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QUAD67CD(CDプレーヤー)の故障と修理:分解編

今回は久しぶりにオーディオの話。興味のあるかたはご覧ください。普通は面白くないかも・・・・

現在、saraiのリスニング環境は以下の構成です。

 QUAD22(プリアンプ)
 QUADII(モノラルパワーアンプ)2台
 QUAD67CD(CDプレーヤー)
 PIONEER PL50LII(レコードプレーヤー)
 ORTOFON MC30SUPERII(MCカートリッジ)
 AUDIO NOTE AN-S4II(昇圧トランス)
 TANNOY EDINBURGH(スピーカー)

このサウンドの質は素晴らしく、変な言い方ですが、実に音楽的に鳴ります。オーケストラの弦楽なんて最高です。
また、以下のセカンドシステムも用意しており、切り換え可能です。

 QUAD33(プリアンプ)
 QUAD606(パワーアンプ)
 WADIA23(CDプレーヤー)

メインのシステムは真空管アンプでセカンドシステムはトランジスターアンプです。

このうち、メインシステムのQUAD67CD(CDプレーヤー)が遂に故障してしまいました。"遂に"というのは、予測された故障だからです。
CDトレイの開閉がうまくいかなくなったんです。これはこのCDプレーヤーの持病みたいなもので必ずといっていいほど発生します。
当初は手でトレイを引っ張ったり、押し込んだりして使っていましたが、最後は引っ込んだままで引っ張りだすのが大変面倒になりました。故障の原因は開閉メカニズムのプラスチック製のギアが経年劣化で壊れたためです。
このCDプレーヤーはヴィンテージものなので、メーカーでの修理はできません。

とりあえずはセカンドシステムに切り換えて、音楽を聴くことにしましたが、どうしてもサウンドの質が違います。
で、急ぎ、自分で修理することにしました。
まずは壊れたギヤの部品調達です。幸いというか、この故障は多いので、EBAYでは比較的安価でこのギアを入手できます。QUAD67CDのメカニズム部分は実はPHILIPSのCDM9というCDトランスポートです。ですから、実際はCDM9の開閉用ギアを入手することになります。今回、香港の業者から2個2000円弱で送料込みで入手できました。


PqDeE95BM146a2.jpg



このギアは日本製の高品質だそうです。それを輸入するのも変ですね。それに海外製のCDプレーヤーの部品が日本製というのも何だか・・・。まあ、それだけ、このPHILIPSのCDM9が色々なCDプレーヤーに採用されていたということです。

で、修理ですが、まず、CDプレーヤーを裏返して、裏蓋の4本のプラスねじを外します。


GiK5xaByIv93e1.jpg



これで表蓋が外れる筈ですが、まだ、がっちり固定されています。で、側面下の蓋とケースの間の隙間にドライバーをこじ入れて、なるべくそっと隙間を広げます。まず、片方が外れ、もう片方も力を入れて横に広げ、ようやく蓋が外れました。


qe9axpNx5g368b.jpg



で、蓋を開けたCDプレーヤーはこんな感じ。


nrGkYnrbNE9532.jpg



次に前面のパネルを外します。これは4本のプラスねじを外すだけ。ただ、ケーブルがつながっているので、それはそのままにしておきます。トレイを少し引き出すと、後方に1個、前方に2個ビスが見えます。これはマイナスドライバーで外しますが、CDトランスポートを固定している調整ビスなので、締め具合を確認しておきます。


OSWaCOwDh99fa5.jpg



取り外したCDトランスポートは本体とケーブルがつながっているので、外します。赤いコネクターです。


Gs8H0HQlfva1cd.jpg



CDトランスポートをひっくりかえすと裏に基盤がついているので、ねじ3本を外して、動かせるようにします。基盤はケーブルでつながっているので、決して無理をしないようにします。また、基盤の固定はねじは何故か2本は6角レンチの別の太さで、もう1本はプラスねじという変なつけ方です。また、ギアを回転させるためのゴムベルトも外します。


_zvMZoERhIc627.jpg



QUADのアンプ類は6角レンチが必要になることが多いので、常備しておきましょう。自分の工具箱を探すと次の2つが見つかりました。今回は両方の規格が必要でした。


hLI6AEJ19Ybdd9.jpg



次にギアの上の金属の覆いを外すと(プラスねじ)、ギアがその金属についている軸に差し込まれています。歯車はすっかり破損していますね。


EY1jNyKPBRec91.jpg



このギアを軸から外します。マイナスドライバーでそっと抜きます。


dVICskJFLa2a4e.jpg



で、外れました。
分解はこれで完了。この後は新しい部品を取り付けて、再組み立てです。



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この記事へのコメント

1, Nakahataさん 2011/06/20 18:48
PhilipsのCDプレイヤーを分解してわかったのですが、このギア部分を止めているのはトルクスねじNo.10のものでした。なぜならPhilips製品に使用されているのは普通のねじではなく、ほぼ全部がこのトルクスねじだからです。ここだけその名残だとおもってます。

2, saraiさん 2011/06/21 01:35
ははあ、そうなんですか。QUADの好みで使っているのかと思っていました。Philips製品はほぼすべてそうなんですね。やはり、技術的なこだわりなんでしょうね。日本製品ではまず、お目にかからないですね。
勉強になりました。

3, Golaudさん 2012/08/28 15:04
初めまして。
私もいつか来る日だろうとオークションでこのギアを入手しておりました。先日、とうとうその日がやって来て、このページを参考に交換いたしました。
末永く使い続けたいと思います。

4, saraiさん 2012/08/29 02:22
Golaudさん、初めまして。saraiです。

本ブログがお役に立てたようで、ブロガーとしても実に嬉しいです。
いったん気に入ったQUAD67CDはどんな高級品にも出せない美しい音楽を奏でてくれます。お互い、永久に使い続けましょう。

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テーマ : 宇宙・科学・技術
ジャンル : 学問・文化・芸術

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No title

父からアンプとセットで譲り受けたもののトレイが動かず困っていましたが、
ブログを見て自分で購入・修理することができました。
利益目的でもなくまた素人でも分かる記事を載せていただき、
ありがとうございます。

No title

お役に立てて、なによりです。我が家では今でもメインのCDプレーヤーとして活躍しています。ただ、最近はCDはいったんリッピングしてHDDに格納し、USBオーディオでオーディオ装置につないで聴いています。ですから、CDプレーヤーで直接聴くことは稀になりました。
ご丁寧にあいさつしていただき、恐縮です。
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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai

マーラーの作品を聴きながら、ブログを読ませていただいています。
読みながら画像を見て、マーラーの過ごした風景に想いを馳せて楽しんでいます。
素敵なブログをありがと

04/23 21:47 

マーラー6番ですか・・・ハンマー打撃は勘弁してほしいものです。あったとしても、3回目の打撃だけは・・・

04/11 18:10 sarai

まさにマーラー6番な状況です笑

04/11 17:51 kico

お互い、残念でしたね。今年でヨーロッパ遠征を終わりにする予定でしたが、悲劇的な状況になりました。天はまだ我に旅を続けよというご託宣を与えたのでしょうか。1年延期

04/11 03:13 sarai

以前にもコメントさせていただいた者です。来ましたね、楽友協会からのメール。私たちはとりあえず1年延期としましたが、どうでしょうね。困っている人が多い中贅沢な悩み

04/11 00:33 kico

お返事ありがとうございます。
本当に!私もレイルジェットや美術館の手配もしているので、祈るような気持ちです。

03/10 19:06 kico
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