメロディーを思いっきり、歌わせてもらいたいところ。少し、不満のある出だしですが、それは音楽の捉え方の問題で決して演奏の質が劣るわけではありません。あくまでもsaraiの感性の問題です。まあ、ほんの3分ちょっとの曲なので手馴らしってとこでしょう。

次はイザイの悲劇的な詩。これは初めて聴きました。いかにも大ヴァイオリニストであったイザイらしく、なかなかの難曲です。無伴奏ヴァイオリン・ソナタと似た感じです。神尾真由子のテクニックはとても素晴らしく、この難曲を楽々と弾きこなして、音楽表現に重点を置いたような演奏です。フツフツと熱い感情のたぎりが沸きだしてくるような神尾真由子らしい力演です。これは聴き応えがありました。

次はタルティーニの「悪魔のトリル」。ヴァイオリン曲の定番ですね。フィナーレに向かっての凄まじいテクニックに圧倒されました。こんな曲でも熱く演奏できるのは素晴らしいですね。ただ、精神性や深みを感じさせる曲ではないのが残念。たまに聴きたくなる曲ではあっても感動に至るような曲ではありません。演奏は素晴らしかったです。

休憩後はこの日一番注目のパガニーニのカプリースです。いやはや、どの曲も素晴らしい仕上がり。特に叙情的なメロディーラインの美しさ、超絶技巧の曲であることを忘れさせる高度な演奏です。有名な最後の第24番も楽々と弾き、熱いフィナーレです。現在、世界でもこれだけ弾けるヴァイオリニストは数えるほどしかいないでしょう。

アンコールもまたカプリースの別の曲。この第10番もまったく素晴らしい。きっと、この日演奏していない曲もすべて同じような高いレベルで弾くのでしょう。

この日のリサイタルは素晴らしい演奏で満足しました。しかし、こんなに演奏が素晴らしいのにもうひとつ感動に至りません。考えてみると、この日の選曲に問題があるような気がします。少なくともsaraiの趣味ではありません。パガニーニもイザイも決して嫌いではありませんが、何となく組み合わせが面白くありません。また、ここで「悪魔のトリル」を組み合わせる意図がよく分かりません。折角の才能ですから、今後、意欲的なプログラムに取り組むことを願いたいと思います。
楽しめそうなリサイタルがあれば、再度、聴いてみたいと思っています。



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ジャンル : 音楽

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん

みーちゃんさん、saraiです。

あの謎の建物は雄琴沖総合自動観測所という施設で琵琶湖の水質を測定しているそうです。

https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/repo

02/13 21:40 sarai

ずーと前にうきみどうに行きました
やはり、琵琶湖の真ん中の建物が何なのか気になったままです
分かりましたか
教えてください

02/13 20:54 みーちゃん

五十棲郁子さん、コメントありがとうございます。

水道水のこと、tap waterって言うんですね。知らなかった。単にwaterで通していました。ましてや、フランス語はほとんど

02/11 00:12 sarai

フランスも地方へ行くと英語が通じないでしょう。tap water ぐらいフランス語で言えないとね。

02/10 12:54 五十棲郁子
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